いねねの趣味三昧(昆虫・野鳥・古寺巡り・読書・木工・語学など)

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2021.08.21
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カテゴリ: 万葉集の野鳥たち


「父母が 成しのまにまに 箸向かふ 弟の命は 朝霧の 消やすき命 神のむた 争ひかねて 葦原の 瑞穂の国に 家なみや また帰り来ぬ 遠つ国 黄泉の界に 延ふつたの 己が向き向き 天雲の 別れし行けば 闇夜なす 思ひ迷はひ 射ゆ鹿猪の 心を痛み 葦垣の 思ひ乱れて 春鳥の 音のみ泣きつつ あぢさはふ 夜昼知らず かぎろひの 心燃えつつ 嘆き別れぬ」

父母が産んだ順に、二人仲良く育った弟は、消えやすい命で、神と争いかねて、葦原の瑞穂の国に、家がないせいなのか、二度と帰ってこない。遠い果ての黄泉の世界に、自分の向かう先だと、別れて行ったので、途方に暮れて、心も痛く、思い乱れて、(春鳥の)声をあげて泣き続け、夜昼の別も分らないほど、心は燃え続けながら、嘆き別れてしまった。と歌っています。「春鳥の」は枕詞です。「瑞穂の国」は日本の国の美称です。「黄泉の世界」は日本神話の死の世界のことです。
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Last updated  2021.08.21 07:42:45
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