Oct 6, 2006
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 暴風圏とは、風が常に毎秒25メートルで吹き続ける領域を言います。南極大陸の周りの南緯50度付近にはこの暴風圏があります。100年以上もの昔には、この暴風圏の先には人が暮らせるようなところは無いのではと思われていました。また、近年でも捕鯨やまぐろ漁をする場合でも、この荒くれた海はかなりの驚異です。

 南極点に人類で初めて到達する栄誉をかけて競争したアムンゼン・スコットの話は有名ですが、この暴風圏を抜けることが一番最初の難関であったようです。日本でも白瀬中尉がその頃、南極点到達を考えていましたが上陸だけにとどまりました。そうせざるをえなかったのも、この暴風圏のすごさがあったからです。

 南極観測隊においても昔も今も自然は全く同じです。南極観測当初の南極観測船「宗谷」では、暴風圏にはいると揺れが大きく、観測隊によってはとても耐えられなかったのではないでしょうか。今の18000トンもある「しらせ」でも船の揺れ止めのスタビライザーが無いため横揺れ(ローリング)で37度にもなったことがありました(私の経験)。最近では45度以上ローリングしたこともあったそうです。そうなると壁と床がどちらかわからなくなります。

 ウィスキーのビンは割れ、風呂の水は無くなり、食事はとれなくなります。軽い揺れですと食事のさい濡れたふきんをテーブルに引き茶碗などが倒れないようにします。また、囲碁や将棋をしているとコマが盤上から無くなります。キャロムというおはじきのようなゲームがあるのですがコマをはじくと揺れに沿って曲がります。

 このような暴風圏を通過して南極に向かいますが、船酔いする人は大変辛いようです。それでもお酒好きの人は揺れてもビンを抱えて飲んでますけど…。

■PEN□ 





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最終更新日  Oct 6, 2006 12:24:20 PM
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