2009年07月20日
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 「赤の神紋」シリーズは、小説家兼劇作家をしている主人公の連城響生が天才劇作家にして演出家でもある榛原憂月のあまりの才能に衝撃を受け一時創作活動を断念するものの、役者を目指す青年・葛川蛍(通称・ケイ)と出会い再び執筆を決意し復活することになるというストーリーです。「赤の神紋」とは榛原憂月が創作した「天才と凡才」をテーマとした舞台劇のことです。この舞台劇に天才である榛原憂月と凡才の自分を重ね合わせてしまった連城は打ちのめされて自らの創作ができなくなります。役者を目指して頑張っているケイと出会い、彼を愛することで壁を乗り越えようとする連城でしたが、ケイの演劇の道は榛原へと繋がっておりいっそう苦悩することになるのです。そして、連城はケイを監禁したり榛原を解剖台に乗せたり暴走することになっていきます。
 シリーズ最終章です。藤崎晃一の演技指導によって「最も純度の高い榛原の狂気」を身につけてしまったケイは、その狂気を再現しすぎた演技で次々と共演者たちを追い込み舞台を崩壊させていきます。一方、ケイのライバル・来宮ワタルはまともな演技ができなくなった共演者たちを立ち直らせることで大きな存在感を示します。そんな中、ケイ本来の演技を復活させるため連城はケイの元へ向かうことになるのです。どの世界にも「天才」と呼ばれる人がいて普通の人間にはできない活躍をしたりします。しかし、「赤の神紋」の演劇の世界のような大勢の人々が何か一つのものを作っていく場合は、時に「孤高の天才」一人が力を発揮するより「人間と人間が関わって力を合わせる」方が素晴らしい結果を生むことがあるのです。「赤の神紋」シリーズは、演劇の情熱溢れる登場人物たちの力を合わせて一つの舞台を完成させていく様子が大変感動的でとても面白かったです。ただ、情熱が溢れすぎて犯罪行為をする人も多かったように思います。
 ジャンルはボーイズラブ演劇ロマン・ストーリー。ボーイズラブや演劇ストーリーが好きな人にお薦めです。<終>




赤の神紋シリーズ(この他番外編が二冊あります)

















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最終更新日  2009年07月20日 11時23分21秒
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