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老婆に雇われ村を訪れた博物館技師はこれまでにない変わった
博物館を作ることを命じられる。
博物館そのもののデザインをしたり、展示品を陳列、管理するだけでなく
展示品を収集し、その所以を綴る任をまかせられる。
この博物館に展示されるのは、死者の形見。
病死であれ、事故死であれ、殺人であれ
村で死者が出るたびに、いわくつきの形見を正当でない方法で
集めて回る。
物語が進むにつれて、村の特異性や閉塞感、
技師の孤独と違和感が増していき、ようやっと苦労した
博物館が出来上がるというのに、暗い気持ちが増していき
読み終わった時には、重い気持ち。
閉所恐怖症の人には無理かも。
それでも大人のおとぎ話のような妙な感覚が残り
私の評価は★★★★(★5満点)。
感じと似てる。
狂気と閉塞感。逃げ場はあるのか、未来はあるのか。