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Merry Christmas! 皆様に素敵な心温まるクリスマスと、良い新年が訪れますように。 ちなみに、このカードのリップは私が上下すべての歯を製作したものです。 Zirconia で陶材はノリタケCZRを使用しています。 上顎はフルマウスのPIBです。 この症例はまだまだ終わりではなく、取り組んでいかなければいけないことが多々あります。 審美と機能の両立は勿論ですが、永続性も私の一生のテーマです。
2008.12.24
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2009年1月号 月刊「歯科技工」(医歯薬出版)で「内部ステイン」について連載予定です。 その前哨戦として、2008年9月号で特別講座 「内部ステインテクニックを用いた天然歯再現の実際 ー歯根付きポーセレン製作と天然歯の模倣を通じた臨床向上トレーニングー」 を書いています。 その内容に即したHPとして「内部ステイン 渡邉一史」で動画を公開しています。 また、2009年からの連載にリンクして「歯科技工 内部ステイン 渡邉一史」を公開していきます。 連載タイトルは、「基礎から始める内部ステインテクニック -見たままに,感じたままに天然歯の特徴を再現するための一技法-」です。内部ステインを通して見る天然歯再現の実際の神秘的で、楽しい世界を紹介していきます。 渡邉一史 Kazufumi・Watanabe
2008.10.17
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9月号の月刊「歯科技工」(医歯薬出版株式会社)に「特別講座」として、内部ステインテクニックについて書いています。 http://www.ishiyaku.co.jp/search/details.cfm?bookcode=033609来年1月号から1年間連載予定なのですが、その前哨戦みたいなものです。 天才的な青嶋 仁先生の素晴らしきテクニックを、私というフィルターを通して、 分かり易く解説したつもりですが、今回は序章ですので連載ではもっと分かり易く解説していきます。 生意気ながら私なりの感じ方、手法も紹介していきますので、きっと面白いものになるはずです。 大分、ブログをお休みしていましたは、実はこの準備に多くの時間を割いていたためです。 もし、よろしかったら月刊「歯科技工」9月号、来年からの連載をご覧下さい。 ちなみになるべく分かり易いことを目標に、自分のHPに動画を載せています。 今回は9月号の内容にリンクして、「上顎大臼歯の歯根付きポーセレンの製作」です。 http://web.mac.com/perla.kazu0720/iWeb/6061919A-C6E3-45FF-B206-19AAEA1E2581/23D0B075-C7E5-4AE6-88F4-A3A7B0CD00D3.html(Google,yahoo等で「内部ステイン 渡邉一史」で検索してくると出てきます。) これから連載が進む中で、毎月の内容に関係した手技をムービーでアップしていくことも考えています。 よろしくお願い致します。 渡邉 一史
2008.09.04
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皆様、明けましておめでとうございます。 昨年中は大変お世話になりました。 昨年は訳あって、ブログ上での情報発信やまともな更新は無いに等しかったのですが、 今年はネット上ではないところでの情報発信を予定しています。 本年も何卒よろしくお願い致します。 渡邉 一史
2008.01.01
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Merry Christmas!もうクリスマスも終わろうとしていますが、私は メニー クルシミマス(many 苦しみます)です(苦笑)連泊しています・・・臨床写真をもとにクリスマス カードを作りましたので、掲載します。皆様が素敵なクリスマスと、心暖まる新年をお迎えくださいますように・・・
2007.12.25
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遊びで、「内部ステイン 渡邉一史」というページを作ってみました。URLを貼っても表示されない場合もあるようなので、「Bookmarks」に追加しました。「Bookmarks」の「内部ステイン 渡邉一史」をクリックしてもらうと、そのページに行けます。実は、これはある計画のための実験でもあるのです・・・
2007.11.16
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http://web.mac.com/perla.kazu0720/iWeb/6061919A-C6E3-45FF-B206-19AAEA1E2581/9FE43610-CB2C-4CC1-A13A-7BAAB6B0DA13.html
2007.09.10
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すっかりご無沙汰しています。いろいろと書きたいことはありますので、可能な限り更新していきたいと思います。前回の『林 直樹先生講習会レポート』について、ご質問を頂いていたので、お答えしたいと思います。ジルコニア クラウンの無数の白線の表現について、『表面ステインですか?』との御質問がありましたが、あの表現は『内部ステイン』と『表面ステイン』の両方を併用しています。私が敬愛する世界的セラミストの青嶋 仁先生も御自身の講演でレクチャ-されるのですが、『白班や白濁といった表現は、内部ステインと表面ステインを併用することでより立体的に見え、深みもでる。』ということです。ただ、その表現は内部ステインをメインにしています。歯をセラミックで製作する場合、その表面の艶や滑沢さも歯列に調和させる上で重要な要素になります。その場合、セラミックを製作する上で最終的に行う艶焼きという行程だけでなく、実際に技工士が研磨をし、周りの歯の質感に合わせるようにします。人の歯が長年ブラッシングにより磨かれたり、食物の採取や会話時に口唇(口腔粘膜)とこすれることにより形成される質感を、技工士が研磨という作業により、時間を早回ししてあげるという感覚でしょうか。表面ステインですと、研磨という作業により消えてしまうことかあります。ですから、内部ステインをメインとし、表面ステインは効果的に、少量に留めるべきでしょう。私の実習ステップですが、『内部ステイン』の状態の画像をupしておきます。皆様、本年も何卒宜しくお願い致します。
2007.02.01
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QDTシンポジウム後の10月16,17日(月・火)と林直樹先生の講習会を主催しました。この企画は私がQDTシンポジウムが公示される前からしていたことですので、1年以上前からになるのでしょうか(あくまで計画だけですが)。 やって良かった!というのが率直な気持ちです。実は、林直樹先生の講習会(実習会)は日本国内初です!先生は世界的に注目されるセラミストですが、アメリカで活動されていらっしゃるため、アメリカ・ヨーロッパ等での実習会の開催はあっても日本国内ではなかったのです。詳細は歯科医師・歯科技工士・歯科臨床家の専門誌QDTに、レポートとして来年2月号(多分)に掲載予定ですが、どんなクラウンを製作したのか という講習内容にご興味がある方もいらっしゃるかもしれませんので、ブログに私の製作したクラウンの画像を載せたいと思います。通常、1日コースですと単冠の基本築盛、 2日コースですと3ユニットのブリッジが実習内容になるのですが、 今回は贅沢な希望を林先生に出しました。 PFM単冠、とCZR(ジルコニア)単冠のカスタムシェード です。 PFM(画像1、2)に関しては、林先生の独自の築盛と思える 「水分を含んだような築盛」です。画像1画像2 切縁部拡大 模型は違うのですが、林先生が出されている写真集 「A Diary」のP26~29 の築盛です。 潤いがありながら、決して暗くない。 白くて、透明感があるという、相反することを陶材で表現しています。個人的にはこういった築盛は、単冠だけではなく、 ユニット(4前歯、6前歯、フルマウス~)の症例に生かし、 より患者様の魅力を引き出したいと考えています。 CZR(ジルコニア)に関しては、 2006.QDT4月号 林先生のMasterpiece CASE1 の非常にセンシティブな白線を持つ歯の表現に挑戦しました(画像3)。画像3こういった歯は決して多くはないのですが、 表現としてトライしておくことは臨床上非常に有効でしょう。 例えば、「どらえモンの絵を描いてみろ。」と言われ、1度も書いた事が無い人がどれ程正確に書けるでしょう?でも1度でも書いたことがある人なら、ぐっと再現がし易くなります。勿論、歯はもっと難しいものですが、同じようなことが言えると思います。歯は人により違いますが、顔ほどは個性は弱く、また年齢や性別、形、色調の特徴などにパターン化されたものがあるように感じています。ですから、より多くの歯の再現をしておくこと、自分の引き出しを増やす準備は臨床上非常に重要なことだと考えています。林先生のお人柄も素晴らしく、 受講生の皆様も情熱があり、 大変素晴らしい講習会になったと思っております。 林先生、ノリタケ様、モリタ様、受講生の皆様に大感謝です。また、私の1通の手紙で、快く全面的支援を申し出て頂けた、(株)ノリタケ デンタル サプライ 坂 清子社長に深く心より感謝致します。
2006.11.19
