ニッカさん、伊達に世界一になっては無いようですね。僕もニッカのウイスキーは国産ではお気に入りです。
 それよりもお疲れさまでした。バー巡りもさることながらこの長文、かなり御苦労されたと思います。
 でもそれよりも何よりも全てのお店で良い時間を過ごすことが出来たようで、傍から見れば良い思いの連続ですなあ。おいしい酒や料理に気持ちの良い接客。
 「サービス業の宝石箱やあ!」(彦麻呂風に)

 でもウイスキーの蒸溜所は素晴らしい環境の所が多いのに、ビールの製造所は何故あんなに工場然としているのでしょうか? (2007/04/22 12:47:11 AM)

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2007/04/20
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カテゴリ: 各地のBAR巡り
札幌の2日目。天気は小雨、時々みぞれも混じる。気温は2~3度と大阪から来た僕にとっては体感温度は零度近い。でも、旅先で「無駄な時間は過ごさない」のが僕の主義。で、2日目のBAR巡りまでの時間、僕はニッカ余市蒸留所( 写真左 )へ向かう。余市蒸留所

 札幌から快速に乗り、小樽で各停に乗り継ぎ約1時間。目指す余市に到着。天気が悪いとあって、駅前にはそれらしき観光客はまばら。前回訪れた時も思ったけれど、蒸留所内外の環境(雰囲気)は素晴らしい。蒸留所内には白樺の林も残る。

 今から73年前(1924年)、創業者・竹鶴政孝氏がウイスキーづくりを始めた頃はもっとのどかな農漁村だったのだろうが、今も余市には、ゆったりとした時間と清々しい空気が流れている。

 さて、前回(2年前)蒸留所内をひととおり見学した僕は、一直線で試飲もできるウイスキー博物館へ。早速、試飲コーナーで余市25年と竹鶴21年を飲み比べる= 写真右 テイスティング15mlずつのショットで計1300円なり。出来たて(?)のモルトを蒸留所で飲む幸せ。これだけは大阪では味わえない。

 試飲を終えた僕は、ギフトショップでお買い物。「Sherry & Sweet」と名付けられた180ml瓶入りのカスクを何本か。そしてピンバッジ、ネクタイ、ウイスキー漬けの甘納豆、ウイスキーの入ったキャラメル等々を買って、宅配便での発送を頼む( 写真左下 =博物館でも限定カスクは買えます)。

余市蒸留所2で、選んだのは蒸留所内のレストラン。そのメニューのなかでとくに惹かれたのは「ウイスキー&白ワインによるラムしゃぶ定食」=

 文字通り、薄切りのラム肉をウイスキーと白ワインでしゃぶしゃぶして味わうのだが、これが想像した以上に旨い。ボリュームも結構あって、これで1200円は安い! あたりまえだが、アルコール分も入っているので、いい気分にもなる(メニューには「車で来られた方はご遠慮ください」とあった)。

 さて、余市での予定を消化した僕は、次なる目的地・小樽へ。駅から再び各停に乗り、20分余。まだ午後4時すぎ。余市蒸留所・ランチBARが開くまでにはまだ少し時間もあるので、運河方面へ歩いて、有名な「北一硝子」のお店に向かう。

 「北一硝子」の「クリスタル館」という少し高級な製品を売っている店を覗いたが、僕の探しているカクテルグラスは1点もない。ワイングラスやシャンパングラス、ロックグラスは素敵なオリジナル製品がいろいろあるのに…( 写真左下 =余市駅前の魚屋さんの店先で。見よ、この安さ!)。

 すると、「クリスタル館」の斜め向かいに「北一アウトレット館」という看板が目に入った。ダメモトで覗いてみると、なんとカクテルグラスじゃないけれど、アンティーク風のデザインのリキュールグラスがあった。かきざき商店しかも1個1350円!「試作品なので、少し気泡が入ったりしていますが、お求めやすい値段になっています」とお店の方。見た目は全然問題ない。嬉しくなってつい2個購入。

