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ピアノを再開しはじめた1990年代の終わりのころ、
ピアノを購入したのと同時に、世界のピアノのレパートリーという本をついでに買ったのですが、それで大変衝撃を受けたのを覚えています。同時に大変影響を受けています。
それから何年かたって、全音から出版されている、
「ピアノのための近・現代名曲集」という楽譜を購入したのですが、本の整理をしていたら、たまたま目が言って、世界のピアノのレパートリーと同じ、編集者の中村菊子さんの辛口コメントを久々に目にしました。
「アメリカやヨーロッパのピアノレッスンは、音楽史を4つに分けて、曲を中心に進められる。西洋音楽は音楽の発達に伴い、「バロック期、古典期、ロマン期 」という伝統的音楽様式を築いて、「近・現代音楽」に至った。従って、音楽史をそれらの4期に分けて学ぶ方法は、世界の常識となっている。アメリカやヨーロッパでは、有名音楽院の入学試験を始め、大人の国際コンクールはもとより、子供のコンクールに至るまで、試験曲や課題曲は上の4期別に選曲、出題される。しかし、日本では、バイエル、ブルグミューラー、ツェルニー、といった古典期のテクニックを中心としたピアノ・レッスンがなされてきた。実は、バイエルは1803年うまれの作曲家であり、バイエルという江戸時代の教本に従うと、生徒がバロック期のバッハのインベンションの左手の主題が弾けなかったり、ロマン期の情緒豊かに心を歌う”低い指のレガート奏法”ができなくなる、といった現象が起こる。ましてや、「近・現代」の曲に至っては、不協和音、複調性、無調性、奇数表示、ポリリズムなど、現代の手法に違和感を感じ、拒絶反応を起こす生徒が出てくる。・・・・・・」
と一部引用すると、こんな感じです。
この本が最初に出版されたのは1994年。
当時は、たぶん相当物議をかもしたのだとも推測できますが、
20年近くたって、ずいぶん世の中も変わってきたのだと思っています。
自分自身、ピアノを再開したのは1998年。
1976年に小学校卒業と同時にやめてしまったのですが、22年の空白の時間は
あってよかったのかもしれないと思ったりもしています。
中村菊子の世界のピアノレッスンのURL
http://www.musenet.co.jp/lpo/2.3/2-7.htm
自分も指導者に似たようなことを言われてきたので、曲で時間かけても丁寧に弾いたほうがいいと思っているひとりです。
シューベルトの即興曲やシューマンの幻想小曲集はこんないい練習曲はないと言われたこともあり、実際そのつもりでいることもあります。
それにしても、いったん決まった慣習のようなものを、なかなか変えられないのは、日本人の特性なのか、だれが悪いというわけでもないのに、そうなってしまうのであろうかと、思ったりもしています。そろばんやお習字のように到達度がはっきりわかるようなテキストの方が日本人の価値観にあっているからということも否定できませんし。
わかりやすい理屈で比べようとするのは、いい意味でも悪い意味でも日本人の資質なのでしょう。
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長いこと、桐朋学園大学の学長をされていた三善晃せんせいがお亡くなりになられたと、日経新聞でも報じられていました。
ピアノはうたう・・・というテキストを教えられて拝見したことがあるのですが、いろいろ変革されようとご尽力されたことは一アマチュアのピアノ弾きでも推察できます。ご冥福をお祈りします。
BGM: シューマン 幻想小曲集 Op.12
クライスレリアーナ Op.16
(ピアノ:エリソ・ヴィルサラーゼ)
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