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QDT先月号(10月号)の1コーナーである「ネクストジェネレーション」の紹介です。画像から症例紹介文が読みづらいかもしれませんので、改めて書きます。~症例紹介文~下顎フルマウスインプラント補綴:渡邉 一史フルマウスのインプラント補綴では、軟組織の一部も上部構造により回復しなければいけないことがしばしばある。本症例は下顎に10本のブローネマルクインプラントを埋入した症例である。清掃性を考慮した歯肉部の形態としながらも、自然感の獲得のため、歯肉部にもインターナル・ライブ・ステインを施した。歯冠部は患者が「きれいな白い歯」を希望したため、犬歯の彩度を高めることで自然感を求めるのではなく、インターナルライブステインテクニックにより微妙で繊細な色調再現を試みた(使用陶材:ノリタケAAA,ノリタケ、モリタ)。咬合様式は生物力学的ワックスアップ法を活用している。~~~~~この症例は、過去のブログ 2005, 12.11 12.13 12.16 12.17 2006, 1.13 1.19 1.26 2. 5 2. 6では紹介していましたが、模型上だけでしたので再度登場です。あまり詳しく書けませんが、本症例の患者様は以前の歯科医院で説明もなしに抜歯され、歯科治療に少なからず不信感を持たれていたそうです。ご友人の紹介によりインプラント治療を決心されたそうですが、患者様の不信感を信頼に変えるチェアサイドの対応、主治医の正確なインプラント埋入、衛生士さんの口腔衛生指導、何より長期間に渡るインプラント治療に対する患者様の忍耐力を、技工士は汲み取り、補綴物として具現化していかなければいけません。補綴治療の最後に、患者様・チェアサイドの努力を技工士が無駄にしてはいけないのです。勿論、まず斬間的となるプロビジョナル・レストレーション(厳密には違いますが、俗に言う仮歯です。)を製作しますが、平均値を基に患者様固有の値を求めていきます。咬合平面の設定、前歯部の位置、噛みあわせなどを調整していきつつ、口腔内という3次元的空間を、審美的にも機能的にも満足し得るように具現化していきます。無から有を作り出していくのです。個人的にはこのステップが非常に重要であると考えています。最終的な補綴物は、ここで決定されたものをマテリアル(レジンからセラミックへ)を変え、コピーするようにトランスファーするだけです。簡単な作業ではありませんが、目標は明確になっている訳ですから、「当たり前のことを当たり前に」遂行します。「当たり前のことを当たり前にする」・・・実はこれが難しかったりするのですが、プロフェッショナルとして、補綴物が患者様の人工臓器となり口腔内で機能することを 想像し、製作するのです。また、補綴物がセット(装着)されてからが、メインテナンスという新たなスタートになる訳です。院内技工士としては、口腔内で補綴物がどのように機能し、また変遷していくのかリコール時に目の当たりにすることになり、それをまた生かしていくことになります。 常に終わりはないのです。----- Original Message ----- From: >To: ??????@mve.biglobe.ne.jp>Sent: Thursday, November 09, 2006 9:35 AMSubject: 9日の日記
2006.11.09
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神秘的な天然歯、美しき天然歯・・・ 天然歯に対するリスペクトが確かなアプローチを生み、 患者様の笑顔を思い浮かべた時、補綴物製作への意欲を生む。 QDTシンポジウム(10月14日 16:00~16:45)では、 そういった姿勢で取り組む日常臨床に、何かを感じて頂けたらと思っています。 渡邉 一史
2006.09.13
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大分、ご無沙汰しています。何かと追われてブログが更新できずにいますが、お知らせです。10月14,15日にクインテッセンス出版株式会社 主催で第5回 日本国際歯科大会 が開催されます。私が普段お世話になり、ブログのリンクもさせて頂いている小川 洋一先生は、10月15日 13:00~17:00過ぎまで他の4名の先生方とともにご講演されます。’06 QDTシンポジウムも併催され、私も10月14日 Dホール 16:00~16:45 講演させて頂きます。会場は、パシフィコ横浜 国際会議場です。素晴らしい先生方が多数ご講演されますが、私も二度とない45分という時間を共有できる方々が、「聴いて良かった。臨床に生かせる。」と思って頂けるように尽力します。以下、抄録です(#^.^#)Ceramics Complex~様々なインプラント補綴へのアプローチ~ 渡邉 一史◆抄録「complex」という語には「集合体」と「劣等感」という意味を含んでいる。そこから私が示す「Ceramics Complex」という語には、1、「Ceramicsの集合体」―つまりインプラント補綴において積極的にセラミックを使用した症例、という意味と2、「Ceramicsの劣等感」-つまりインプラント補綴においてセラミックを使用することでリスクが高くなる症例、という意味がある。1については、審美領域である前歯部インプラント補綴において、サンプルを製作・使用することでクォリティを上げる方法やガルバーノ(電鋳)を応用した方法、ベニアプレップアバットメントを活用する方法(上部構造の簡便な製作法、白金箔を使用したラミネートベニアとのコンビネーション症例)、顔貌と調和した正中線決定の方法、力学的(顎運動)にリスクの少ない下顎フルマスウス症例などを紹介したい。2については、ブラキサー症例やフルマウス症例において、メインテナンスやリペア、加齢を考慮し積極的にマテリアル選択としてグラディア フォルテ(超高強度MFRナノハイブリッドタイプ)を使用する症例を紹介したい。なおグラディア フォルテの築盛においては、独自のアイディアである「トランスルーセント セグメンタル ワンベイク テクニック」を、ワックスアップについては生物力学的ワックスアップ法を視覚的に分りやすく動画を用いて解説したい。また特殊なインプラント症例において、私なりの審美的再現、特に顔貌との調和を試みた正中線の決定法も提示したい。数多くのインプラント症例を提示することで、私なり(当医院)のインプラント上部構造へのアプローチを紹介する。 是非、お越しください。エキサイティングな時間を共有しましょう\(^o^)/----- Original Message ----- From: >To: ??????@mve.biglobe.ne.jp>Sent: Sunday, September 10, 2006 12:50 PMSubject: 10日の日記
2006.09.10
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ご無沙汰していました。久々の、口唇の話題で更新ですQDT4月号で単独歯欠損前歯インプラント補綴ーProceraセラミックアバットメントを使用した簡便な上部構造の製作ー 前編<スタンダード編>で書かせて頂きました。QDTの4月号からの新たな試みの一つとして、著者が推薦できる材料を紹介するという「Author's CHOICE!」というコーナーができました。新年号からQDTは新たな試みをいくつかされていますが、このコーナーは個人的に非常に良いと感じています。技術は良い材料を使うことにも裏打ちされているからです。私も幾つか紹介させて頂きましたが、QDT編集部にP99の「口唇模型」に何件かのお問い合わせがあるとのことなので、追加記事として書かせて頂きます。この「口唇模型」、実はすでに製造・販売が中止なのです。手に入らないものを紹介したのには訳があります。この「口唇模型」、凄い優れもので、 更に自分で簡単に作れてしまうのです!最も簡単と思われる作り方の詳細を紹介します。補綴物製作上、よく指で上唇のように歯頸部を隠しバランスを見ることがあります。模型は私が製作したサンプルですが、実際の臨床模型と仮定してください。これですと、スマイルライン(笑った時の下唇の湾曲具合)と上顎前歯の切縁との関係がわかりませんし、上顎歯と下顎歯の色調の見え方が違ってしまい、いまいち感じがつかめません。シンメトリーの中での微妙なアンシンメトリーさを調整し、より自然観をだすのにも適していません。では、口唇模型の作り方です。1、鏡を見て、やや笑った時の口唇の確認をする。意外とこれは重要です。あえて笑おうとした口唇をつくるとき、自分では笑っているつもりでも、結構上手く笑えてなかったりするので、鏡で確認しましょう。2、1で確認した口唇の形をキープし、ラボシリコンで型を採る。3、ラボシリコンの硬化待ちせいぜい2~3分で硬化しますので、苦痛ということはありません。だた周りから「何やってんの?」と思われる程度です(ーー;)4、外した型特に精密な型である必要はないので、この程度で充分です。5、この型にトレーレジンを盛る型にトレーレジンを盛りますが、当然、空いた口の部分には盛りません。6、硬化後外したトレーレジン7、唇のピンクオペークを塗布する完成です超簡単ですよね?ラボシリコンの型は結構もちますので、数個は製作しても大丈夫です。仲間同士でやれば数パターンは簡単にできます。事実、私は2パターンしか持っていませんでしたが、それでも充分でした。女性は男性と違い毛根がないので、上唇が上がりやすく、リップラインも綺麗なので、家族や衛生士さんに協力してもらうのも良いでしょう。ただ、事前に良い補綴物を製作したいという情熱のためであることを理解してもらいましょう!そして快く協力してくれた女性には、きちんとお礼をしましょう!女性に優しい・・・これは男性の基本です!患者様に優しい・・・これは歯科技工士の基本です!このように製作した口唇模型の効果です。いろいろな歯の見え方を想定して、歯の形態修正が可能です。微妙な形づけが、より生き生きとした口元を生むことはたくさんあります。患者様と対面する機会のある場合には、お話しながら日常会話時や笑った時にどう歯が見えるかを確認しておく(記憶)のも効果的です。コマーシャルラボに勤務している技工士さんも、より患者様をイメージし審美的な補綴物の製作が可能になってくるでしょう。口腔内写真は口角器というものを使って全体に光が入る状態で撮影されますが、自分が製作したクラウンが、口腔内で装着されたことがある方はどのぐらいいらっしゃるでしょうか?例えば、上顎前歯を製作した時、口腔内装着はまぁまぁ良かったとしても、上唇が降りた時に(口角器を使っていない時に)、クラウンがどう見えるか感じたことがありますか?実は私は形態修正の前段階、築盛の確認に頻繁に使用しています。あるテーマの追求のためです!そのお話は QDTシンポジウム(10月14日<土>)で触れることになります!ご興味がある方は是非いらして下さい。
2006.06.03
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とっくに立ち直っていたのですが、なかなか忙しく更新できていませんでした。原稿に関しては誰が悪いということではなく、自分のチェックが甘く、また求めなかった部分もあり、私に非があったことは確かです。もし気を悪くされた方がいらっしゃったら、すみませんでした。とは言えせっかくの機会ですので、次回はこのブログを見て頂いている<歯科医療従事者>の方には誌面上では書けなかった部分なども交えお話します。
2006.04.17