 さて、小樽の夜のとばりも下りてきた。BAR巡りタイムのスタート。まず1軒目は、2年前に行きたいと願っていてお邪魔できなかったBar・HATTA( 写真右下 )。

Bar Hatta

 1983年のオープン。来年で四半世紀を迎えるから、小樽では老舗の部類に入るだろう。オーナーは店名と同じ八田さん。「大阪からやって来た」僕に対して、八田さんはもちろん、2人の従業員の方もしっかり笑顔で迎え、歓待してくれた。

 当たり前だが、余市に近いこともあって、HATTAでは余市限定のカスクがすべて味わえる。せっかくだから、蒸留所では飲まなかった「カスク25年」をいただく。Mr Hatta and me奥行きと、なめらかさ、そして上品な甘さ。ニッカは本場スコットランドに決して負けない。そんなことを改めて確信する( 写真左 =八田さんとのツーショット)。

 昨晩の札幌のBAR巡りの話や、八田さんが親しい大阪キタのバーテンダーFさんやMさんらことなどでひとしきり盛り上がったが、札幌へ戻るまでの間にあと2軒をこなさないといけない僕は、涙をのんでHATTAを後にする。

写真左下 )へ。Bar Donjuan
ここは僕の友人も「小樽へ行ったら、必ず行くべし」と言っていた。マスターのYさんは、全国にもその名を知られた「怪バーテンダー」。

 8時頃お邪魔すると、「Donjuan」のマスター、Yさんはカウンター内の隅っこでお食事中。一見こわもてのスキンヘッドだが、実は優しくて、豪快な喋り方(トーク)で客のハートをすぐつかんでしまう( 写真右 =多彩なYさんの見事なボトル彫刻)。

 Yさんに自己紹介すると、「腹も減ってるだろうから、一杯食べてよ」と、いきなりどんぶり鉢いっぱいの「アンコウのもつ鍋」を前にど~んと置いた。涙が出るほどの凝縮した旨さ! 胃が喜ぶ声が聞こえる。食い干した僕に、「これも旨いから」とでかいタラバの足2本が乗った皿を差し出す。う~ん参った!Bar Donjuan2

 何の酒を飲んだかよく覚えてないほど食い物の印象が強烈だった「Donjuan」だが、これだけ頂いて、お勘定は信じられないようなお値段。北海道のバーテンダーは、なんで旅人にこんなに気さくで優しいんだろう。Yさん本当に有難う! 御歳70歳というが、まだまだエネルギッシュなので、またいつか会えそうな気がする。

 さて、札幌帰りの電車の時間を気にしながら、小樽の夜最後のBARへ向かう。オーセントホテル小樽内にある「Captain's Bar」のNさんに会うために。ここも、「小樽に行ったら、Nさんのところへぜひ」と大阪のあるバーテンダーから厳命されていた。ゆきあかり

 Nさんは数々のカクテルコンペで優秀な成績をおさめている、小樽きってのバーテンダー。だから、Nさんが仕切るBARが素晴らしいことは言うまでもないが、何よりも彼のオリジナル・カクテルを飲みたかった。

 早速オリジナルを頼む。Nさんが選んだのは「ゆきあかり」というカクテル( 写真右 )。シャンパンベースで、ジン、ベネディクティン、コーディアル・ライムジュース。

 ビターでしめらせた角砂糖を広口のシャンパンの中央(底)に置き、その上から、前記のカクテルを注ぐ。グラスの外側は粉糖でうっすらと覆われ、まるで霜のよう。味わいはきりっと爽やか。「旨~い!」としか言葉が浮かばない。Mr Suga of Nikka Bar

 「また札幌に戻るので、時間があまりなくてごめんなさい」という僕に対して、「いえいえ、時間がないのにわざわざ寄って頂き、こちらこそ有難うございます」とNさんは嬉しいお言葉。「また必ず来ます」。帰り際、僕はBARの玄関でNさんと固く握手して、再会を誓った。

 さて、快速電車で札幌に戻った(36分で着きます)僕。時刻は夜10時半頃。でも土曜夜のススキノも相変わらず賑わっている。僕には札幌でもう1軒行っておきたいBARがあった。

 ススキノ交差点角のビルの2階にある「The Nikka Bar」。全国にNikka Barは多くあるが、「The」が付くのはここだけとか。スープカレーニッカのモルトやブレンディドの品揃えの豊富さは言うに及ばず、お値段もとても良心的な酒場である。

