日本語はダメか2

日本語はダメか2

2007.12.31
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 21時35分、疲れて地元のバスに乗った。たった一人きりだった。
 寒かった。この寒さもやがて春が来れば、嘘のように去っていく。



 冬の来て山もあらはに木の葉降り残る松さへ峰にさびしき(新古今 祝部成茂)

 ああ、こんなに寒さがこの身に襲いかかって来ようなどとは夢にも思わなかったなあ。葉っぱは一枚残らず散ってしまって、いつだってきりっと立っていた松の木までもが、なんとまあさみしそうに峰にぽつんと立っていることよ(平成青色吐息訳)。

 山里の風すさまじき夕暮れに木の葉乱れてものぞかなしき(新古今 藤原秀能)

 夕暮れの風はことさらに厳しい。木の枝にしがみついている木の葉も心細いげに頼りなさげに揺れて、こちらの気持ちもなんだか物哀しいなあ(平成青色吐息訳)。

 いつのまに空のけしきの変るらむ激しき今朝のこがらしの風(新古今 津守国基)

 あんなに機嫌のよかった相手の気持ちがいつの間にか悪くなって、まあ、家の中の寒いこと寒いこと(平成青色吐息訳)。







 山深み春とも知らぬ松の戸にたえだえかかる雪の玉水(新古今 式子内親王)

 溶けていく雪が軒にかかっていて相手の気持ちはそのままのようだが、いつのまにか春はそこまで来ているのだ(平成青色吐息訳)。


 かきくらしなほふるさとの雪のうちに跡こそ見えね春は来にけり(新古今 宮内卿)

 厚ぼったい雪に囲まれてはいるが、ほら、すぐそこに春は来ているよ(平成青色吐息訳)。


 千歳ふる尾上の松は秋風の声こそ変れ色は変らず(新古今 窮(ウ冠なし)恒)

 何年も生き延びてきた松の木だもの、秋にはまあ秋の風に当たってそれなりの悲鳴を上げるが、なに、その色気はいつだって変わらないんだよ(平成青色吐息訳)。





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最終更新日  2007.12.31 23:56:53
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