いねねの趣味三昧(昆虫・野鳥・古寺巡り・読書・木工・語学など)

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2021.04.27
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カテゴリ: 万葉集の野鳥たち
​次は第794首です。​山上憶良が、妻を喪った大伴家持の身になって詠んだ挽歌です。

「大君の 遠の朝廷と しらぬひ 筑紫の国に 泣く子なす 慕ひ来まして 息だにも いまだ休めず 年月も いまだあらねば 心ゆも 思はぬ間に うちなびき 臥やしぬれ 言はむすべ せむすべ知らに 石木をも 問ひ放け知らず 家ならば かたちはあらむを 恨めしき 妹の命の 我をばも いかにせよかと にほ鳥の 二人並び居 語らひし 心そむきて 家離りいます」

大君の遠い政庁として、筑紫の国に慕ってやって来られ、息を整えるいとまさえまだなく、年月もまだ経っていないのに、思いもかけず、力なく横たわってしまったので、何と言ってよいか、何をしてよいか分からず、岩や木に向かって問うてみるわけにもいかない。家にいたら、姿かたちはもとのままでいただろうに、恨めしいわが妻の君は、この私にどうせよと言うのか、にほ鳥のように二人寄り添って語り合った、あの約束にそむいて、家を離れて行ってしまわれる。と歌っています。「にほ鳥」は「カイツブリ」です。





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Last updated  2021.04.27 21:04:08
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