紫燕飛舞

June 12, 2010
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        横浜みなとみらいホール


クリスチャン・ツィメルマン ピアノリサイタル




ノクターン 第五番 嬰ヘ長調 

ピアノソナタ 第二番 変ロ短調 「葬送」

スケルツォ 第二番 変ロ短調

休憩 

バラード第四番 ヘ短調

ピアノソナタ 第三番 ロ短調 









今回は、前から数列目、左寄り。
さすがにピアノがダイレクトに伝わります。


サントリーホール一階最後列で
(といってもあの構造なので23列目、さほど遠くはない)
客席を見物しながら?聴くのも面白かったんですが、
あの場所は上を二階席がかぶっており、音響は残念でした。



二回も聴くと、さすがに気がつくのが、
そもそもピアノが、違うということ。
今回、オールショパンのための(ピアノも?)調律だったのでしょう。
少しくぐもったような、ノスタルジックな音を、
あえて作っておられたような気がする。
それが、曲にさらに格調と気品を与えていたのは間違いないと思います。




横浜でもまた、全力を尽くし、渾身の演奏。
ショパンのピアノソナタは、彼の交響曲ですね。
二つも続けて弾くっていうのは、大変な事なんだと思う。






私は過去ほんの数度、
リサイタルの途中で、
まるでピアニストに神が降りてきたかのように、
がぜん調子が上がり素晴らしくなるってことを
経験したことがあります。
(いつかの仲道郁代さんも、そう。。)

この日、バラード四番が終わり、
最後の曲、ソナタ第三番。

私は、神の降臨を感じました。   
                (好きに語らせてくださいね 笑)


もう、突き抜けて素晴らしかったのです!



特に第三楽章。。。

私の聴きたい、どこかひんやりとした、ショパン。


ドラクロワの描いたあの有名なショパンの肖像画。
なにか遠い憂いに永遠に沈んだような、
あの表情が分母の演奏とでもいいましょうか。

               (好き放題語っております)


ポーランド人ツィメルマンの手によって、
時代を超えて確かに、ショパンの美意識が蘇っている、
立ち現れている、と思えました。



第四楽章も、なにか霊感に満ちたように烈しいフィナーレ。







アンコールは残念ながらありませんでしたが、
本物、それも究極のクオリティを持ったものを聴けた感激は、
大きかった。



やっぱり、

The pianist I adore most is Zimerman!

です。







パンフを読むと、しばらくCDの発売の予定も無いとのこと。
レコーディングは、彼が大切にする聴衆との「今」というファクターを欠き、
インプットが一方的になるから嫌なんだそうな。
晩年、スタジオにこもりきりになったグレン・グールドとは対称的ですね。








今回、実に背伸びして(笑)ツィメルマンを一週間おきに聴くという酔狂?を
やってみましたが、
自分の人生にとって、かけがえのないひとつの「引き出し」になった、
そんな気がしています♪
(まあ、もう五十も過ぎてるんだし、これくらいはいいかなと?
 しばらく周囲にも棘少なく接することができて、
 「最小不幸社会」に、微々たる貢献でもできるかなと??)




ただ、ソナタ第二番は、もうしばらくけっこう。たくさんです。(笑)
自分が、送られるような気がしてきます。。。














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最終更新日  June 13, 2010 12:02:19 AM
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