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最近、大分更新できていませんが、落ち着きつつあるのでなるべく更新していきたいと思います。WORLD BASEBALL CLASSICの日本の優勝、嬉しいです!気を良くしてインプラントの話をしたいと思います。インプラントに関わって11年以上が経ち、最近よく思うことがあります。「栄養指導」の重要性です。上記の画像の4症例はインプラント絡みの上下全く天然歯のないものです。全て補綴物です。この症例に関しては、下顎に3本の天然歯があるだけで(両犬歯と右側第一小臼歯)、あとは全てインプラントです。インプラント治療によって、患者様は食べることに対して再び喜びを見出されます。患者様はインプラント補綴が終了し、メインテナンス期に来院させると皆一様にふくよかになられていくそうです(歯科医師・衛生士談)。これは歯科医療従事者にとっては大変喜ばしいことなのですが、新たな課題も明示しているように思います。インプラントを埋入し、第3の歯を入れたことによって再び食に喜びを見出しても、成人病(生活習慣病)を誘発しては問題です。「自己管理」と言ってしまえばそうなのかもしれませんが、メインテンスに力を入れる必要のあるインプラント治療は、単にインプラントが正常に機能することだけをチェックするのではなく、「栄養指導」も重要になってくるでしょう。勿論、私の勤務する医院の衛生士さんも、それを患者様に話しているようですが、更に充実させる必要があるように思います。インプラント治療は「加齢」のことを踏まえ、「介護」の分野の勉強も必要になりますし、「成人病(生活習慣病)」予防のため「栄養指導」の勉強も必要になるでしょう。衛生士さんの中には「介護」の分野や「栄養士」の分野を積極的に勉強されている方も多いと思いますが、出来ることなら医療において医科、歯科の垣根なく横の繋がりが密になることが理想です。歯科医院に「介護福祉士」さんや「栄養士」さんが常駐するというのも、素晴らしい夢かもしれません。歯科技工士も当然、単に製作するだけでなく、患者様のパーソナリティ、生活習慣(噛み癖・食生活・態癖など・・・)などを加味し、「生きた人工臓器」を製作しなければいけません。今日、3月18日PM7:00~8:54、TBSテレビで放映された「これが世界のスーパードクター4!天才名医の仰天テクニック完全公開スペシャル!!」という番組をDVD録画したものを拝見しました。一言では言い尽くせないのですが、大変刺激を受けました。患者様のため生かせる技術の向上に努めます
2006.03.21
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今夜も職場から書いています。そう、泊まりです・・・最近は泊まった時にしか更新しない「お泊まり日記」になっています(乾いた笑)新しく「楽天」に導入された絵文字も上手く使えません・・・私は仕事が早いほうなのですが、この状況です。まぁ、歯科技工士に残業という定義や概念は存在しませんので、しょうがないことです。勿論、残業したからといって、泊まったからといってそれは数字で評価されるものではありません。アポイントに間に合って出来ている、問題なく補綴物がセットされる・・・これが当たり前とされ、それ以上に評価されることもなく、悪ければそれを指摘され直す・・・という実にプロフェッショナルらしい職業です(*=*)「当たり前のことを当たり前にする」難しさを感じながらも、それを平然と遂行するのがプロです。これは常に自分に言い聞かせていることです。でもいつかは臨床の現場を感動の連続にしたいというのが、私の夢です!私はドラマや映画も好きですが、「感動」が非日常の世界だけというのはあまりに寂しいことです。「臨床現場に感動を!」「臨床にこそ理想を!(これは月島の小川先生から学んだことです)」(自分のパソコンからじゃないと、うまくLINKが貼れませんねぇ・・・)これを実現させるため、今夜、乗り切ります。私は歯科技工士として感性を大事にしていますので、画像は常に入れておきたいと思い、探したところこれがありました。画像は私の生まれ故郷、北海道 えりも町の夕日です。そうです!森 進一さんの歌「えりも岬」の場所です。♪え~り~も~の 春は~~~ 何もない春で~~~す♪という歌詞があるのですが、うちのお袋はこの歌詞に対してNHKの「のど自慢」あてに文句を言ったそうです。「えりもが田舎だからって、何でもあるわよ!」と。私は少年時代、お袋特有のサービス精神だろうと思っていたのですが、「のど自慢」の記念大会でアナウンサーがこのエピソードを話していたのを聞いていて、「本当に言ったのかよ~」と思ったものでした。お袋は私とはキャラクターがかなり違い、昔から人気者なのです。でも私の中にもどこかで笑いをとろうとするところは、お袋の血を引いているのだと思います。何かとても話がそれてしまいました。「故郷・えりも町の夕日」は2年程前、お墓参りに帰省したときのものです。では私も勇気(夕日)をもって前進します・・・(夜中だとこの程度の親父ギャグしか出てきません・・・お袋、ごめん!)
2006.03.07
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今日は職場から書いています。今週、2回目の泊まりです。でも後輩のなおっち君は2日連続の宿泊です。いつもはこれほど忙しくないのですが、今月は尋常ではありません。忙しいからといって、クオリティは下げたくないので・・・忙しいという漢字は、心を亡くすと書きます。人工臓器を製作する技工士としては、忙しくても補綴物を製作する上での心だけは亡くさないように言い聞かせています。確かに辛いのですが、思い起こしてみると何もできなかった新卒の頃の辛さと比べると、仕事ができるのは虹色の人生なのかもしれない・・・そう思います。私の勤務する医院では、一人の技工士が手がけた症例は最初から最後まで行います。ですから基本的には人に頼ることはできないと思ってやってきました。折れない心を作るため、信じれる自分を創るため、自分自身とプライベートを削り、11年間、トレーニングと仕事をしてきました。時には虚勢を張りつつも強がり、誤解されることを覚悟で強い自分を創りあげようと必死でした。補綴物は全てハンドメイドですから、手で創造するものには心が宿り、気が入ると本気で思っています。しかし、なかなか同じ技工士間には伝わらないようです・・・今、一緒に泊まっているなおっち君は熱いものを持っていますよ!ところで、私が技工士になろうとした理由は、「私を産んでくれる為に歯を失った母の歯を作るため」でした。昔は栄養事情のせいか、出産で歯を失うことがあったと聞いていましたが、最近、専門誌でアメリカの調べが掲載されており、今でもその傾向があるのだと認識を新たにしました。何故か歯科医院に勤務しながら、そのような話は全く聞かないのが不思議ですが・・・「私を産んでくれるために失った歯なら、私が作ろう」と思い、もともと医療系の仕事を希望していたこと、美術が得意だったことで選んだ技工士の道です。幸いにも母の歯を作ることはできましたが、あまりチェックをしていないので、時々不安になります。母も私が作ったものだからと我慢していなければ良いのですが・・・でも上顎に関しては特殊な装置を使用し、通常ならば口蓋という部分を覆わなければ落ちてきてしまうのを、覆うことなく小さくすることには成功しています。こうして考えると、技工士になっていろいろなものと戦ってきたことは幸せな虹色の人生と言えるのかなぁと考えています。ブログを始めたのは、同業種間の繋がりも勿論ですが、患者様となる少しでも多くの方々に補綴物がどのようにつくられ、どのような人間が想いを込め製作しているのか情報提供したかったからです。歯科関係のホームページは沢山ありますが、補綴物を製作する技工士がもっと突っ込んだ話を提供して、患者様の判断材料を増やすことができると思ったからです。まぁ、そんなに堅苦しく考えてはいませんが。それにしても、ブログを始めて良かったです。いろいろな方々と知り合うことができ、皆さん(個人名はだせませんが) ありがとうございます。夜中だからか、疲れているからなのか、素直にお礼が言いたくなったのです。ブログを始めるきっかけになった なおっち君 ありがとう。ということで、今日は 「虹色の天然歯」の画像を載せます。支離滅裂な文章でしたが、これにて仕事に、戻ります。
2006.02.23
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美しいものを美しいと感じる、 生命の営みを美しいと感じる 尊敬すべきもの、人を敬う 人の想い、優しさを感じる 感性・・・感じる性質、性 歯科技工に芸術性は存在するが、芸術ではない 言い換えるなら 歯科技工には、芸術に対する感性と心に対する感性が必要である
2006.02.20
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しばらく続いてきたこの症例も今日で終わりです。ちなみに模型上はOLYMPUS MD-SYSTEM E-1で、口腔内はNIKON D70です。口腔内をE-1で撮影したものもあるのですが、今後、どこかで紹介します。またD-70とは違った感じです(私の目からはE-1のほうが目視に近いです)。歯肉部の色調再現に少し焦点を当てましたが、こうした局部的な事が大事なのではなく、患者様の決心、忍耐強い治療を受ける御姿勢、ドクター・衛生士さんのチェアサイドの心のケアと治療などが非常に重要で、技工士はこうしたものを汲み取り具現化することが大事なのです。患者様・ドクター・衛生士さんの努力を生かすため、日頃からいろいろなことに感性を磨きながら、どうあるべきかを自身に問いながら、製作しようとしています。この患者様は顎関節に問題がなかった為、ラボサイドとしては比較的、的確に物事を進めることを遂行するだけでインプラント補綴をすることが出来ました。今はメインテナンス期ですが、補綴が終わってからが新たなスタートと言えるでしょう。技工士として無から有を作り出すことが出来るのは、本当に幸せだと思います。インプラントに関わって11年、歯科技工に関わって12年半、歯を製作させて頂くことに夢と浪漫を感じています。
2006.02.06
