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August 27, 2005
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カテゴリ: 雑文
私はカニが大嫌い・・・というか全く身体が受け付けない人なのですが、それには理由が・・・ええ、昔は大好きだったんですよ、カニ。
『ああ~一度でいいからカニを死ぬほど食ってみたいなぁ』
そんな言葉を口にしたばかりに・・・

友人にサッシ屋の「すーくん」というのがいたんだけど、僕のその台詞を聞きつけて、こう持ちかけてきた。
『うちの田舎は北海道なんで、カニは毎年送ってくれるんですよ。よかったら今度、頼んでおきますから皆で食べにきませんか?』
カニが大好きだった僕は二つ返事でオーケーした。
『行く、行く!』
実は「すーくん」、仲間うちでも少々クセのある人物だったのだが、この際そんなことどうでも良かった。ああ!カニを死ぬほど食べられる!!

いよいよ当日、仲間と「すーくん」の家に行くと、サッシ屋の工場二階に通された。そこは広い板敷きの居間になっている。おお、こいつは合宿にもってこいだw

僕らが荷物を下ろすかどうかのうちに耳を疑うような台詞が飛んでくる。

『じゃぁ、どうぞ』
どうぞって、なに???

みると、大広間の真中にスチロールの容器を台にして、黒いビニールのゴミ袋が「で~ん」と置いてある。まさか?
おそるおそるゴミ袋を開けてみると、そこには茹でた大ぶりの花咲ガニがぎっしりつまっていたのだった。その数、30杯。

仲間は5人。ということは、
『ひとり、6杯ずつか・・・』
『あ、僕は生ものダメで食べられませんから・・・』
何ぃ~!!なんとホストの「す~くん」自身はカニなんて食べられない人だったのだw
『ひとり7杯半か・・・』
その時点ではまだ誰も、これから起こる地獄絵図を予想していなかった。


『あ、それもそうですね』
のっけから、こういう調子なので不安を感じろよ、俺達w

ともかく食べ始めた。
身のぎっしり詰まった特上の花咲ガニ。プリプリしてジューシィで、ああ、こんな美味いものがこの世にあったのか!!

そんな感想も最初の1杯だけだった。



30杯の花咲ガニ。
2杯目には早くもリタイヤ者が出た。
3杯・・・4杯・・・いっこうに減らない茹でガニの山。
初めはミソから何から、汁の一滴まで味わってた。
それが今では、ぱっと割ってちゅっと吸ってポイ。
なんだか作業になっている。
なにかのバツゲームの様相を呈してきたかもw

なんと朝までかかって徹夜で取り組んだのだが、4人がかりで3分の2を減らすのが精一杯だった。僕達は負けたのだった、花咲ガニの山の前に人間の無力さを思い知らされただけだった・・・。

最後に判明した今日の会費は、割り勘でひとり8000円。敗北した僕らは重い気持ちで財布をカラにした。が、それよりも悲しかったのは!
帰りの電車で・・・日曜日の始発で朝帰りなのにもかかわらず、座席に座れなかった。なぜか?
もうね、自分の全身からカニの臭いがプンプンするわけ。身体中にカニの汁が染み込んでるみたいに。息も汗も、何もかもがカニ臭いの。
自分の駅まで40分、他の乗客からなるべく遠く、ドアのところに立ちっぱなしだった。完全にカニ臭さが取れるのには3日くらいかかったかもw

それ以来、僕はカニを食べられなくなった。あの臭いを嗅ぐだけでオエってなるww
まさにカニを「死ぬほど」食って「死んだ」のだった。



・・・ところで、この話にはさらにオチがある。
朝、サッシ屋の広間を後にするとき、視界の端でちらっと見てしまったのだ。
『部屋の隅に、黒いビニール袋がもう一袋置かれてあったのを・・・』





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Last updated  August 28, 2005 02:47:06 AM
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