いねねの趣味三昧(昆虫・野鳥・古寺巡り・読書・木工・語学など)

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カテゴリ: 万葉集の野鳥たち


「しなが鳥 安房に継ぎたる 梓弓 末の珠名は 胸別の 広き我妹 腰細の すがる娘子の その姿の きらきらしきに 花の如 笑みて立てれば 玉鉾の 道行く人は 己が行く 道は行かずて 呼ばなくに 門に至りぬ さし並ぶ 隣の君は あらかじめ 己妻離りて 乞はなくに 鍵さへ奉る 人皆の かく迷へれば かほよきに 寄りてそ妹は たはれてありける」

水鳥が居る安房に地続きの周淮郡梓弓の珠名は、胸がゆたかなで、腰が蜂のように細い娘子で、顔立ちがまばゆいまでに美しく、花のように笑って立っていると、道行く人は、自分の通るべき道は行かず、呼ばれてもいないのに彼女の家の門まで来てしまいます。隣家の主人は、前もって自分の妻を離別して、求めもしないのに鍵まで渡します。人皆がこのように心惑っているので、その中の最も姿の良い男に寄り添って、娘子は遊びたわけています。と歌っています。「しなが鳥」は水鳥で「安房」の枕詞です。梓弓に住む絶世の美女(遊女?)に男たちが心惑わす様子を詠んだようです。





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Last updated  2021.08.12 05:44:04
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