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歯肉のシェードテイキング、その2です。大きな症例の場合、歯肉部が部分的ではない為にシェードもそれ程シビアではなくなります。健康的な歯肉部、歯の色が映えるような歯肉部の再現を心掛けます。大きな症例の場合、歯の色調も患者様の希望を取り入れたり、コニュニケーションをして、私のイメージも加味し、決定します。歯の色調を決定する際に、プロビジョナル・レストレーション(俗に言う仮歯です。厳密にはプロビジョナル・レストレーションは最終的なものの青写真となるものです。)の色はどう感じていらっしゃるか、またシェードガイドを見ていただきながらお話します。プロビジョナル・レストレーションは特に加工しない限り、平均的なA3と言われる色調ですので、それよりも白くなのか、もう少し彩度を持たせるのか、年齢相応な自然な感じにされるのか、若々しさを加味するのか・・・最近ではイメージの共有という点からも、雑誌等の切り抜きでコニュニケーションを行うこともあります。シェードガイドをお見せする時は、ガミーホルダーという歯肉の色をしたものに入れてお見せします。この時に4のダークピンクのものを選択することは、私の場合ほとんどありません。大きな症例の場合、パールピンクのような健康的に見えて綺麗なもののほうが好まれると感じていますし、補綴物にあえてカリエスの表現をしないのと近い感覚です。勿論、ダークピンクが美しくないと言っている訳ではありません。メラニン色素の問題ですし、私が大好きな日本ハムファイターズの新○選手も確かそうですし、ジャニーズの「嵐」のニ○君もそうだったと思います。その1の部分的な場合は、この色も作ることになります。その3は、プロビジョナル・レストレーションで使用する即時重合レジン(私の場合、GCのライブピンクです)と残存歯肉の色調がどれだけ近いか、またはどこがどのように違うのかを判断して、歯肉部のシェードテイキングとする場合です。○の部分がインプラントのプロビジョナル・レストレーションですが、歯肉部の色調はセラミックにする際に参考にします。 ←は境目ですが、それ程大きな差はないので参考にし、色調再現をする訳です。手元に歯肉部のレジンもありますから、ステップごとに比較しながら製作すれば、大体合わせることは難しいことではりません。この症例の模型上での最終的な補綴物の状態です。この患者様は遠方の方なので口腔内写真がないのですが、私の場合はセット時に100パーセント立会いますし、時には色調や部分的な調整もします。歯肉の位置が低いこともあって余程大きく開口しない限り境目も見えずらいのですが、見えてもそれ程違和感がなく仕上げられたと思います。ずっと引き続き紹介している下顎のフルマウスの症例は、その2とその3の方法により歯肉の再現に生かしています。 (続く)
2006.02.05
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歯肉のシェーどテイキングには私の場合、3通りあります。まず1つ目は、ー局部的な症例で、可能な限り色調を合わせる必要のある場合ーこの場合は、カスタムシェードガイドを使用します。カスタム(自作)の歯肉色の為のシェードガイドです。使用陶材はノリタケのものです。私が知る限り、歯肉色が多いのはノリタケの陶材です。4種類の歯肉色があります。ティッシュ4という色は混合用ですので、元となる歯肉の色調は3種類ということになるかもしれませんが、ノリタケ陶材には内部ステイン材がありますし、歯肉色と言え、青い部分・オレンジの部分・やや白く感じる部分(歯肉のはりのある歯肉縁付近)などは歯冠色に使用する陶材も混ぜつつ築盛することもあるのです。ちなみにレジン系のもので色調が豊富なのは、何と言っても「グラディア ガムーGC」です。以前のブログ、12月3日「相棒」の上下フルマウスの症例はグラディア ガムです。カスタムシェードはVita社の「インディビデュアル シェードガイド キット」というものが販売されています。やや余談になりますが、市販のシェード ガイドにはメタルのように裏打ちがなく、金属焼付けポーセレンを製作する際には作る補綴物とシェードガイドとの構造上の差があるため、正確なシェード再現に誤差を生じやすくなります。しかも、通常の金属焼付けポーセレンの理想的な厚みはメタル込みで1.5mm程度ですが、シェードガイドの陶材の厚みは厚すぎるのです。例えば一見、シェードガイドのA3に見えて、マニュアル通りのレシピで製作しても(シェードガイド通りの天然歯も少ないと思いますし、マニュアル通りのレシピもどうかと思いますが・・・)、シェードガイドは厚みがあり深みがありますから、出来たクラウンは光の反射の強いオペーキーな感じになり、歯列の中で浮いてしまいます。ですから、この特性を踏まえた築盛を行うか(私の場合、水分と深みを感じさせる為の透明陶材の使い方をします)、カスタム シェードガイドをこのキットなどで製作してのシェードテイキングが必要になると感じています。じゃあメタルのないオールセラミックのシェードテイキングには問題ないだろ?と言うと、確かに問題はないですが、オールセラミックはコアも含めた厚みが厚くなると明度が低下し(ですからコアは光をつかまえるオペーカスデンディンのようなもので製作する必要があります。バイタルー神経のある歯の時はあまり考えなくても良いですが)、歯列の中で沈んで見えてしまうことがあるので、シェードガイドもなるべく同じ条件のカスタムのものを用意するのが良いかもしれません。ただ、このキットはフレームとなるものが隣接まで一杯一杯あるため、実際のクラウンの構造のように隣接は削合しなければなりません(赤い矢印)。歯肉のカスタム シェードガイドを製作する場合には、この削合は必要ありません。何故なら、歯肉を表現する部分には必ず裏打ちとなるメタルが存在するからです! (続く)
2006.01.26
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なかなかブログが更新できない日々が続いていますが、書ける日は出来るだけ更新していこうと思います。じゃないと皆様とも交信できませんので・・・いきなりオヤジギャクです。埼玉(私の住んでる所です、勤めは新宿ですが)が寒いのは私のせいでしょうか?・・・では、再三紹介しているケースですが、まだいくつかのポイントがあります。今日は「赤の再現」として、歯肉部の再現についてお話します。私の場合、歯肉部の再現に関しては大まかに2通りの場合があります。1.スペースがあまりない場合2.スペースがある場合1.の場合は薄い層でいかに深みをだすかということになりますから、メタルを遮蔽するピンクのオペークを塗布後、(内部)ステイン材でキャラクタライズ(特徴づけ)を特に念入りに行います。個人的にはピンクのオペークは反射が強いように感じていますので、薄いスペースの場合に、オペークの上にそく陶材を築盛するのは不自然さを助長するように思っている為です。2.の場合には、今回のようなケースの場合ですが、歯根形態(赤←)を製作した上に歯肉色の陶材を築盛します。(使用カメラ NIKON D70)1.の場合のようにスペースのない場合はしょうがないので、ピンクオペークを使用しますが、前述したようにピンクオペークは反射が強く感じることや生体も歯根の上に歯肉がのっているのですから、そのようにした方が良いと感じている訳です。歯根の形態を作ったうえに歯肉色陶材を築盛すると、インプラントのポジションにもよりますが、自然な形態も作りやすいように感じます。(使用カメラ NIKON D70)歯肉色陶材を完成形よりやや小さめに焼成後、内部ステイン材でキャラクタライズを行います。当然、歯肉部も1色ではありませんから、より自然になるように色を入れます。非常に大まかにですが、こんな感じに色を入れています。(使用カメラ NIKON D70)模型上での完成図です(何度も出していますが)。(使用カメラ OLYMPUS MD-SYSTEM E-1)次回は歯肉部のシェードの決定の仕方(私の場合)についてです。 (続く)
2006.01.19
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下顎フルマウス・インプラント症例の続きです(大分経ってるなぁ~)。しばしばインプラントのフルマウス症例では歯肉も再現しなければなりませんが、硬組織の歯と軟組織の歯肉を同時にセラミックで表現するのにはいくつかの配慮が必要です。セラミックは最後の工程でグレーズ(900度付近で焼成)という艶出しがあります。陶器でいう上薬を塗って焼く作業に似ているかもしれません。質感の違う歯と歯肉を全く同じような艶にしてしまうと不自然になるため、硬組織の歯がより艶っぽくなるようにグレース前に磨いておきます(赤丸)。歯肉の部分はやや艶を抑えた表現をしています(黒丸)。ただ、本症例のようなインプラント上部構造は天然歯列と比較して患者様が磨きずらいですから、歯肉に近い部分はプラーク・歯石が付きずらいように最も滑沢に磨いた状態にします(青丸)。歯冠部においてもよりブラシが当たって磨耗すると思われる箇所、口唇や食物の摂取において磨耗すると思われるところは、より磨かれた状態とします。赤い矢印の部分の方が、黒い矢印の部分よりも滑沢なのが分って頂けると思います。より前にある歯や部分のほうがより磨かれ、滑沢になった表現を試みます。歯の出たところは光もあたりますが、黒い矢印の部分は光が直線的ではなく、微妙に「光の揺らぎ」を感じると思います。これは、歯には周波状という横に走向する細かい溝がありますが(確か1本の歯で約200~300本ぐらいだったと思います)、その表現によって歯がやや重なる部分の黒い矢印部分は、直線的ではない光の反射となるようにしています。ちなみに、加齢に伴い歯の表面性状(溝)は弱くなっていく傾向がありますが、その場合においても最初に若年代の歯の表面性状を意識した状態から、研磨をして溝を弱くし、マットな艶となるようにしていっています。私の感覚ですが、ちょうど植物の成長をビデオで早回ししたように、技工作業の中で時間を早回ししていく感覚で、歯の表面の光沢(ラスター)を作っていきます。本症例の場合は、女性であり若々しさを表現することを目標としているので、若年代以降、中年代にさしかかるぐらいまでを、自分の頭の中でブラッシングや口唇との触れによる磨耗や食物の摂取による磨耗の歴史をイメージしながら、歯の表面の性状(テクスチャー)・光沢度(ラスター)を調整していきます。ですから、仮に老年代の歯の表面の性状(テクスチャー)・光沢度(ラスター)を表現する場合は、更に時間を進める感覚で研磨していきます(あくまで私の場合ですが)。天然歯列におけるブラッシングを重点的にやる箇所は歯頸部(青☆)、インプラント部(フルマウス、ボーンアンカードブリッジ)はインプラント体と上部構造(補綴物)の接合部になります(赤☆)。磨きずらい部分は、プラーク・歯石が付きずらいほうが良いことは言うまでもありません。私が思うに、セラミックの良さは天然歯に近似した審美性を表現できることもありますが、最も優れていると思われる所は「生体親和性が良く、天然歯よりもプラーク・歯石が付きずらい」ところです。このタイプのインプラントで、ブラッシングを重点的に行わなければいけない箇所は赤☆印の部分ですが、この部位は天然歯でいう歯の根の部分です。そうです!とても磨きずらい部分なのです。ですから、プラーク・歯石の付きずらいマテリアル(セラミック)選択や、超音波電動歯ブラシの使用や、リコールを定期的に行い、術者がクリーニングをするなどのメインテナンスが重要になってくるのです。私が勤務する歯科医院の衛生士さんは、極端に患者様にブラッシングの不備を指摘しません。無歯顎の症例にインプラントを埋入する場合は、患者様も年配の方である場合が多く、若い人でも磨きずらい部分を強要することは心理的にもマイナスになる場合があるためだと思います。当然、患者様の人格、社会的地位の尊重もあります。また、加齢に伴い第三者が口腔衛生を行いやすいことを考慮した、補綴物の設計とします。今回の症例の患者様はまだお若いので、みずみずしさを表現するように心掛けました。歯や歯茎の艶のコントロール(全てではないですが)を少しお話しましたが、2005、12,17のブログ「フル・セラミック4」で述べているように犬歯の彩度を高めること(私も全くやらないという訳ではありませんが)やステインの多用で自然感?を求めるより、歯の透明感、性状・光沢度(光の反射の仕方)に心血を注ぎ自然感の再現を試みるほうが良いと、私は感じています。ちょっと久しぶりでしたので、長めになりました。実はまた原稿に追われています。ただ今日はちょっと特別な日なのです。ブログ開設 100日目でした!皆様の支えのお蔭です。ありがとうございます。まだまだ通過点ですが、これからもよろしくお願い致します。
2006.01.13
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ブログ上でしか御挨拶できない方も多いので、今年の年賀状を公開します。毎年、歯と動物(干支が多いです)の融合を試みています。もう今年で5年になります。2005.10・20のブログ「臼歯馬」は午年用のモチーフです。以前のブログ-10・20「Ceramics complex」,10・22「バラバラ」、10・24「臨床的トレーニング法」などで紹介している「歯根付きポーセレン」の製作手順と一緒です。通常金属に焼き付けるタイプのポーセレン(ノリタケ)を、金属の骨格なしに盛り上げて製作します。最近臨床で用いられるオールセラミックのクラウンはコア材となる(金属焼き付けポーセレンクラウンでいう金属に相当する部分)ものがあるのですが、これは盛り上げが命です。まぁ臨床ではないので適当ですが、多少複雑な形ですので、1度目はパーツで焼成し2度目以降で組み合わせ焼成するというやり方をしています。コーギーの頭の部分の焼く前の状態です。ワイベイクでこのぐらいは楽勝です。なんせ歯のほうが遥かに難しいですから。茶色の部分はパウダーに内部ステインのサービカル1というステイン材を混合していますが、歯の色のように微妙な色調再現をする訳ではないので簡単です。胴体、歯の部分もある程度作りつつ、合体し焼成します。完成の図です。「コーギー(犬)が逆さになってギーコー・・・ 技工! 」オヤジギャクが利いていますよね?ところで、コーギーがもっている歯は上顎左側第一大臼歯ですが、これは中切歯から数えて6番目の歯なので、「上の左の6番」と言われます。そうです、6の数字を示す歯なのです。コーギーが持っている歯で、西暦2006を表しているのです。えっ!!! 「お前、暇なの?」と言う声が聞こえてきそうですが、私もそれなりに忙しいのですよ。これは3時間程度で出来ますから・・・臨床のほうが遥かに難しい。私は今がやっとスタートラインです。今年はまた自分の今の限界に挑み、その限界値を上げていきます。
2006.01.08
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歯の組織が織り成す光の戯れは、神秘的な現象を演出する。自然との対話は科学を生み出し、 生体との対話は医療を生み出し 患者との対話は真心を生み出す “Face to Nature” 私にとってnatureとは自然であり、生体であり、患者である。 私の考える歯科技工の姿がそこにある・・・
2006.01.07
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うちのザリガニ(フォーミス・・・アクアペットジョイ)に新年の挨拶をさせようとビデオに撮ったのですが、シャイで隠れてしまいました。シャイなのは飼い主に似たようです・・・明日から仕事始めです。休み中は意図的に仕事のことは考えないようにしていました。と言っても、原稿の画像整理はしていたのですが・・・お正月に技工ネタを書いてもなぁ~ということで、自粛していましたが、仕事が始まり次第ブログも「技工ネタ」を多めにしていこうと思います。今年は光栄にも10月14日(土)のQDTシンポジウム(確か4年に1度)で講演できることになりました。こういうところは自分の運の強さを感じます。他の部分での運は無いんですけどね・・・私の場合特に難しい事はしていないので、聞いて頂ける方が「即臨床に役立ち、取り入れられ、明日から臨床・技工に前向きに取り組めるような内容」にするつもりです。良くも悪くも自分のカラーが出てしまうでしょうが・・・まぁ、私は気楽な立場なので、楽しんでやります☆飛躍の年になればいいなぁ~。ずっ~~~と苦悩の年が続いているからなぁ~。「夜明け前が一番暗いんやで!」・・・っていつまで暗闇やねん!最後はつまらないつっこみで、失礼します。
2006.01.04
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あけましておめでとうございます。昨年は個人的には苦悩の年でしたが、いろいろな方に支えされたように思います。特にブログを始めたことで新たな広がりもあり、人との繋がりの大切さ、自分一人では知る事のないことを知る素晴らしさ・尊さを学ばせて頂きました。皆様、本当にありがとうございました。画像はインプラント・前歯のケースです。セット直後で歯肉との馴染みは完全ではないですが、シェード(色調)はA1以上の白めのものです。犬歯は天然歯でオレンジっぽい色調ですが、4前歯を白くしつつも浮かないようにしています。インプラントがどこの部分に埋入されているか、分りますよね?末永く続けていきたいと思いますので、本年もよろしくお願い致します。
2006.01.01
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メリー クリスマス!私はメニー 苦しみます! そうです。また仕事場から書いています。街が幸せそうな雰囲気に包まれているのは、個人的には好きです(強がりかも、、、)徹夜の時は暖かいコメントを数々頂き、とても嬉しく思いました。仕事場では絶対にかけてもらえない言葉だけに、ブログをやってて良かったと思いました。決して仕事場の人達が冷たいのではありません。私が話しかけづらいオーラを出しているのかもしれません。でも私は、根は単純な素直な男なのです!(自分で言うな!)本当ですよ、、、ただプロフェッショナルとしては結果を出して当然なのが要求されるため、間に合わなければ泊まるのも当然と言えます。「頑張ればいい」というものではなく、「頑張っても結果が出なければ、頑張ったとは言えない」のがプロです。そう自分には言い聞かせています。画像は私の故郷、北海道えりも町の夕日です。ゆうひ(勇気)を持って前進したいものです!(ちょっと良いこと言っても最後は駄洒落かよ~)もう少し落ち着いたら真面目にやります!
2005.12.25
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本日は徹夜です!仕事場からブログを書いています。この時間が結構辛いです。街はクリスマス、、、俺はくるしみます、、、年末の追い込みはしょうがありません。画像はヤビーというザリガニですが、俺の体もヤビー~(ヤバい)!夜中だとこんな駄洒落しかでてきません。えっ!いつもだろって、、、
2005.12.21
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再三、紹介しているOLYMPUS E-1 MD-SYSTEMですが、この一眼レフデジタルカメラの最も気に入っている部分は、画像を決めるレンズ、撮像素子(CCD)、画像処理エンジンのベストマッチングにより口腔内撮影に必要な深い被写界深度が得られ、歯牙や歯肉の色調も忠実に再現できる点です。模型上での撮影も設定によって、クリアに内部構造(天然歯でいう象牙質の形態・色調や微妙な切縁部の透明感)が撮影できるという利点もありように感じています。OLYMPUS E-1 MD-SYSTEMでの模型上補綴物この補綴物はA1~1.5程度の白いものなので、写真は実際のものよりも濃く(彩度が高く)、暗く(明度が低く)写っているのですが、他のカメラでこのように撮影するのは難しいです。フラッシュの角度を変えてもです。暗くするとただ暗いだけになったり・・・大型の補綴物の場合、自然にするために天然歯列に見られるように色調的にグラデーションをつけることがあります。天然歯のグラデーション○印の犬歯(いわゆる糸切り歯)はオレンジっぽい色調になりがちです。下顎もその傾向があります。私は個人的にこの特徴が好きではないので、基本的にはオレンジっぽくはしません!単調になりがちな部分を犬歯の濃さに求めるのではなく、透明感の違いなどで綺麗めに表現するように心掛けています。なぜなら、私の技工歴(約12年半)の中で犬歯1本を製作する場合においても、反対側のオレンジっぽい特徴を真似てほしいという患者様は一人もいらっしゃらなかったからです。一応、犬歯1本を製作する場合でも、患者様にご自分の歯列を見て頂きながら、犬歯がオレンジっぽくなる傾向をお話した上でご希望をお聞きしますが、隣の歯との連続性を好まれる方だけでした。厳密に言うと中切歯と側切歯も同じ色調という訳ではないケースもあります(この話はいつかできたらします)。確実に透明度は違います。 中切歯は明度が高いのですが、透明度は側切歯のほうが高く、結果、側切歯はやや暗くなります。透明度と明度(明るさ)の関係は容易に理解できると思います透明なガラスを黒の背景の前に置くと当然透けて暗い感じになりますが、透明度の低いすりガラスは明るさをもっているようにです。ただ天然歯は時に透明度が高いのに明るさもあるという、陶材では相反する特徴を示すことがあり、これはやっかいです。上の天然歯列の写真は中切歯(1)が暫間的なレジンで出来たもの(一般的には仮歯と言われるものです)なものですので、側切歯との色調は違いますが。結構長くなってしまったので、ガム(歯肉)の色調と形態についてはまた次回へ。 続く
2005.12.17
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前回の画像はNIKON D70(ソニックテクノ)です。画像が小さいので分りずらいのですが、よ~く見ると○の部分にピントが合ってしまっています。これは意図したものではなく、かなり良い絵を撮ろうと息まで止めて撮っての結果です!ひきの写真なのでそれ程でもなく、前歯部も問題なく見えるのですが、A4のパソコン画面上ぐらいの大きさだとちょっと微妙な感じなのです。プレゼンテーションでプロジェクターを使用して大きな画面にすると顕著になってしまいます。デジタルカメラは構造上、ブレやすい、ピントが外れやすいといったことがあるので、これはNIKON D70(ソニックテクノ)だけの問題だとも思えません。しかし、当然NIKON D70の良さもあり、 「全体に白めに綺麗に写るので患者様に説明する絵としては、グロテスク過ぎない」、 「コストパフォーマンスがOLYMPUS E-1 MD-SYSTEMより優れる」、 「TTL機能がないので絵作りが出来る」といったことがあります。「TTL機能(周りの明るさを感知してフラッシュの明るさがコントロールされる、と私は認識していますが)はあるのが良いと思われがちですが、これがあると自分が意図する絵が欲しくも絵作りができないといったことになります。例えばポーセレンの修正の為に写真を撮るとき、その修正によって写真の撮り方を変える必要があるでしょう。明度に問題があるのに、TTL機能によって明るく撮影されたものはなんら資料とはなりえないでしょう。透明度が問題のときは・・・形態に問題のある時は・・・それぞれ撮り方を変えることによって修正のための効果的な資料となりえると思います。拡大のNIKON D70です。問題なく撮れているとは思いますし、色調もA1~1.5という白いものですのでこれで良いのですが、技工士としては模型上での写真は、どんな色(透明感など)を使って作ったのか伝えたいものです。では次回はOLYMPUS E-1 MD-SYSTEM (アイラック)で撮影した模型上から、ガムシェードの話などを書いていきます。
