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Intel第12/13/14世代用LGA1700 CPU反り防止フレームは、CPUのヒートスプレッダーの反りを抑えることでCPUとCPUクーラーの密着度を高め、冷却性能がアップするというのがメインコンセプトらしいですが、標準ソケットILMの締め付けでCPU自体が反ってしまってソケット接点とCPUが接触不良になり、メモリーやグラフィックスの認識不良といったトラブルも起こっているようです。むしろこちらのほうが重大な問題ではないかと思います。これまで、家族や知人の自作パソコンにはすべて保険の意味合いでLGA1700 CPU反り防止フレームを入れてきました。自作パソコンでLGA1700 CPU反り防止フレームを使っている人は多いと思いますが、メーカー製パソコンでは少ないのではないでしょうか。しかし、標準ソケットILMはメーカ製パソコンでも自作マザーボードでも同じように採用されているので同じ爆弾を抱えているといえます。今回、HP Pro SFF 400 G9 Desktop PCの保証が満了したので、CPU交換(CeleronからCore i5)と同時にLGA1700 CPU反り防止フレームを入れました。これで経年でのCPUの反りを心配することなく、パソコンを末永く安心して使うことができます。LGA1700 CPU反り防止フレームの取り付けが完了し、CPUグリスを塗ってCPUクーラーを取り付けます。今回の記事の肝の部分ですが、メーカー製パソコンだとCPUクーラーがネジ止めになっていて、CPUクーラーと標準ソケットILMのネジ8つを全部外すと、バックプレートがカランと下に落ちてしまいます。そうなるとネジが届かないので、マザーボードを取り外さないと、もう一度ネジ止めすることができなくなります。標準ソケットILMを外した際にバックプレートが落ちないようにするには、CPUクーラーを外したあとのネジ穴(赤丸)にネジ(インチネジ)を対角に仮留めします。そうすれば標準ソケットILMを外してもバックプレートは落下しません。以降、LGA1700のCPU交換でLGA1700 CPU反り防止フレームを取り外す際、このネジ止めのひと工夫を忘れずに行えば、バックプレートの落下事故を防ぐことができます。あと大事なこととして、LGA1700 CPU反り防止フレームを入れるとマザーボードの保証がなくなるのですが、取り付けの際にマザーボード上の部品と干渉がないかよく確認してください。この写真を見て、チップ抵抗が干渉しないか心配になって、もう一度CPUクーラーを脱着して再確認しました。結果として、高さ方向に1mmほど隙間があったので、この角度での見た目ほどの危うさはなく大丈夫でしたが、最悪ショートして故障するところでした。延命させようとしてパソコンを壊したら元も子もありません。気を付けていきましょう。
2024.05.07
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私はレグザのハードディスクの録画番組を復旧する代行作業を行っています。REGZA 37Z1Sで使用していたLaCie 2TB USB HDDが認識しなくなったとのことで、復旧依頼がありました。以前(4~5年ほど前)にも同じ事象があって、その時は初期化したそうです。この外付けHDDのインターフェイスはUSB 2.0です。作業時間短縮のため、ケースを分解して中のHDDユニットを取り出します。分解は簡単です。2000GB 7,200rpmのSeagate Barracuda ST2000DM001が入っていました。CrystalDiskInfoで状態を確認すると、容量は2000.3GBと正しく認識していますが、健康状態は注意となっていて、不良セクタがあります。UbuntuではXFS-未マウントとなっており、マウントを試みましたがマウントできませんでした。レグザでの認識に必要なUUIDは取得できました。Raise Data Recovery for XFSで録画ファイルが確認できました。HDD Regeneratorで不良セクタを修復していきます。最初から不良セクタが大量に出現しましたが、なんとか修復できています。不良セクタを修復したあとはアクセスが劇遅になってしまうので、その都度電源を入れなおしながらやっと修復が完了しました。依頼者に報告です。今のところ復旧作業は順調です。ハードディスクは故障していますので、代わりのハードディスクが必要です。中古でよければ同じ2TBの在庫があります。(今回たまたまですが持っていました。)しかし、2TBよりも容量が大きいものにできるようなら大容量のものをお願いしたいとのリクエストです。6TBの在庫がありましたが、Z1Sですと6TBも接続可能ですが1台のハードディスクに録画できる番組数上限が500番組です。500番組を超えて録画できず、6TBですと容量が余って無駄になってしまう可能性があります。<参考リンク>東芝REGZAハードディスク対応 仕様比較表 その1東芝REGZAハードディスク対応 仕様比較表 その2 ←Z1Sはこちらバックアップが終わり次第、録画番組の数をご報告し、最適な容量のハードディスクをご提案いたします。と、回答しました。録画番組のバックアップが完了して、1.805TB、447番組すべてがバックアップできました。ただし、2020年05月31日20時59分録画開始の1番組はハードディスクの損傷により途中までになりました。それで、最適な容量のハードディスクですが、2TBでちょうどよいかと思います。これ以上容量が大きくても、あと53番組で上限になりますからほとんど使うことができないと思います。よろしければ、先にご連絡の通り2TBハードディスクを使用いたします。ご了承いただき、当方で在庫していたWestern Digital WD20EARXをREGZA 19RE1で登録初期化して、録画番組を移します。左が故障していたSeagate ST2000DM001、右が換装に使用したWestern Digital WD20EARXです。このWD20EARXは当方でアイオーデータのNAS LAN DISKに使っていたものです。稼働時間はすこし長いのですが、電源オンオフがわずか15回の良品です。なお、お預かりしている外付けハードディスクの中のユニットを取り替えますので、使い勝手は全く同じです。取り外した故障しているユニットもお返しいたします。ハードディスクはレグザに接続するとトラブル発生前の状態で認識し元通りご使用いただけます。基本的に特別な手順はありませんのでご安心ください。UUIDを元のHDDのものに付け直しました。ファイルコピーが完了し、Ubuntuでマウントできています。194GBの空きで使用容量は90.3%です。これで復旧完了です。電源入れ直しをなんども繰り返して大変でしたが録画番組がほぼ全部復旧してバックアップできてよかったです。私はレグザのハードディスクの録画番組を復旧する代行作業を行っています。
