猫旅に出る ~ある生物系学芸員の日記~

猫旅に出る ~ある生物系学芸員の日記~

2009.01.18
XML
カテゴリ: 徒然
(*) の友人F君に会った。
僕と目があった瞬間、彼は驚いていた。
彼は、僕が博士課程に進んで今だ京都にいることを知らなかったのだろう。
一方で、僕は彼が博士課程に進学したことを他の友人から聞いて知っていた。
それに彼が同じアパートに住んでいることも。
F君は大学入学時からずっとここに住んでいる。
僕はいろいろと事情があって、2ヶ月前ここに引っ越してきた。
何という偶然だろう。
何となく気づき始めたのは引っ越して1、2週間たった頃だったと思うが、他の友人に聞いて確認できたのはつい2日前。

買い物を終えて帰宅後、僕の部屋で飲みながらお互いの研究のことなどを話した。
引っ越して2ヶ月経ったがまだ片づけが進んでいないので、ものを脇に寄せてこたつの周りだけ綺麗にした。

朝の3時くらいまで約4時間語った。
学部時代にこれだけ話すことはなかった。
彼の話にはいろいろと参考になることがあった。
また、自分が普段考えていることを話すことで自分の考えが少し頭の中で整理できた。
楽しい時間だった。
僕の周りで、博士課程まで進んだ友人は意外に多い。
異分野の彼らと話すのは良い刺激になる。

F君の専門は環境工学で、ダイオキシンの研究をしている。
どんな研究をしているのかわかりやすく話してくれた。
とても面白い研究だし、彼の説明は上手く多くの人の興味を惹くことができそうだ。
自分の研究を人にどう説明すれば研究の面白さ、どんなふうに役に立つのかを理解してもらえるのか?
僕の研究は基礎的な研究なので、人の役に立てるのは難しい。
無理かもしれない。
でも、その可能性は常に考える必要があると思う。
少なくとも、研究の面白さを人に伝えられないといけないと考えている。

理科離れ 」が社会的問題となっているが、「科学は難しくてよく分からないもの、自分には縁がない」と初めから拒否反応を示す人は少なくない。
そんな人の共感が得られ、興味を持ってもらえるような説明ができるようになりたい。
F君の場合、ダイオキシンができるプロセスを「田植え」という身近なたとえを用いて説明している。
工夫次第で科学研究のおおまかな部分は誰にでも理解してもらえるのだ。

隣の芝生は青い。
見せかけでなく青い。
うらやましいとかそういうことじゃない。
彼はかなりの努力をして芝生を育てたのだ。
努力をすれば報われるとは限らない。
でも、試行錯誤を繰り返し、少しずつ修正を加えていけば可能性は高まる。
自分ももっと努力しなければと思う。
まだまだ努力の余地がある。



*僕は1、2回生の頃、工学部に所属していた。
 3回生になるとき、生物学の研究をしたくて転学部した。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2009.01.18 23:42:14
コメント(0) | コメントを書く
[徒然] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: