多病息災

多病息災

骨折?


大部屋(6人部屋)のベットがたまたま空いていたので、そこに入る。
就寝時間(午後九時!)を過ぎていたので、カーテンを閉めたベットが並ぶ中で、とりあえず看護士の方の説明を聞く。その日はひとまずそのまま休めという。
まぁ、その日の夜は痛いのとコーフンしてたのとで寝れるかどうか分からなかったが、「とりあえず今日はどうにもならんやろ。」
と無理やり納得して寝ることにする。

明け方、交通事故にあった人が運ばれてくる。唸っている。かなりひどそう(といっても、自分は足を牽引されていて天井を向いたままほとんど動けない状態だったので、雰囲気だけで実際に見たわけではないが)。

午前中の回診。
「昨日の夜来た方ですね~。」
「ギブスで固定すれば2ヶ月ぐらいかかりますよ。」
「手術してボルトで止めると直りが早いですよ。」
「どうします?」
そういわれりゃ、手術しかないだろ!早くやってくれ!
「そうですか。ジャぁ、明日、手配して、ボルトとか入荷して、手術室が空いていれば、早ければあさって手術できますからね。」
オイ、あさって?それまで俺、このままかい?痛いんだぞ!オイ!

後で分かったことだが、病院って言うのは土日が休みらしく、そのため出入りしている業者も当然、休みなのだ。手術用の手配品も当然、その間は注文も出来なければ、納入もされない。だから、手術するのも当然、平日だってことらしい。よっぽど命に関わるようなものは例外らしいが。

だから、たかだか骨折してものすごく痛い位では、命に関わることはないということで、いくら痛がっても、患者の都合では手術することは100%ないらしい。
金持ちは例外かもしれないが・・・。

結局、自分の足の骨をボルトで繋ぐ手術が行われたのは、それから3日後。骨折してから、実に5日後のことだった。
怪我するんだったら休日や、週末は絶対に避けるべきだと思った。

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