2005.12.16
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「あっ、小川先生!デンタルダイヤモンドのほうは今日、送りました(汗)。」(ブログを伝言板に使うなって感じですよね)今日は別な原稿書いてました。明日、院長にみせます(恐)チェックが大変なのです!一応、続きの症例の完成模型上の画像だけ載せておきます。ガム(歯肉)のシェードの話や口腔内写真は次回へ・・・完成模型上の画像はNIKON D70(ソニックテクノ)とOLYMPUS E-1 MD-SYSTEMのどちらを使用しているでしょう?って分らないと思います。小さい画面だと特徴や差ってでにくいんですよね~。
2005.12.13
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大分、お休みしてしまいました。風邪や何かとやることがあって・・・言い訳していいわけ? (つまらないオヤジギャグですみません)この前は私の仕事上の相棒、デジタル一眼レフカメラ・オリンパス E-1を紹介しました。カメラは「時間と空間と光を切り取る作業」であるだけに(ちょっと格好良過ぎました)、その選択も重要だと思いますが、技工士としてはあくまで良い患者様主体の喜ばれる補綴物を製作するという主旨を忘れてはいけません(自分に言い聞かせるように)。だた写真というのは臨床家としてあらためて後で気付かせてくれることも多く、記録していくことで技術の向上や患者様に貢献できることがあります。そういったことも紹介出来れば良いのですが・・・技工士の多くは歯科医院に常勤する形態の方ばかりではないですが、技工士の皆さん、模型の向こうの患者様を常に意識し、「気付く」という感性を持ち励んでいきましょう!何か今日はいつも以上に酷い文章ですが、あらためてカメラの話に触れるといかに人間の目が優れているかといったことも感じます。「相棒!」E-1のところでインプラントの全顎的な症例を紹介しましたので、今日はセラミックを使用した下顎のフルマウスインプラント症例を紹介します。内部ステインの状態です。比較的、顎堤(いわゆる歯茎の土手)の良い症例でしたが、全顎的に補綴するインプラントの場合、歯を失い骨が吸収している分、歯肉部も再現しなければいけないことも多くなります。歯肉部もリアルに再現するように、歯冠部に施す内部ステインを歯肉部にも施します。ちなみにこの写真はnikon D70(ソニックテクノ)を使用し撮影しています。どれがいいということではなく、使用者の目的、優先順位(何をどうどるか、コストパフォーマンスなど)で決まってくるということですが、あくまで参考までに今後も比較しながら進めていきます。
2005.12.11
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今日も風邪であんまり書けないので、Ceramics Complex☆の続編です。実は何パターンかあるので、まだこれから進化する可能性はあるのですが・・・容量が3MBまでなので作ったものをパソコン画面で流し、ビデオカメラで撮るということをしています。その為、以上に色が悪いですが、いずれホームページも製作しますので、その時はもっとバージョンアップした姿をお見せすることをお約束します☆
2005.12.05
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Ceramics Complex☆の動画版のほんのさわりの部分を紹介します。色々な制約がありすぎ、この程度しかお見せできないのは残念なのですが・・・完全版はいつかどこかで・・・あればいいなぁ☆
2005.12.04
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私は俳優の水谷 豊さんのファンなので、毎週水曜日テレビ朝日PM9:00~の「相棒」というドラマを楽しみにしているのですが、仕事上の相棒が一眼レフ デジタルカメラ・・・オリンパス E-1 MD-SYSTEM(アイラック、AVS)です。カメラは歯科技工をするうえで欠かせないアイテムですが、正直デジタルカメラにはかなり苦労をさせられていました。それまでは銀塩カメラによるスライドを歯の色調を再現する資料としていましたので、デジタルのピントの甘さや独特の色合いにどうしても誤差を生じていたのです。慣れるまでに1年はかかりました。と言っても失敗しないことや便利さに重宝することも多かったのも事実です。しかし、今まで使用していたデジカメはピントの甘さ(液晶画面程度では問題ないように感じるがパソコン画面では狙ったところではないところに合ってしまう)・被写体深度の浅さ、CCDにごみが付くと取りずらい、色合いが目視とかなり違うことなどが不満でした。ところが、9月に発売されたオリンパスのE-1はかなりのお気に入りです!色合いが目視に近く、被写体深度も適度に深く、CCDにごみがつかないようにバイブレーション機能が付いている(ダストリダクション)など、超優れものです!まさに私の相棒です!私の給料からすると高価ではあるのですが、充分価値のある素晴らしいカメラだと思っています。以前、10月21日のブログ「チームプレー!!!」で紹介した症例はスライドを取り込んだものなのですが、ややハレーション気味で撮られていたとは言え、先日患者様はメインテナンスでお見えになったのでE-1で撮影してみました。もし宜しかったら、10月21日の画像と比較して見てください。同じ症例でもこれだけ違います。実際、目視に近いのはこちらの画像です。患者様は男性で「あまり白すぎるのは気恥ずかしいなぁ。」と仰るので、私のイメージでこのような色調にしたものです。材質はGC グラディア(超硬質レジン)ですが、グラディアも進化し今はグラディア フォルテというものになり、よりセラミックに近づいています。この当時は歯肉色のハイブリットセラミックス(レジン系)が私の知る限り、アートグラス(クルツァー)の1色しかなく歯肉部にも内部ステインテクニックを駆使し仕上げたものです。「内部ステインテクニック」と言うと我、偉大なる師匠の青嶋 仁先生の開発されたテクニックですが、これを歯肉部の色調再現に活用したものです。歯肉部の再現には今ではグラディア ガム(GC)という豊富な色調が揃ったアイテムがあります。この症例は少なくとも3~4年は経過していますが、長く患者様の体の一部として機能して欲しいと思います。リペアや破折のリスクを考えるとレジン系のものが有利なのですが、私は個人的にセラミックが超大好きです!表現力も発揮できますし、プラークも付きづらいですし・・・それに、リペアや破折のリスクに対応するアイディアも幾つかあるのですが。下顎ケースは顎運動的に破折のリスクが少ないことからセラミックを使用したものもありますので、次回紹介します。ではまた原稿書きに勤しみます。今日はまた風邪をひいてしまいましたが・・・寒い日が続きますが、皆様もご自愛ください。
2005.12.03
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「色とは光である」毎日、私の脳裏を巡る言葉である。木の葉が緑に見えるのは、赤燈黄緑青藍紫の色の中で緑の色だけを反射し、他の色を吸収するからである。口腔内という状況の中で、光を感じ、影を認識し、希望や夢を表現したいと考えている。薔薇・・・同じ薔薇でありながら赤・白・黄色のものは一体どこが違い、それぞれの色を反射するのだろうと真面目に考えたりする・・・このサンプルもまた私が勤務する歯科医院の患者様(北欧系の女性)の歯列を模倣したものである。比較した画像(スライド)はスキャン次第アップしたい。(しばらく原稿を書いている為、何か今日は原稿調でした。以外と単純な私です。)
2005.11.30
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柄にもなく原稿執筆中です・・・“私に文才はない しかし 努力する権利は平等に与えられている”格好つけてる場合じゃなかった・・・(苦笑)
2005.11.26
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自然が織り成すものはかくも美しきものです。薔薇は勿論、歯も宝石のごとく美しいものです。その自然の宝石である歯が、その人の魅力をいっそう引き立たせ、口元だけではなく内面までも明るく輝かせると思っています。ですから我々歯科技工士は自然である天然歯をリスペクトし、模倣し続けるのです。(臨床においては演出するという応用力も必要だと思いますが)これは私が青嶋 仁先生の講習会に通っていた時に、先生に習ったことの復習として実際の患者様の歯列を真似たものです(歯根付きポーセレン)。やや加齢傾向のある歯なのですが、個人的には美しいと感じる歯です。勿論、現代は白く自然な歯というのが究極なのかもしれませんが・・・あ~、原稿書かないと・・・そのせいではないと思うけど、今日は頭痛が・・・
2005.11.24