2024.05.05
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私はレグザのハードディスクの録画番組を復旧する代行作業を行っています。Seagate ELECOM/エレコム 外付けハードディスク SGD-MY030UBK 3.0TB TV&PC用のREGZA録画番組の復旧依頼がありました。レグザでハードディスクが認識しなくなったようです。さっそくCrystalDiskInfoで確認していきます。容量を正しく3000.5GBで認識しています。健康状態も「正常」です。しかしUbuntuでファイルシステムがマウントができませんでした。UUIDは取得できました。Raise Data Recovery for XFSで録画ファイルが確認できました。しかし、lost+foundフォルダがあります。lost+foundフォルダは、録画番組の修復やREGZA HDD Easy Repair(xfs_repair)を実行して復旧を試みるとできることがあります。録画番組や管理ファイルが、lost+foundフォルダに移動されると認識・再生できなくなります。さて復旧です。不良セクターがないか、HDD Regeneratorで調べて修復していきます。結果、不良セクター、遅延セクターはひとつもありませんでした。録画ファイルも確認できたことから、マウント不良の論理障害ということになります。lost+foundフォルダがあり、一部のファイルの情報が失われています。完全復旧はできませんのでご了承ください。と、依頼者に報告したところ、何割ぐらい復旧可能か判断できるか、仮に2割程度の復旧なら復旧作業は諦めたいと考えているとの意向でした。そこでlost+foundフォルダだけ先にバックアップしてみました。ファイル名が失われて移動したファイル数は76個、録画番組は10番組でした。合計ファイル容量は58.1GB、3000GBに対して約2%です。3TB全部使っていたとすると単純計算では復旧率98%になります。幸いなことにレグザでの認識に必要な管理ファイル(bid.binとdid.bin)は健在でした。初期化して録画ファイルを入れ直してUUIDを付け直せば認識は大丈夫でしょう。しかし、録画番組ファイル10個を引いた66個の管理ファイルが失われているので、復旧しても「再生できません。」となる番組や、タイトルがない番組ができる可能性があります。依頼者からの回答を待ちながら、残りの録画ファイルのバックアップをしていきます。「復旧率の件は了解いたしましたので、このまま復旧作業まで進めて頂ければと思います。」との指示がありました。ちょうど回答があったタイミングで、録画ファイルのバックアップが完了しました。10時間ぐらい掛かりました。2.285TB(lost+found含む)、422番組(lost+found含まない)がバックアップできました。ハードディスクを当方のREGZA 19RE1で登録初期化して、録画番組の入れ直し作業を行います。UUIDを元のHDDのものに付け直します。lost+foundフォルダもコピーしましたが、レグザで使用できないので削除しておきます。これで復旧完了です。依頼者から「HDDを受け取りました。また、REGZAでの接続・再生確認も問題ありませんでした。番組の殆どが残っており、大切にしていた番組も残っていました。」とのご報告をいただきました。lost+foundフォルダに認識に必要なファイルが移動していなくてよかったです。私はレグザのハードディスクの録画番組を復旧する代行作業を行っています。
2024.05.03
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私はレグザのハードディスクの録画番組を復旧する代行作業を行っています。東芝2.5インチUSBハードディスク HD-AC10TW MQ01UBD100:1000.2GBのREGZA録画番組の復旧依頼がありました。REGZA 47Z7で使用していたハードディスクが認識しなくなったようです。さっそくCrystalDiskInfoで確認していきます。容量は正しく認識していますが、健康状態が「不明」になっています。また、接続して3分くらいビジー状態になって認識に時間が掛かります。Raise Data Recovery for XFSで確認すると、Unknown Partitionになっています。復旧作業開始ですがHDD Regeneratorで不良セクターないか調べて修復します。DRIVE IS NOT READY!が出ながらも、なんとか7つの不良セクターを修復しました。不良セクター修復後は推測ファイルシステムタイプがSGI XFSで、Damaged file sysytemとなりましたが、やはりUbuntuでマウントできませんでした。TestdiskとRaise Data Recovery for XFSのFind partitionではパーティションのサーチが長い時間経っても終わりません。xfs_repairを掛けたくなりますが、ぐっと堪えて別の方法を探ります。復旧はかなり厳しいかと思われましたが、LinuxのRaise Data Recoveryで録画ファイルが表示できました。録画ファイルをバックアップします。917.7GB、289番組すべてがエラーなくバックアップできました。これで復旧は確定です。録画番組の移し替え先の新しいハードディスクELECOM製 USB 3.0ポータブルハードディスク2TBを当方のREGZA 19RE1で登録初期化します。2時間半ほどで録画ファイルのコピーが完了しました。そしてUUIDを元のHDDのものに付け直します。1TBから2TBに容量アップしたので、空き容量が1.1TBになりました。これで復旧完了です。ファイル復旧がうまくいってよかったです。依頼者から、「無事、TVで完全復活していることが確認できました。このたびは、大変お世話になりました。」とのご報告をいただきました。無事視聴できたようでなによりです。私はレグザのハードディスクの録画番組を復旧する代行作業を行っています。
2024.05.01
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