日本語はダメか2

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2014.01.13
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  • 収穫された大浦ごぼうと椎名晴子さん=匝瑳市大浦(山本浩輔撮影)

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        収穫された大浦ごぼうと椎名晴子さん=匝瑳市大浦(山本浩輔撮影)                

     千葉県匝瑳(そうさ)市の大浦地区で、縁起のいい伝統の巨大ゴボウ「大浦ごぼう」が育てられている。

     大きいもので長さは 1メートル、太い場所は外周30センチを超え、 見た者がその目を疑う迫力だ。収穫後は初詣で全国2番目の人出を集める成田山新勝寺(成田市)にすべて奉納され、精進料理として提供される。一般には流通せず、「門外不出」の種を6軒の農家が守り続けて生産しているが、 大浦ごぼうと称して売られる他地域産のゴボウが多く見られるようになっており、生産者らを悩ませている。

     同寺への奉納の歴史はとても長い。平安時代中期の939年に平将門の乱が勃発し、戦勝祈願に同寺を訪れた藤原秀郷が大浦ごぼうを食して乱を鎮圧。これが元となって「勝ちごぼう」と呼ばれ、精進料理のメーンとして振る舞われてきたという。

     同寺によると、奉納は例年12月上旬に行われており、昨年分は約1800本に上った。奉納後は一晩中水につけてあく抜きされ、砂糖とみりんなどで甘く煮付けられ、願い事の成就を祈願する「御護摩祈祷(きとう)」に訪れた人に振る舞われる。

     提供されるのは例年約2万食。同寺は「歴史あるゴボウを食べて、体の中からも御利益を感じてほしい」と話す。

     長男が大浦牛蒡(ごぼう)保存組合長を務め、自身も昭和44年に嫁いでから生産者となった椎名晴子さん(68)は、育てることが「生きがい」という。

     「一本一本がすべて違う芸術品」といい、大きさとは裏腹に繊細な面を持つ。雨が降ると腐りやすい上、土の中の栄養分をかなり吸収するため、1度作ったら5年はその土地で育てられない。椎名さんは「3月に種まきをしてからずっと気を抜けない。11月の収穫時はいつになってもワクワクする」と話した。昭和47年ごろからはより特徴的な形を加えようと、ひねりの強いゴボウから種をとり現在の姿を作ってきた。

     しかし、伝統を守ってきた椎名さんには大きな悩みがある 。「門外不出のはずの大浦ごぼうが平然と売られている」 というのだ。

     「単なる太めのゴボウで、まったく違うもの」というこうした商品の多くには、「大浦太ごぼう」などと配慮された名前がつけられているが、購入する人が新勝寺に奉納されているものと混同する可能性がある。中には「大浦ごぼう」として売られているものや他県産まであり、椎名さんは「大浦と名乗らないでほしい」と訴える。

     昭和50年ごろにテレビや新聞などが取り上げ始め、知名度が上がってくると、他地域産が出回り始めた。平成に入って特許を取ろうとするも、「生産量が少ない」といった理由でできなかったという。

     最近も民放のテレビ番組で、道の駅で購入した「大浦ごぼう」を芸能人が料理して食べる様子が放送されるなどしたため、椎名さんは抗議をしたが「商標登録もないじゃないか」と一蹴されてしまった。同市産業振興課は「インターネットでは、手に入るはずのない『大浦ごぼう』の種も買えてしまう。生産者の良心に委ねるしかない」。

     椎名さんは「最近は特に偽物の話を多く聞く。あたかも本物のように売られていることは本当につらいけど、ずっと続いてきた伝統を守りたい」と話した。






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    最終更新日  2014.01.13 21:11:08
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