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昨夜は楽天のメンテナンスの日だったんだ・・・では続きです。天然歯のベニアとインプラントでの比較調で進めていきます。☆印のついたところがインプラントです。天然歯のラミネートベニアの形成です。☆インプラントでベニア形成を模倣したものです。☆このワックスアップをプロセラ(ノーベルバイオケア)にてスキャンしてもらい、セラミック(酸化アルミナ)に置き換わった状態です。今の段階では筒状のものがありますが、これをカットします。天然歯のベニアはセラミックで歯の付け爪のようなものを製作します。☆インプラントの本症例では、「ベニア形成のセラミックアバットメント」が手元にあるので・・・つまり発想を変えると「ベニア形成された取り外しの歯が手元(ラボサイド)にある」ということですから、天然歯のベニアのように複印象を採り、耐火模型におこすという作業を必要とすることなく、この上(ベニア形成されたインプラント)に直接陶材を築盛していくことが可能です。(天然歯のラミネートベニアでは、当然歯を取り外すことが出来ないため、口腔内を印象<型採り>し、耐火模型(900℃以上の高温にも耐えられるもの)にするために、石膏模型になったものを更にラボサイドで印象する必要がある為、模型作りまでがまず大変なのです!箔を使用すると楽ですが<10月13日のブログで紹介。>)☆下地の調整やオペーカスデンティン(私は個人的にオペーカスという用語にネガティブなものを感じるので、ハイバリューデンティンと呼んでいますが)の状態です。水分を感じるみずみずしさを表現するように築盛をします。☆完成です(使用陶材:ノリタケ セラビアン)。まるで「取り外し可能な歯牙」のようではないでしょうか?天然歯のベニアがセットされたところです。歯の付け爪のようなものをレジン系のセメントで接着します。☆天然歯のベニアはセメントアウト(余剰セメントを取り除く作業)が必要ですが、本症例のインプラントはベニア形成されたセラミックアバットメント(酸化アルミナ)上に直接盛り上げているのでそういった作業は必要ありません。口腔内セットです。☆シェードテイキング時のプロビでは歯肉が薄い為、プロビの基底部のメタルが透け、やや黒くなっています。☆セラミックアバットメントを使用することでその傾向もなくなります。シンプルかつメインテナンスのしやすい第3の歯の完成です!私の尊敬する歯科医の一人であります小川歯科医院 小川洋一先生(「インプラント治療って何?」というブログもされています)から、デンタルダイヤモンド社の原稿を依頼されていたのですが、まだあまり進んでいません(*_*)土曜日にお電話があり・・・(小川先生)「どう?進んでる?」(私)「ええ・・・はい・・・大丈夫です・・・」小川先生、原稿書きます!ブログはこのへんで失礼します。
2005.11.20
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今日は昨日までの続きでしたが、あまりに疲れてしまい・・・ちゃんと画像は用意してあったのですがすみません。週末(土・日)のブログで口腔内セットまでいきますので!今日は「ミステリィークレイフィッシュ」(アクアペットジョイ購入)というちょっと変わったザリガニを紹介します。「クレイフィッシュ」とは英語でザリガニを示す単語ですが、何故「ミステリィー」と言うのかというと、この種はメスしか居ず、勝手に卵をもって(だいたい春秋)、子供を孵すからです。つまり単性生殖なのです!小型のザリガニで愛くるしさ抜群です。色も赤ではなく、青に黒い点です。どのくらいの大きさか分らないと思うので、手のひらに乗せてみました。これでもすでに大人なのです。
2005.11.18
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シェードテイキング時のプロビ(口腔内)の状態です。外科的侵襲を最小限にしている為やや唇側は骨がないのですが、模型上でのプロビと比較して隣接の隙間(歯と歯の間の隙間)がなくなっているのが確認できます。(この写真はあまり角度がよくないのですが)この症例に関しては、唇側の歯肉が薄いので最初の段階では歯肉縁下の部分(見えない部分、通常の歯であれば根の部分)は、歯肉にテンションをかけないようにしていました(豊隆をつけない)。テンションをかけると組織は張ることになるので当然貧血状態(白っぽく)になります。貧血状態になるということは血液が通っていない(血液供給がない)ので、歯肉は退縮していきます。あくまで私の感覚ですが、こういった症例の場合、唇側においては歯肉が薄いので極力歯肉の厚みがでるようなカントゥア(形態)とし、「隣接の部分=歯冠乳頭」と呼ばれる部分をはやや押して上げて歯肉の形を変えると言う感じです。インプラントは天然歯に比べ歯肉の熟成がかなり遅いですし、歯肉が増えないことはないと思うのですが、むしろ体積を減らさないカントゥアとして形は変えると考えたほうが良いケースも多いように感じます。(簡潔に言おうとした割には分りずらいかもしれませんが・・・)アクセスホールという穴が切縁よりやや下に位置するため、金属にセラミックを焼き付けるタイプではスクリューリテイニングは困難なのですが、審美歯科で盛んに用いられるラミネートベニア(歯の付爪のようなもの)の手法を用います。ワックスアップをしてラミネートベニアの形成のようにした状態です。では実際のラミネートベニアの症例の形成と比較してみましょう。似ていますよね?ワックスアップでベニア形成のようにしたものをプロセラにてスキャンしてもらうと、セラミック(酸化アルミナ)に置き換わるのです! 続く <番外編>ザリガニというと赤を思い浮かべると思いますが、よくいるアメザリは黒に赤の点々が入っている赤黒いという感じなのです。ところがアメザリの変色体の一つに「スーパーレッド」という真っ赤なのもいるのです!それがこれです!(うちにいるものです)燃えるような赤・・・そういう情熱をもって仕事に望みたいものです!!!
2005.11.17
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前回はインプラントの上部構造(補綴物)を大別して2つのタイプがあることをお話しました。では今回の症例についてのですが、まず仮歯の状態です。仮歯と言うのが分りやすい表現ですが、専門用語ではプロビジョナルレストレーションと言います。(本当に暫間的なものは仮歯と言います。ですから、一見同じようなものでも区別した言い方をします。)プロビジョナルレストレーション(以下、プロビと表記)とは、最終的な補綴物の青写真(設計図)となるものです。言い換えるなら、青写真となるべく調整し推敲されるべきものです。ですから、プロビでしっかりと煮詰めていく必要があります。もしこのブログを御覧になっている方で患者様の立場となった場合、このことを覚えていて置いて頂けると、最終的な補綴物をセットしてから「こんなはずではなかった。」とか「イメージと違う。」といったことは避けられると思います。ただプロビの材質はレジンで単一材料で製作されることが多いので、いざセラミック等に置き換えた時に再現できないということのないようにしなければいけません。青写真ができてから、必要な歯牙の形成量がはじめて正しく認識されるのです。ですから、印象(型採り)の前に再度、歯牙の形成が行われることも多いのです。建物が建つ時、設計図のもとに土台から出来上がっていくように、設計図がないのに土台ありきで補綴物が製作されてはいけないのです。やや話はそれてしまいましたが、今回の症例のプロビの舌側の状態です。アクセスホールという穴が切縁のやや下に位置している為、金属にセラミックを焼き付けるタイプでは困難なのですが、ここでプロセラ (ノーベルバイオケア)の登場です! 続く(番外編)最近、うちで飼っているザリガニの一匹が脱皮しました。ヤビーというもともと青系の色のものです(アクアペットジョイ購入)。飼った日は6月17日で、その時の大きさは3cm程度でした。まだあどけない可愛い感じです。何度かの脱皮を繰り返し、最近11月10日に脱皮をした時の殻です。ザリガニはこの殻を自分で食べてしまいます。貴重なカルシウム源となるものなので、決して取り除いてはいけません。脱皮後です。すっかり精悍な顔つきになりました。体長も15cm弱はあるでしょうか。格好良いです。私もこのザリガニのように一皮も二皮も剥けていかなければいけないと感じる今日この頃です!
2005.11.16
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すっかり風邪をひいてしまい、やっとよくなりかけたのですが、少し忙しい週末でした。ご心配して頂いた方々、本当にありがとうございました。人との繋がりが人生を豊かにしてくれたり、新たな可能性を生むと感じる今日この頃です。 実は昨夜はブログを更新していたのですが、パソコンの調子が悪く長く書いた文が消えてしまい・・・こういったこともあるものです。今日は、Additive Veneerとインプラントのコンビネーション症例の続きの予定でしたが、紹介するなら抜歯即時インプラント埋入の考え方なども書きたいと思い、技工サイド以外の画像が整理され次第ということにします。当然技工士もある程度は外科のことも知らなければ(完全に知っていることが理想ですが)、チェアサイドとのコニュミケーションや連携がとれない為、常に勉強していくことは良い補綴物を製作する上で不可欠なことと考えるためです。では今日は、プロセラ(CAD/CAM)を利用した左側側切歯インプラント症例です。患者:男性23歳主訴:矯正後の側切歯欠損の補綴他は全て健全歯ということでインプラントの選択をしました。プロセラ(CAD/CAM) (ノーベルバイオケア)とは簡単にいうと、ある形を読み込み(スキャン)、機械がその形を再現してくれるというものです。インプラント補綴には構造上大別して2つのタイプがあります。 1、スクリューリテイニング・・・インプラント体と上部構造(補綴物)を 直接(ダイレクト)スクリューで固定するタイプ 2、セメントリテイニング・・・内冠と言われる支台歯(土台)を製作し、 クラウンをセメントで固定するタイプ 最近の傾向として2のタイプが多いようですが、インプラントは天然歯との付着様式が違い、結合組織付着のない弱い接着のみであるため、1のタイプの優位性もあると考えています。ブログなのでくだけた言い方をすると、天然歯の歯肉縁付近は遊離歯肉といいピラピラした感じで、それより下は一体化したようにくっ付いているのに対し、インプラントは接しているといった感じなのです。セメントで固定する場合、クラウンから溢れた余剰セメントを除去するという操作が必要になりますが、天然歯の場合一体化した部分には入っていかないのに対し、インプラントでは奥に入り込む可能性もあるのです。取り残したセメントは炎症などの問題になります。(そうならない為に術者は術式の選択と細心の注意とはらいますが)図の向かって左が2のタイプですが、インプラント体と繋がっている真っ白な部分が内冠というもので、形状的にセメントが下に入り込むとアンダーカットになっている為除去しずらいのです。酸化アルミナとチタンは擬似付着をすると言われていますし、擬似付着獲得の為の術式も盛んにとられていますが、1の方式のようにセメントを除去するという操作がないことに越したことはないと思える場合もあるのです。また生体はギャップというものに正直に反応します。インプラントは生体的に劣勢にたたされますから、1の方式のように全くギャップ(接合部がないため)のない構造はその意味からは有利と言えます。長くなりすぎましたので、症例は明日から続けていきます。
2005.11.13
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また風邪をぶり返してしまったようです。少し熱っぽいです。今日は早めに休むことにします。私が勤務する歯科医院があるビルの入り口付近の画像と帰り道の歩道橋から見た歌舞伎町の画像を載せます。勿論、仕事場と駅の往復で歌舞伎町の中には行ったことがない真面目な私です!
