*・゜☆.。. 幻想耽美宮殿.。:*・゜☆

実は三島は今までに二冊しか読んだことありません、私。
「仮面の告白」と「音楽」。
「金閣寺」は途中まで読んで、余りに屈折した人ばかり出て来るから、辛くなりました。
ここまで卑屈な感情があるんだな、と、実感できただけでもよかったのかな。
日頃おおざっぱにしか、人間の心情を理解してない自分に気付かされた部分もあり、かつ、あまり掘り下げたくない気持ちもあり、複雑な感じで、途中放棄です。
うって変わって「音楽」はかなり好き。
最後に問題が解決してハッピーエンドなのはもちろん、主人公の女性が持つ浮遊感が、現実離れした様が、私好みでした。
日本語も美しいし、セリフとかもいい感じ♪
「仮面の告白」は、ちょっと男の趣味が似てるなってところがびっくりで。
三島は「聖ナントカの殉教」って言う宗教画がスゴイ好きで、それがオカズだったって書いてあるんですけど、私もオカズにまではしないにせよ、この絵は好きで、通ってた学校がカトリックだったんですけど、購買部にこの絵のカードが売ってて、何枚も買って、ノートに貼ったりしてたんですよね。ってかなり私も変態ですね。
スイマセン。（汗）

とにかく橋本治はいつも難解な事柄を、平易な表現で私達に説明してくれる貴重な解説者です。
難解なことを難解な文章にして結局何が言いたいのかさっぱりわからん、て人が多いなかで、実に正々堂々としてらっしゃって、カッコイイです♪