 ここには業界でもその名を知られた菅(すが)さん( 写真左上 )という有名なバーテンダーがいらっしゃる。御歳80歳といい、札幌ではあの山崎達郎さんに次いで長老格という。しかし白いバーコートをおしゃれに着こなし、てきぱきと客をさばく姿はとても80歳には見えない( 写真右 =北海道で人気の「スープカレー」。結構ハマリます)。札幌・千歳空港間の車窓から

 とくに僕が驚いたのは、洗い物なども率先してされている姿。若い従業員は5~6人はいる。しかし菅さんはたまったグラスを黙々と自分で洗う。普通、80歳の店長のすることではないが、そんな姿勢にただただ感銘を受けた( 写真左 =帰途についた15日は雪模様だった)。

 生き甲斐があれば人は歳をとらない。肉体的な衰えは誰にも訪れる。しかしその衰えは生き甲斐のない人よりは緩やかになり、精神的にも若くあり続けられる。そんなお手本が、僕には菅さんや山崎さんのような気がする。

【Bar HATTA】 小樽市花園1-8-18 電話0134-25-6031 【Bar Donjuan】 同市花園1-12-21 電話25-1399 【Captain's Bar】 同市稲穂2-15-1 オーセントホテル2F 電話27-8100 【The Nikka Bar】 札幌市中央区南4条西3丁目、第3グリーンビル2階 電話011-518-3344





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Last updated  2023/10/25 09:44:22 PM
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Re:小樽&札幌でBAR巡り(おまけに余市)/4月20日(金)(04/20)  
カピタン さん

カピタンさんへ  
 カピタンさん、こんばんはー。

>ニッカさん、伊達に世界一になっては無いようですね。僕もニッカのウイスキーは国産ではお気に入りです。それよりもお疲れさまでした。何よりも全てのお店で良い時間を過ごすことが出来たようで、傍から見れば良い思いの連続ですなあ。おいしい酒や料理に気持ちの良い接客、「サービス業の宝石箱やあ!」(彦麻呂風に)。でも、ウイスキーの蒸溜所は素晴らしい環境の所が多いのに、ビールの製造所は何故あんなに工場然としているのでしょうか?

 余市(蒸留所)はとても素敵なところにあります。余市最大の観光スポットなのですが、駅前から蒸留所に至る道沿いに、観光地によく見られるような土産物屋がほとんどなく、普段着のままの街で迎えてくれるのが、自然体でとてもいいです(土産物屋は唯一余市駅構内にある)。機会があれば、ぜひ一度訪れてみてください。もちろん札幌や小樽の酒場も! (2007/04/23 07:58:43 AM)

Re:小樽&札幌でBAR巡り(おまけに余市)/4月20日(金)(04/20)  
 いつもながら、うらんかんろさんのBAR巡り記を読むと、とってもその土地に行きたくなりますね。

 まだ、余市にも小樽や札幌のBARにも行ったことがありません。実は、今一番行ってみたいところが北海道です。いつ行けるか全くわかりませんが、その時にはぜひ参考にさせていただきます。 (2007/04/23 01:02:25 PM)

パブデ・ピカソさんへ  
 パブデ・ピカソさん、こんばんはー

>いつもながら、うらんかんろさんのBAR巡り記を読むと、とってもその土地に行きたくなりますね。まだ、余市にも小樽や札幌のBARにも行ったことがありません。実は、今一番行ってみたいところが北海道です。いつ行けるか全くわかりませんが、その時にはぜひ参考にさせていただきます。

 僕もピカソさんのブログをいつも読んでいて、いつかLVSJやSJ1、パセナなどに行ってみたいと思っています。そのうちに案内してくださーい。 (2007/04/23 10:25:50 PM)

