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Jul 17, 2008
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カテゴリ: 病院でのできごと
お久しぶりですこんにちは。


実家のテルは先週、旅立ちました。
色々な思いはあるけれど、落ち込む暇もなく次から次へと重症の子が舞い込んでくる、そんな日々です。


つい先日、新患の方がスコッティ(スコティッシュ・ホールド)の男の子を連れてこられました。
満1歳の元気な子でしたが、後ろ足にはどうやら軟骨の奇形が出ているようでした。
飼い主さんとしばらくお話しするうち、ペットショップでまだ小さかったその子を見初めた時、店員さんからその子の両親の写真を見せてもらって、「ちゃんとしてるお店のようだ」と感じて家に迎える事にしたそうです。
その時店員さんは「ほら、両親そろって可愛いたれ耳でしょう?」と言ったそうです。

・・・・。


スコッティの繁殖は大変難しいんです。
営利目的だけでは、ともすると採算が取れない事もあるくらい。
スコッティのたれ耳は本来自然界ならば淘汰されて然るべき軟骨の障害を、意図的に耳にだけ残るようにしたものです。
しかもこのたれ耳の遺伝子は優性遺伝なため、たれ耳同士を掛け合わせるとほぼ100%、生まれる子供はたれ耳になると言われています。
ところが、この遺伝子をホモ接合(たれ耳xたれ耳)させた場合、ほとんどの子供に同型接合性障害として様々な先天的奇形を生じさせてしまいます。
軽いもので手足の指の軟骨が変形してドラエモンのようになるものから、重い症状では心臓その他の臓器の先天的奇形を生じ、命の危険すらあります。
このようなお話は「きちんと真面目に」スコッティについて勉強している方々には至極当たり前の事ですから、繁殖ではたれ耳x立ち耳(もしくは近似種のとされるアメリカンショートヘアやブリティッシュショートヘア)の交配が当たり前なワケです。
なので、生まれてくる子供でたれ耳になるのはおよそ1/3程度にしかならず、2/3の子達はあまり人気のない立ち耳スコッティになるわけで、ここに営利目的での繁殖の難しさがあるんですね。
思うに、本当のスコッティ繁殖家の方々はむしろ好きだからが最優先で、それだけに貰われていく先についてもこだわりをお持ちの方が多いんじゃないでしょうか。

ところが巷では、最近スコッティの展示も多いようです。
その中には件のペットショップのような、不勉強(故意ではないと思いたいですね)なお店が多いのも悲しいかな事実です。

たれ耳xたれ耳だとほぼ100%たれ耳になるという、スコッティの遺伝上の性質を熟知した上で、敢えて交配させているのですから。
さらにさらに性質が悪いのが、血統交配・ブリーディングの意味について考える事も勉強することもなく、ただ「可愛いから」「この子の子供が欲しかったから」という理由だけで安直にペットショップからお婿さん・お嫁さんを購入して繁殖させてしまう方々です。
これはスコッティに限らず、犬猫様々な純血種で日常的に行われています。

例えばお近くのペットショップにスコッティの子猫がいたら、店員さんにその子の両親について聞いてみてください。
「両親はどんな子達ですか?」と。



すでに迎え入れて1年になるこの子と飼い主さんには、これから先起こりうる事、注意しなければいけない事を十分にお話しして、今後も健やかに過ごせるよう、祈るばかりです。





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Last updated  Jul 17, 2008 11:59:45 PM
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