思いのままに書け!

2007年01月06日
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カテゴリ: 母国番犬


 2006年12月31日。


 三椏は野郎ども(家族)を引き連れ、帰省していた。


 実は前から楽しみにしていた事がある。
 それは、実家にやってきた新しい番犬、
 『音二郎』との対面であった。


 元々、『音二郎』という名前は、
 私の母が我が家の三男の為に考えていた名で、

 どうしても諦めきれずに命名したのだ。


 実家に到着するや否や、
 私は犬小屋のある温室みたいな
 よう分からん所へと進み、
 そのドアをそっと開けてみた。






 う……。






 私は思わずドアを閉めた。






 何…今の…。
 物凄い眼光で睨まれたんだが…。


 いや、彼は生後5~6ヶ月の、
 ご飯と散歩の好きなかわいらしい犬の筈。


 私はもう一度、ドアをそっと開けた。


 やはり、睨まれた。



 まず特筆すべきは、その体であろう。
 屈強な土佐犬をイメージさせる光沢のある毛並み。
 がっしりとした胴体は、格闘に向いている。

 人生の荒波に揉まれたかのような鋭いナイフのような目。



 恐怖に負けた私は家に入っていったのだが、
 その後母の無用心の所為で、
 音二郎が家の中に放たれてしまった。


 次男は逃げ惑い、三男は笑っていたが、
 執拗な愛撫に泣き出し、
 私は意を決して彼の首根っこを掴み、
 外に出そうとしたのだが、


 そのまま引きずられ、思わず手を離すと、
 何でか彼は私の一番下の妹に突進し、
 妹は座っていたイスごと吹っ飛ばされた。


 阿鼻叫喚なリビング。


 ひとしきり暴れた音二郎は満足したのか、
 『ふん』と薄笑いを浮かべ、庭へと出て行った。








まさに野獣。







 母は最強の番犬を手に入れた。










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最終更新日  2007年01月07日 02時16分27秒 コメント(8) | コメントを書く
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