2005.11.08
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この前まではインプラントからAdditive Veneer(付加ベニア)の話になりましたので、今回はインプラントとAdditive Veneerのコンビネーション症例の紹介です。この歯列を見てどう思われるでしょう?どこが悪いのか一目瞭然ですが、明るくなっているところです。上顎右側中切歯・下顎右側側切歯(明るくなっているところ)は補綴物ですが、歯頸部は明らかなる不適合です。黒くなっていますが、削ったところに全く合っていないのです。しかも上顎右側中切歯の歯茎は腫れていますが、これは咬合(噛み合わせ)の不備であることが考えられます。この修復物はセラミックであり、自費診療であるにも関わらずこの有様です。百歩譲って、色調が合っていない(難しい色調なので)のはまだいいとしても良い適合(削った部分にぴったり合わせること)や良い咬合(噛み合わせ)を与えるのはプロとして当然のことです!やはり現代において良質な歯科医療を提供するには、歯科医師・衛生士・技工士のチームワークが重要です。もしかしたら、写真の補綴物を製作した技工士は口腔内でこのようになっていることを思ってもいなかったかもしれませんが(これだけ不適合だと技術の問題、メンタリティの問題など大いに考えられますが)、セットしてしまう歯科医師も問題ですし、印象もきっちり採れて(型採り)いなかったのかもしれません。こういった状況を見ると歯科医療に関わるものとして悲しくなりますし、歴史上においても歯科医療従事者は自らが患者様(国民)の信用を失ってきた部分もあるのかもしれません。確かに社会が抱える色々な問題もあるのですが、医療とは本来「思いやり」で成り立っているものであるはずです。患者:36歳男性主訴:上顎右側中切歯がおかしい(歯根破折) 下顎右側側切歯の色調不和と歯頸部の黒さとギャップが気になりだし た歯根破折したものは保存不可能です。はっきりとしたことは言えませんが、歯根破折に到った理由の一つに噛み合わせ(前歯なので強く突き上げてきないこと、下顎を誘導する面の与え方が重要!)を不適切に与えたこともある、つまり術者が歯の寿命を短くしたと言えるのかもしれません。抜歯になる訳ですが、他の歯が治療をしていない天然歯であったため、インプラントの選択になった訳です。今日はいささか厳しいことも書きましたが、歯科医療に情熱を傾ける臨床家も沢山います。単に上手い下手といったことではなく誠実であることが大切であると思います。次回からはどのようにアプローチし、補綴をしていったのか技工を中心に話を進めていきます。 続く
2005.11.06
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これは何の画像か分りますか?今日は昨日までの内容(Additive Venner)に繋がる話があったのですが、やる事があり夜遅くなってしまったので、少し臨床的な話から離れましょう。ところで何の画像でしょう? ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・そうです!歯根付きポーセレン(サンプル)をブラックライトで撮影したものです。今までの歯根付きポーセレン(サンプル)はノリタケ陶材が多かったのですが、今日のは「ポーセレンの神様」と呼ばれるWilli Geller(ウィリー・ゲラー)先生プロデュースのクリエーション陶材です。ちなみに右側臼歯部は色調的に互換性のあるハイブリットセラミックス(レジン系)のグラディア フォルテ(GC)の歯根付きです。ゲラー先生のポーセレンに対する哲学は非常に奥深いものがあり、特に天然歯同様の歯頸部における蛍光性の強さはその一つと言えます。天然歯をブラックライトで照らすと、歯頸部がもっとも蛍光性が強いのです。それをポーセレンに取り入れるなんて!少なくとも15年以上前(もっと前かな?)にはそれを分っていたなんて!やはりゲラー先生は神様です。勿論、日常生活においてブラックライト下という特殊な環境にいることは稀ですので、蛍光性の必然性に疑問をもたれる方もいらっしゃるかもしれません。ですが、口腔内という光が届きずらい環境において、蛍光性はオペーキー(反射が強い)な明るさとは違った、美しい明るさを表現するのです!また歯頸部の蛍光性は歯肉を明るく照らすというメリットをもたらすでしょう。ブラックライトは東急ハンズなどで\1,500程度で購入できます。セラミックを勉強されている方は勿論、一般の方もブラックライトを購入してご自分の口腔内を照らしてみてはいかがでしょうか?もし、修復物が入っていれば天然歯と同じ蛍光性を示しますか?それとも違いますか?こんなことを書くと技工士はやりずらくなるかも・・・勿論、蛍光性だけが大事な訳ではありませんし、最近ではどこのメーカーのものも考慮している様子が伺えますので・・・
2005.11.04
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「削らないでベニア・・・正中離開を封鎖せよ!」 踊る大捜査線 風なタイトルを付けてみました。シェードテイキング時の写真です(私自身が撮影したものではありませんが)。患者:20代後半女性主訴:正中離開の封鎖臼歯部の治療も必要な患者様でしたが、お忙しい方であまり通院できないとのことでした。「出来れば歯はあまり削りたくないけど、見た目も良く出来たら・・・」ということで、「削らないベニア」=「Additive(足す) ベニア」を提案しました。スタディモデルをもとにレジン(プラスチックのようなもの)で最終的な状態を確認できるような、取り外しのチップ(Additive ベニア)を製作し、患者様に確認して頂き進めました。ポイントは幾つかありますが、1、「大きく見えすぎず、清掃性を損なわないようにラインアングル<歯の輪郭>は変えない」2、「歯の隣接は唇側から入った光を逃がしてはいけないので(隣接が透明すぎると暗くなり、隣接面カリエスがあるような状態にも見えてしまう)、小さなとAdditive Veneer言えど、光をコントロールする築盛を心掛ける。上はやや簡略化した図です。全く削らない歯に貼るベニアですので唇側の部分は下地(歯質)の色をひろうように非常に透明な陶材でレンズエフェクト効果をもたせ、隣接の部分は光が逃げてしまわないように不透明な陶材で裏打ちをします。切縁部分の透明感を一致させ、天然歯に見られる切縁の不透明な縁取り(ハロー効果、全反射)を繋げるような配慮をします。耐火模型(900℃以上の高温にも耐えられる模型材)での状態です。一見、単に正中離開を封鎖すると中切歯の大きさが大きくなり過ぎると思われるかもしれませんが、実は黄金比(大和比、ゴールデンプロポーション)にかなり近い状態になっているのです!勿論、計画的にです!黄金比とは・・・少し前に流行ったベストセラーになった「ダビンチ・コード」でも出てきて一般の方にもより馴染みのある言葉だと思いますが、「1:1.6という物が気持ち良く見える比率」とでも言ったらよいでしょうか。歯科においても応用され、唇側からの見え幅において側切歯を1とした時、中切歯は1.6、犬歯尖頭付近までを0,6とするものです。私は中切歯の幅をある値に設定した時の黄金比カードを5パターンぐらい持っていますが(ちなみに平均的な中切歯の横幅は約9mm弱)、自分の気持ちの良い状態にすると黄金比に近似することが多いです。模型上での完成です。非常に小さなものですので(Additive Venner)、装着しやすいように木片をスティッキーwax(粘りがあり接着材的なワックス)で固定しチェアサイドに渡しました。口腔内の状態(術前、術後)です。歯の表面が決して綺麗な状態ではないので写真栄えする症例ではないのですが、患者様の歯は削りたくないと言う希望(カリエスではないので生物学的にも削る必要はない)やお忙しい社会生活に影響を与えることなく、患者様の満足が得られたものです。正中離開はチャーミングな特徴とも言えますが、封鎖することで更に魅力的に知的に見え、仕事上・プライベートにおいても充実させる要素の一つになるのではないでしょうか?いまだに裏方的要素の強い歯科技工士ですが、患者様の要望に貢献するべく、削らない侵襲のないAdditive Veneerという方法もあること(情報提供)を提案するのも大事な仕事の一つなのではないかと考えています。
2005.11.02
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インプラントで補綴した側切歯は右側(向かって左側)ですが、むしろ天然歯の左側側切歯(向かって右側)の形態が気になります。シンメトリー(対称性)が基本(人の顔が全く左右対称ではないように、完全なるシンメトリー性が重要とは考えていませんが)とは言え、インプラントで補綴する右側側切歯も反対側と同様の形態にしますか?側切歯は退化傾向のある歯で、頻繁に矮小歯と呼ばれるこのような歯が出現します。特に目新しい手法ではないのですが、全く歯を削らず歯の形態を修正するラミネートベニア(セラミックで製作する付け爪のようなもの)の提案をしてみました。歯を全く削らず、新たに印象(型採り)をする必要がないので患者様にとっては余計な負担がないのです。模型上でのラミネートベニアです。口腔内での状況に近似させ水を介在させ模型に装着しています。全く歯を削っていない為マージン(ベニアの歯頸部の限界線)は歯質の部分(歯肉縁上)になりますが、レンズエフェクト効果(透明な陶材を使用することで歯質の色を積極的に拾い、境目を分らなくする方法)を用いて、ベニアの境目が分りずらくなっていると思います。口腔内では更に目立たなくなります。どうでしょうか?全く歯を削らないラミネートベニアは個人的には、まず第一に選択すべき手法として好きな方法です。一度削った歯質は戻ってはきませんし、患者様の負担も少ない上に、接着剤もエナメル質のほうが強固に付くと思われるからです(最近は技術革新とともに象牙質にも問題なく接着すると思われますが)。では、今日はせっかく矮小歯に対するベニア症例になりましたので、別症例も紹介しておきましょう。患者:アフリカ系アメリカ人男性主訴:右側側切歯の形態改善(以前にコンポジットレジンにて形態改善をしていたが外れた為、綺麗にして欲しいとのこと)ベニアの状態です。歯頸部のマージンは非常に薄く、また透明な陶材を使用している為、透けているのが分ります。口腔内セットの状態です。今日のテーマは「歯を削らないラミネートベニア」でしたので、もう少し士違う症例を提示してみましょう。まったく歯を削らないで!?どうするのよ、俺!?本当は悩んでないんですけど、悩んだふりをしている図を入れてみました。次回はこの症例を、まったく歯を削らず「正中離開」の改善を試みましょう!
2005.11.01
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さて、電鋳(エレクトフォーミング、ガルバーノ)クラウンの適合(フィット)ですが、驚愕に値します!メタル対メタルの適合って難しいのですが、これは理想的と言えるでしょう。その図です。超拡大ではないのが残念ですが・・・顕微鏡レベルで撮影できるカメラではないので・・・そこでせめて驚きの図です!ちょっと真面目に、戻ります。本症例での歯肉縁下(サブジンジバルカントゥア)に与えるカントゥア(形態)ですが、天然歯のそれとは違うと考えています。天然歯では歯冠と歯根の境目(セメントーエナメルジャンクション)付近のカントゥアをその形になぞってSシェイププロファイルと呼ばれます。そのカーブが強い順に中切歯、犬歯、側切歯となりますが、インプラントの場合、歯肉の厚みを確保(または血液供給をとださない)することが重要となることが多い為、側切歯の補綴といえどSシェイプフロファイルを強くする必要があると考えています。真横からの図ではないのですが、天然歯のSシェイププロファイルよりも強いことが分かって頂けると思います。やや深めにインプラントが位置していますので、内冠を正確に口腔内に戻す為、メタルでジグ(ガイドとなるもの)を製作しました。通常ジグはレジンで製作することが多いのですが、本症例では前述のこと(インプラントがやや深い為、通常では内冠を正確な位置に戻すことが困難な場合がある)を配慮したのです。このようなステップをふみ、口腔内にセットされた状態です!自然な感じになっていると思います。正面からの図です。インプラントは右側側切歯(向かって左側)ですが、天然歯の左側側切歯(向かって右側)の形って、何か気になりません? 続く
2005.10.31
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