赤組☆へべれけ観戦記

赤組☆へべれけ観戦記

2025年01月18日
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カテゴリ: つぶやき





 新スタジアム建設のハードルとなるのが、多額の費用がかかること。そもそも誰が主体的に整備し、誰が負担するのかという枠組みさえ決まっていない。
 建設場所、規模、そして純粋な公費負担額や経済波及効果も示されていない段階であっても、そもそもサッカースタジアム建設に税金投入には反対という方も少なくない。
 北九州、長野、金沢などは市営だけど、そんなに市民の反対があったんだろうか?京都は府営だ。
 整備費用以外にも、新スタジアムの運営が赤字になるとよく言われるが、県内で黒字のスポーツ施設があるんだろうか?そもそも、公共施設は基本的には民間では成り立たないから公でやるんじゃないんだろうか。
 地方で民間がやっているスポーツ施設、文化施設と言ったら、ゴルフ場とか、ゆとりのある企業がやっている美術館(大原、林原、華鴒大塚など)が思い浮かぶが、公共が担っているのが大半だ。
 スタジアムにしても、アリーナにしても、親会社が単独で整備した長崎のような特殊事例を除けば、地方都市で単独で採算を取るのはほぼ困難だ。補助金や民間資金を導入して、税金投入を最小限にするのは言うまでもないが。

 プロスポーツもライブも来ない、面白くもおかしくもない都市に人は住みたい、残りたいと思うんだろうか。
 単に金銭的収支がプラスかマイナスかではなく、地域経済への波及効果、県民・市民の満足度の向上などを含めて考える必要があると思う。


 経営学者のドラッガーの「企業の利益は目的ではなく手段である」のとおり、利益は事業を継続し、掲げた理念を実現するための手段であり、木村さんが「黒字は褒められたものではない」というとおり、クラブのために使い切っている。
 現在でも、県ではスタジアムの優先使用や使用料の減免をやっているが、それは株式会社を支援するためではなく、事業の公益性に着目して事業を応援しているのだと思う。これは大半の補助金と同じで、実施主体の形態はあまり関係ない。
 地方のJクラブの多くは形式的に株式会社の形態をとっているけれど、利潤最大化を図り、株主に還元することが目的ではなく、社会的な目的を達成するための団体だと思う。
 行政が株式を保有したり、山形はかつて公益社団法人だったし、ファジアーノは特定非営利活動法人からスタートしていたりと。

 特にファジアーノについては、一義的には株式会社ファジアーノ岡山スポーツクラブであるが、クラブを中心にファン・サポーター、ボランティア、スポンサー、経済界、行政、マスコミなどすべてを含めて、大きな目標を達成するためのプロジェクトを遂行する目に見えない組織体だと思っている。

 特定の民間企業が利潤を得られるものは民間で、広く地域に経済効果が及ぶものは公共部門の役割だと思う。信頼できる機関が、直接効果、第1次間接波及効果、第2次間接波及効果の3段階に及ぶ経済波及効果を算出し、投入コストに見合う事業かどうかで判断すべきだと思う。

 スタジアムではプロスポーツチームでも何でも揃う大都市圏と地方では事情が違う。
 地方では、民間では提供できないものが多く、それを我慢すればいいと言えば、それまでのことではあるが。
 新スタジアムの是非は、岡山がおかれた状況の下で、岡山の人たちが決めるもので、元旦の地元紙朝刊の1面トップがカラーのファジアーノの記事であるという感覚は、大都市圏に住む人には、なかなか理解しづらいと思う。

 私は、ファジアーノ岡山のサポーター団体のGATE10ユニオンの新スタジアム建設に向けた取り組むに参加させてもらっているが、これまでは、新スタジアムの必要性について、広く一般の人に理解してもらい機運の醸成を図っていくにはどうしたらいいのかといったような議論がなされていたが、J1としてのシーズンが開幕したら、そんなの吹っ飛ばして、”喫緊の課題”となりそうだ。

 プロスポーツ不毛の地岡山にファジアーノが発足した当時は、「岡山にJリーグなんて無理」という声をよく聴いた。それは、県外の人が言うのでは無く、県内の人が言っていた。県民性とか、岡山はタイガースとかカープだからとか。最近、岡山に対して自虐的な発言をあまり耳にしなくなったような気がする


 ライブが趣味の若い女性が「ファジアーノがJ1に昇格したら、岡山でも何試合かするんですか?」と言っていたが、こういう人たちは、そもそも新スタジアムには反対しないような気がする。
 マーケティングの世界で、顧客を満足度で5段階に分類して、一番下の1の人を5にもっていくのは膨大なコストがかかるから、3の人を4や5に持って行く方が効率的。1の人は、せいぜい周りに悪口をいいふらさない程度にする。そんな話をきいたことはある。

 行政がJクラブが使用するスタジアムを建設することは、法律や判例で禁止されているわけではないが、また、当然のように建設すればいいというものでもない。それぞれの地域の事情に応じて、事業の優先順位や費用対効果などを含めて判断すればいいことで、高所から是非を議論されてもねぇ・・・。

知事定例記者会見(2025.1.15)

>アウェーの、県外からのお客様のスペースが足りなくなるのではないだろうか。例えばトイレは大丈夫だろうかと、いろいろ懸案事項が上がってきているわけでございます。-(中略)-必要な対応は取っていこうと思っているところでございます。

 県知事の伊原木さんからは、まだ、新スタジアム建設に向けて踏み込んだ発言はないが、陰陽ダービーではバードスタジアムに来てくれたり、2016年の雨の金鳥スタジアムの悔しさや先日のCスタでの歓喜を現地で我々と共有している。
 是非、スタンフォードで同窓の広島県の湯崎知事に、ピースウィングでの広島-岡山戦に伊原木さんを招待していただき、最先端のスタジアムを体感していただきたい。


 ただ、新アリーナを一般の市民が利用できるようになるというのは、必ずしも正しくなくて、プロスポーツや全国大会が新アリーナで開催されるようになるので、その分、県体育館や浦安体育館等を市民が利用しやすくなるといった効果の方が大きいと思う。
 それでも、Cスタでやっている成人式は新アリーナ移行するかな。
 岡山市長は、県内全域に経済波及効果が及ぶから、県も事業費を負担すべきだと主張しているが、それならば、当初から話をしておくべきで、やると決めてから、当然負担すべきと言うのは、ちょっと無理筋だ。

 新スタジアムも、当然、Jリーグ以外にもアマチュア、女子サッカーなどにも使用されるし、Cスタでファジアーノを含めサッカーで使用していた分が空くと、陸上などの用途で市民の利用が拡大することになると思う。
 要するにアリーナもスタジアムも需要に比べて供給量が足りていないということだ。
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Last updated  2025年02月23日 14時21分33秒
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