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平和の伝道師ゴジャは思った。
今日は暖かく良い日だった。日が燦々と照り、 雪は見る見るうちに溶けていく。
まだまだ冬の初めなのに。「冬の初めなのに・・・」 つぶやいてみる。
外に出て歩いていると、黒いかたまりが近づいてくる。おや、と思っているうち
にも、どんどん近づいてくる。
よおく目を凝らして観ると猿のようなのだ。道の真ん中をあっちフラフラ、こっちフラフラしながらやってくる。人の腰ぐらいだったのが、人の背丈ぐらいになりいつの間にか電信柱ぐらいになった。「あっ」、と声をだしそうになった。巨大になった猿は、ゴジャのほうに顔を向け、静かにとでも言うように、くちびるの前に人差し指をあてた。それからゆっくりと山の方に歩いて行った。
平和の伝道師ゴジャは言った。「おっ」。