DAY’s

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April 24, 2006
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テーマ: ニュース(96849)
カテゴリ: ニュース


クリップ長者」を目指すのは、モントリオールに住むカイル・マクドナルドさん(26)。過去数年間はピザ配達などのアルバイトを転々とし、時にはリュックを背負って旅に出る気ままな生活を続けてきた。現在、恋人のほかルームメート2人と同居中。「家を持って一人前になりたい」と思い立ったものの、資金がない。そこで目をつけたのが、インターネット上の物々交換サイトだった。昨年7月、サイトにそっと赤いクリップ1個を出品したところから、すべては始まった。

まずはマクドナルドさんの出身地バンクーバーで、2人の女性が「魚の形をしたペン」をクリップと交換すると申し出た。交換を無事済ませたマクドナルドさんは、帰宅途中に立ち寄った米ワシントン州で、サイトを見かけて「いたずら半分に」応答したという女性芸術家の自宅を訪問。手に入れたばかりのペンは、そこで女性の「芸術家仲間の息子が作った」という陶器のドアノブに姿をかえた。

続いて、引越しを控えた米マサチューセッツ州の男性から連絡が入った。「キャンプ用のコンロが2つあるので、1つを交換に出したい」という。マクドナルドさんは早速男性宅へ向かった。話はその場で決まり、2人は庭でバーベキューをして祝ったという。

コンロはまもなく米カリフォルニア州ペンドルトン基地の海兵隊員の手に渡り、マクドナルドさんは代わりに発電機を入手。この発電機を滞在先のホテルに預けておいたところ、ガスが漏れて消防署に押収されるというひと幕もあった。「あの時はすべてが台無しになるかと思った」と、マクドナルドさんは振り返る。

消防署で無事引き取った発電機は、ニューヨークに住む青年との取り引きで、ビールのたるやネオン看板をセットにした「パーティーパック」に。これを今度は、モントリオールのディスクジョッキーが持っていたスノーモービルと交換することになった。

このころマクドナルドさんは、カナダのテレビ局のインタビューを受ける。交換が成立すればどこへでも出向いてきたマクドナルドさんだが、「今回の取り引きで行きたくない場所はあるか」との質問を受け、思いつくままロッキー山中の集落「ヤーク」の名を挙げたという。

インタビューを知った雑誌社が、マクドナルドさんのスノーモービルを「ヤークへの旅」と交換しようと持ちかける。これを聞きつけたのは、企業向けの制服などを扱う米シンタスの幹部。旅と引き換えに、同社の社名入り小型トラックを提供した。

そこへ、「ちょうど車を探していた」というトロントのミュージシャンが登場。代わりに、勤務先のスタジオでレコーディングできる権利をマクドナルドさんに渡すという取り引きがまとまった。

レコーディング権はやがて、米アリゾナ州フェニックスに住む女性歌手の手に。マクドナルドさんが代わりに得たのは、女性が所有する同市内の家に「1年間無料で住む」権利だった。最終目標の持ち家まで、あと一歩というところだ。

マクドナルドさんの挑戦は現在も進行中だが、ハリウッドのスタジオからは、早くも映画化の話が寄せられている。家を買うのに十分な収入が転がり込む可能性もあるが、マクドナルドさんは「物々交換を通して目標を達成することにこだわりたい」と強調。これまでと同様、一方的な贈り物や不公平過ぎる取り引きは一切断るつもりだ、と話している。



Web posted at: 12:15 JST
- AP





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Last updated  April 24, 2006 01:06:31 PM
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