2006年02月15日
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インサイド・ワールド

 「エスケープ×エスケープ」「放課後の虚構」「透明少女の無色なランデブー」のそれぞれ主人公が違う3編で構成。
 「エスケープ×エスケープ」は名前すら出てこない主人公の少年「僕」が宇宙飛行士を目指す少女・春名希優に出会う話です。しかし、希優は成績は優秀なのですが宇宙飛行士になるという夢に挫折しています。そして、学校にも行かず一日中プレハブ小屋でロケットらしきものを一人でつくるという生活をしているのです。一方「僕」はネガティブな思考ばかりにとらわれ、世界は滅亡するのだから何をしても意味はないと考える人間です。そんな二人が出会い会話にならない会話をかわし、それではお互いに相手を理解できず、でも一緒の時間を過ごしていくことになります。
 「放課後の虚構」は勉強もいい加減で出席日数も足らない椎崎姿が主人公です。ヒロインは学校でいじめられいて、姉・希優がおかしくなっていて精神的につらい希優の妹・桃子。二人は放課後、桃子の書いている変なマンガについて語り合うことが日課なのです。言葉には出さないですが、それぞれお互いのことが気にかかり相手のことを心配するという日々が続いていきます。
 最後の「透明少女の無色なランデブー」はライバル視する相手を気にするあまり自分を見失った少女が主人公です。名前は出てくるのですがあえて出しません。主人公は宇宙飛行士のテストに合格した椎崎鎮也(姿の兄)と出会い見失ったものを取り戻していくことになります。
 どの話にも夢や日常に挫折した少年少女が登場します。そして滅亡することが決まり夢や希望のない世界で二人は出会い、残された未来が少ないなか
挫折を乗り越えようとするのです。
 滅び行く世界が舞台ということなので普通は世界を救うストーリーになるはずですが、「インサイド・ワールド」はタイトルにあるとおり精神的に挫折から立ち直るストーリーになっています。もうすぐ世界は終わってしまうかもしれない状況でも自分を見つめなおし夢を叶えよう、今までの自分を変えようと頑張る登場人物たちの姿はとても感動的で大変面白かったです。
 ジャンルはSF学園ストーリー。少年、少女の青春ストーリーが好きな人にお薦めです。<終>























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最終更新日  2006年02月15日 17時20分17秒
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