いねねの趣味三昧(昆虫・野鳥・古寺巡り・読書・木工・語学など)

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2022.01.15
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カテゴリ: 万葉集の野鳥たち
抜けていた歌、次は第167首で 日並皇子( 草壁皇子)の殯宮(あらきのみや、もがりのみや;貴人の遺体を葬る前に安置して置く場所)の持統天皇3年(689年)4月に、柿本人麻呂が作った歌です。

「天地の 初めの時の ひさかたの 天の河原に 八百万 千万神の 神集ひ 集ひいまして 神はかり はかりし時に 天照らす 日女の命 天をば 知らしめすと 葦原の 瑞穂の国を 天地の 寄り合ひの極み 知らしめす 神の命と 天雲の 八重かき分けて 神下し いませまつりし 高照らす 日の皇子は  飛ぶ鳥の  清御原の宮に 神ながら 太敷きまして 天皇の 敷きます国と 天の原 石門を開き 神上がり 上りいましぬ 我が大君 皇子の尊の 天の下 知らしめしせば 春花の 貴からむと 望月の たたはしけむと 天の下 四方の人の 大船の 思ひ頼みて 天つ水 仰ぎて待つに いかさまに 思ほしめせか つれもなき 真弓の岡に 宮柱 太敷きいまし みあらかを 高知りまして 朝言に 御言問はさず 日月の まねくなりぬれ そこ故に 皇子の宮人 行くへ知らずも」 

※_天地の始まりの時の、天の河原に、八百万、千万の神々が、神の集まりに集まられて熟議に熟議を重ねた時に、天照らす日女の命は天の原をお治めになるとて、葦原の瑞穂の国を、天と地の寄り合う遠い果てまでも、お治めになる神の御子として、八重なす天雲をかき分けて、天つ神が地上にお降しになった、日の皇子の子孫である天武天皇は、( 飛ぶ鳥の )清御原の宮に、神の御心のままに御殿を営まれて、この国は代々の天皇がお治めになる国であるとして、天の原の岩戸を開き、天に登ってお帰りになった。
我が大君、日並皇子尊が、天下をお治めになったら、春の花のように世は栄えるであろうと、秋の満月のように満ち足りてあるだろうと、天下の四方八方の人が、頼りに思って、仰ぎ見て待っていたのに、いったいどのようにお考えになってか、何のゆかりもない真弓の岡に宮柱をしっかりと立て、
殯宮を高く営まれて、朝のお言葉も仰せにならず、月日もあまた積もったので、それゆえに皇子の宮人たちは、方途も分からず呆然としている。と歌っています。
歌は二段構成で、第一段は天地開闢(かいびゃく)から天武天皇に至るまでの歴史、第二段は思いもかけなかった草壁皇子のご逝去と舎人たちの悲嘆を詠んでいます。「飛ぶ鳥の」は「明日香・飛鳥
」にかかる枕詞です。





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Last updated  2022.01.15 06:24:47
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