いねねの趣味三昧(昆虫・野鳥・古寺巡り・読書・木工・語学など)

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万雑009_中臣鎌足(藤原鎌足)と大伴安麻呂は従兄弟でした。
藤原鎌足の母親は大伴咋の娘の智仙娘で、父親の中臣御飯子との間に生まれた男子が鎌足になり、安麻呂や御行は従兄弟になるのです。

​万葉集の巻第二に、その藤原鎌足が鏡王女に求婚した時に、鏡王女が藤原卿に贈った歌と、それに返答した藤原卿の歌がありました。​

93_藤原卿が求婚した時に、
鏡王女が 贈った歌
「玉くしげ履ふをやすみ明けていなば君が名はあれどわが名し惜しも」
※_「美しい櫛箱の、その蓋をするのは簡単だからと、櫛箱を開けるように夜が明けてからお帰りになったら、あなたの御名はさておいて私に名こそ惜しゅうございます」と歌っています。ちょっと判り難い返事ですが「夜が明けてしまえば、あなたはいいでしょうが、私の評判にキズがつきます。人の目に付かないうちにお帰り下さい」と求婚を拒んだ内容になっています。

94_鏡王女の歌に対しての藤原卿の返歌
「玉くしげ三室戸山のさな葛さ寝ずは遂にありかつましじ」
※_「(玉くしげ)
三室戸山のさな葛ではないが、あなたと共寝せずに、そのまま帰ることは、とてもできません」と歌っています。



95_
藤原卿が采女安見児を娶った時に作った歌

※_私は、安見児を得た、皆が得がたいと言っている安見児を得た」と歌っています。この采女安見児は地方の豪族が中大兄皇子(天智天皇)に献上した女性ですが、皇子が手柄をたてた藤原卿に贈ったことで、藤原卿が得がたい女性を貰ったことを誇って作った歌のようです。

※_藤原鎌足の系図も書いてみました。大伴氏とは親戚関係にあり、皇室との繋がりも密接なのが判りました。


以上





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Last updated  2023.03.08 16:26:56
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