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2022.11.16
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カテゴリ: 万葉集の花たち
次は第4089首の長歌と第4091首と第4082首の短歌(反歌)です。いずれも大伴家持が作った歌で、一人で帳の内に居て、遠くにホトトギスの鳴くのを聞いて作ったと記されています。

4089;卯の花、菖蒲
「高御座 天の日継と 皇祖の 神の命の 聞こし食す 国のまほらに 山をしも さはに多みと 百鳥の 来居て鳴く声 春されば 聞きのかなしも いづれをか 別きてしのはむ  卯の花 の 咲く月立てば めづらしく 鳴くほととぎす  あやめ草  玉貫くまでに 昼暮らし 夜渡し聞けど 聞くごとに 心つごきて うち嘆き あはれの鳥と 言はぬ時なし」

※_
高御座(たかみくら)にいまして皇位を継がれるかたとして代々の天皇が、治めてこられたこの国のうるわしい地に、山々が沢山あるので、多くの鳥がやって来て鳴く声、その声を春になって聞くとしみじみとする。どの鳥を特別に愛でようか。それは 卯の花 の咲く四月になれば心惹かれるほど鳴くホトトギスだ。菖蒲(あやめ)を 玉に貫く五月ころまで、昼の間ずっと夜も夜通し聞くけれど、聞くたびに胸がどきどきし、ため息まで出て、なんと愛しい鳥よと、言わない時もないほどだ。と歌っています。


卯の花の共にし鳴けばほととぎすいやめづらしも名告り鳴くなへ」
※_卯の花が咲くのに合わせて鳴くので、ホトトギスは益々素晴らしい。名乗って鳴く上に。と歌っています。

4092;橘の花
「ほととぎすいとねたけくは橘の花散る時に来鳴きとよむる」
※_ホトトギスのひどく嫌なところは、橘の花が散る時になって来て鳴き響かせることだ」と歌っています。





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Last updated  2022.11.16 07:11:22
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