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2010.01.26
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カテゴリ: 読書

本日の読書




日本辺境論で内田先生がおっしゃっていることを生物学研究(研究戦略)に上手に応用する ことである。

日本人が(日本人の集団が、日本政府の行政の意思決定が)独自に日本らしさを打ち出せず、常に辺境意識にとらわれ、「本当の○○の権威はどこかここではないところで作られる」とずっと考え続けているというのは、日本の基礎科学と科学政策においても是である。そもそも科学は「欧米においつけおいこせ」が国是であった。米国ではスタンダード、とか欧州ではこれがスタンダード、とか、そういうのにめっぽう、弱い。当然ながら、英国の一商業雑誌である「自然」誌や、これも商業誌である「細胞」誌に論文が掲載されることが、権威とされている。別にインパクト係数が低いジャーナルの査読がとくにラクなわけじゃないんだけどなぁ、、、。ま、外来の権威に滅法よわく、自分達独自の権威が形成できない、というのが内田氏の唱える「辺境性」ということなのだろう(と理解した)。

そして。内田説によれば、辺境であることというのは日本人の価値判断にどっかりと根付いてしまっていて、そう おいそれとは抜けない ものであるらしい。フィンランドではどうだ、とかアメリカではどうだ、とか、そういう国際比較の切口から、「今の日本の○○にはこれが足りない」という断定口調で切り出すのは、つまり日本文化そのものなのである。ということは、申請書の語り口も、そのように書くのが正解なのではないだろうか。きっとそのほうが、おそらく審査員にも受けるのではなかろうか。もちろん、「独自の科学的価値」を標榜する骨太な科学者の方も、審査員に混じっているかもしれない。でも、そういう人が多数派なのだろうか?Piyotaはやはり、そういう人は少数派だと思う。つまり、ほとんどの助成金の審査員は、日本人的な科学者だと思うのだ。

だとすれば、 科研費とか助成金とかをとるため には、無理して、無い知恵しぼって、本当のオリジナリティーを搾り出すよりも、さらっと欧米の一流研究の真似をする(ふりをする・・・本当にまねをするわけではないよ、もちろん)ような申請書をかけば、そのほうが評価されるんじゃないだろうか、というわけである。

そもそも申請書のフォーマットに、「国内外の研究の動向」を申請者に自己申告させる時点で、どうかしている。これって、審査方法としてはアウトだよね?そんなことを申請者がわざわざ書かなくても、ある程度わかっているようなレベルの人を審査員に選ぶべき・・・なのだが。そんな人は非常に少ないので、とうていボランティアでは頼めない。

だから、本当のオリジナリティーは、自分自身の研究計画を建てるときと、本当に予算があたって、しかも成果が出つつあるときに、それを論文にして通す時に、発揮すればよいんじゃねーの、と、最近思う。真にオリジナリティーあふれる申請書は、きっと正当に評価してもらえないんだと思う。

本日の業務備忘録
1。午前中はたまったメールの返事とスケジュール調整だけでほぼ終わり・・・って、なんてこったい。
2。午後4時までかかって、締切のある重要な仕事のひとつ、「試験問題作成」ちゅうのをおよそ終わらせる。
3。学生さんの文書の添削をはやくしないといけないのだけれども、その前に論文リバイスにメドをつけたいが。
4。今年度の成果の取りまとめの記入を開始。論文があまり出ていない(>_<)。教科書は書いた。日本語総説も書いた。が日本語総説の〆切をひとつ落としそうである(>_<)。
5。NMR測定、例のアルツハイマープロジェクト。とりいそぎ。
6。出張報告、出張申請など。

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最終更新日  2010.01.27 20:56:50 コメントを書く


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