セレンディピティ

セレンディピティ

2014/03/09
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氷期の終わりの約1万2千年前頃に温暖化していくなかで

急激な戻り寒冷期がありました。

ヤンガー・ドライアス事件と呼ばれている現象です。

北アメリカにあった巨大な氷河湖 (氷河が溶けて出来た水が

堰き止められて形成された湖) 崩壊して、大量の淡水が

一気に海に流れ込んだ結果、海流が乱されて地球規模の

熱の移動が 滞ったのです。中近東ではこの時の寒冷化に よって

採取できる食物が減り、 それを補うために 農業技術が進歩したと考えられています。

人類は地球が温暖化すると知的停滞し 寒冷期の方が前頭葉が進化するようです。

現人類の祖、ホモ・サピエンスも寒冷化・乾燥化した時期に

獲物を求めて、アフリカから西アジアやインドに 進出しています。

最初に農業が開始されたのは、12500~10200年前に存在した地中海東部のナトゥフ文化と

いわれるパレスチナのエリコでした。

さらにエリコの人々はアナトリアのチャタルフュィックで 自然銅を発見し

その銅を加工する高温技術を発明したと思われます。

アナトリアではエリコの人々のチャタルフィックと

北部のヴァン湖付近に高地農耕が進みます。

ヴァン湖の人々は、気候の激変により北方 (ヨーロッパ)

やがて彼らは農耕に最適な環境のメソポタミアに進出し、一方、銅を求めて移動していった人々

との間に交易が始まり、それは、めざましい成長を遂げるのです。

古代メソポタミアで重宝された石にラピスラズリという石があります。

瑠璃色のきれいな石ですが、この石を原産地のアフガニスタン北東部から

メソポタミアに運ぶ道が【ラピスラズリの道】と呼ばれています。

フェルメールの『真珠の耳飾の少女』の絵画で使われた鮮やかな青、ヒヤシンス・ブルー

ともいわれる顔料のラピスラズリーです。

その【ラピスラズリ】の道は、ラピスラズリのほかにも金・銀といった貴金属が運ばれたようです。

この道は、トランス・エラム文明と呼ばれるイラン高原に存在した商人都市の

交易ネットワークであり、 このネットワークに連なる形でインダス文明や

海上ルート上にペルシャ湾岸の 古代交易都市が開発されていったようです。

この文明は、スーサを首都に置き、メソポタミア文明から穀物を輸入し、東方で採掘した

鉱物を輸出していたようです。これを原エラム文明と呼びます。

ところが、紀元前27世紀の末、シュメール人の都市国家の一つであるキシュに首都のスーサを

奪われてしまい、エラム文明は、首都を奥地のシャハダードに移転します。

新しいエラム文明は、メソポタミア文明との交易を続けながらも、新たな穀物の輸入先を求め

インダス川流域に、新しい文明を現地人に作らせたと考えられます。

事実、メソポタミアの特産品であるクロライト製容器が、インダス川河口付近の湾岸や

モエンジョ・ダロ遺跡の下層から見つかっています。このことは、インダス文明成立以前に

トランス・エラム文明の商人がインダス川流域を訪れ、交易を行ったことを示唆しています。

物資を運ぶには、陸路を通るよりも、河川や海などの水路を使う方が便利です。

そのため、やがてトランス・エラム文明は、バーレーン島に進出し、 水路ネットワークを活用

するようになりました。

陸路が衰退することで、インダス文明は最盛期を迎えます。

メソポタミアのすぐ近くに興った交易都市スーサ(原エラム文明) 

→ そこからイラン高原の都市シャハダード(トランス・エラム文明) 

→ そして海上のウンム・アン・ナール島(ウンム・アン・ナール文明)へ

商人の拠点を移動していきます。

インダス文明は、この商人都市の穀倉地帯としてトランス・エラムの商人によって開発され

その際に、現地の原住民、ドラビィダ人を使役したようです。

純朴で勤勉な原住民のドラヴィダ人を教育して組織化し、高度な支配体制によって

メソポタミアへ輸出する製品ための工房都市として機能させたのがイラン高原一帯に

拡がったエラム文明であり、インダス文明だった のではないでしょうか。

興味深いのは、エラム文明~インダス文明が繁栄した、この一帯は

後々の歴史に、物質的にも精神的にも影響を及ぼしていることです。

様々な民族が混在した十字路であり、豊かな河川、水路

想像を超える精神性が此処には繁栄していたと感じられます。

太陽神・ミトラ・・・シリウス、古代の人々の深い想いに届きたいと思うのです。






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最終更新日  2014/03/09 02:01:19 PM


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