お休み中で・・・  
o-wave さん
 コメント頂けるかどうかわかりませんが(微笑)。。。
 うらんかんろさん大変ご無沙汰しております。
 この春から、土曜やら料理やら(訪問の皆さんには、なんのこっちゃ・・・ですね スミマセン)で慌ただしくてなかなかご連絡できなくてすみません。
 さてさて、余市を訪問されたとのこと、いいですねえ。私も小樽までは高校時代に従兄弟と行った経験があるのですが(北市ガラスでお土産購入)、さすがに未成年(ウイスキーを嗜む高校生ではなかった、おボコかったですよ ははは)だったので、余市まで足を伸ばすことはなく、札幌からの列車で席を同じうした綺麗なお姉さんに勇気を出して「美味しいお寿司屋さん教えてください!」と聞いたことが思い出されます(今思えば、勇気あったなあ・・・ていうか、全然おボコくないぞ、そのエピソード!)。でも、あの寿司屋どこだったんだろ?(苦笑)

 で、話は全くかわって、多分このHPのことがあったんでしょうねえ、昨日、早朝からのシゴトが終わって、千日前をフラフラしていたら、あったんですよ「ニッカバー」、すんごいレトロなカンジのたたずまいで、50年経営しているというママさんが突き出しで出してくれた「タケノコの土佐煮」をつまみに黒ニッカと瓶入り炭酸水で作った「ハイボール」を頂きました(開店直後に1杯だけ、というやつです)。

 有線放送から演歌ガンガンで、カラオケセットあり、TVからは夕方のワイド番組が流れるという、うらんかんろさんお好みの「オーセンティック」とは真逆な雰囲気のバーでしたけど、なんか居心地よかったですよ、ママの話も味わいがありました。

あっ!この店も屋号忘れた・・・だめですねえ、全く。。。

また、ご一緒できれば、幸いです。ではでは。
(2007/04/24 11:26:49 AM)

o-waveさんへ  
 o-waveさん、お久しぶりです。ご無沙汰しております。出張のためレスが遅くなってすみません。

 お元気そうでなによりです。お互いそこそこに忙しいのは喜ぶべきことですが、いそがし過ぎても困りますね。
 近い内にぜひぜひ、またご一緒いたしましょう(今度は「ディープ大阪探訪」でも?)。積もる話もいっぱいありますので…。僕の方から連絡いたしまーす。 (2007/04/28 11:18:31 AM)

訂正  
通りすがり さん
ススキノ交差点角のビルの2階にある「Nikka Bar」。言わずと知れたニッカ直営のBARである。

二ッカバーは、ニッカの直営店ではありません!
お間違いなく。 (2007/04/30 10:36:12 AM)

通りすがりさんへ  
 通りすがりさん、ご指摘有難うございます。本文も修正しておきました。

>二ッカバーは、ニッカの直営店ではありません! お間違いなく。 (2007/04/30 11:11:03 AM)

こないだ  
piyopiyoyo  さん
ワタクシも、札幌&小樽&余市行ってきました!やはり食い&飲みツアー(笑)
もちろんニッカの蒸留所も!
石炭で蒸留してるのを間近に見られて感激!
以来、私の中ではちょっとしたニッカブーム。
今日は、竹鶴17年を飲んできました@西天満のお気に入りバー (2007/05/28 06:05:11 AM)

piyopiyoyoさんへ  
 piyopiyoyoさん、こんばんはー。ご無沙汰しています。書き込み有難うございました。

>ワタクシも、札幌&小樽&余市行ってきました!やはり食い&飲みツアー(笑)。もちろんニッカの蒸留所も! 石炭で蒸留してるのを間近に見られて感激! 以来、私の中ではちょっとしたニッカブーム。今日は、竹鶴17年を飲んできました@西天満のお気に入りバー。

 えー!僕とまるで同じコース(旅程)ですね。北海道の美味と美酒を存分に堪能されたようで、なによりです。

 余市蒸留所の内外は何度行っても(とは言っても僕もまだ2回しか経験がありませんが…)とても雰囲気がいいですよねー。僕も石炭蒸留を見てきましたよ(ついでに石炭も1個ポケット入れて帰りました(^_^;))

 piyopiyoyoさんお気に入りの西天満のバーって、どこだろう? 気になるなぁ…(笑)。 (2007/05/28 09:45:17 PM)

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kopn0822 @ 1929年当時のカポネの年収 (1929年当時) 1ドル=2.5円 10ドル=25円 10…
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