August 26, 2004
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カテゴリ: 指導者として
☆エレノア☆さんからいただいたご質問がありました。
こちら をご覧ください。

配役決めがどういう観点からなされているかということは、一概に申し上げることはできません。
なぜなら、バレエ教室の先生それぞれが「何を大切にしているか?」というものが微妙に違うということ。
与えられている条件(生徒数、年齢層、生徒のレベルなど…)が違っていること。
実際にはこうした様々な要素が複合的にからみあうことなので、診断みたいなことは出来ないのです。
ですので、私からはコメントを申し上げることはできません。

私にできることは「私はどう考えているか」ということをお伝えすることしかありませんが、


そして、ここでは配役決め…というより「振付」として書かせていただきます。

■発表会の踊りの振付における留意点 -幼児の場合-

〈1〉ステップ

 幼児の身体の発育を考えると、THIS IS CLASSIC BALLETというステップは
 あまり好ましいことではありません。
 アン・デ・オール(脚を股関節から外向きに開くバレエ特有の身体の使い方)も
 真似事程度しか要求できません。
 もし、教師が真一直線のポジションを要求すれば、多分、子どもはやりますが、
 かなり無理をしたアン・デ・オールとなってしまいます。
 膝と足首の関節の位置関係(アライメント)が悪くなる可能性が高いのです。
 アン・デ・オールにはそれなりの筋力と筋肉コントロールが必要です。
 この年代の子どもには正しいアン・デ・オールを自力でコントロールするまでの力は有りません。

 この世代の子どもには要求しません。
 それよりもスキップやギャロップなどのリズミカルで身体を大きく使うことのできるステップで
 子どもが楽しい気持ちを失わずに踊れるものを与えます。

 先生によっては能力の高い子どもを上の学年のグループに入れる方もいらっしゃりますが、
 私は身体の保護を第一に考えているので、年齢にそぐわない訓練(踊り)はさせません。

 ただ、ごく希に発育の早い子で、精神的にも、情緒も安定している子には、
 上の学年グループへ入れることがあります。

〈2〉フォーメーション

 舞台におけるフォーメーションは移動はできるだけ単純なものにします。
 生徒の年齢層が低い(3,4歳児のみのグループ)場合は移動は一切入れません。
 小さな子どもには空間における位置関係はまだ認識ができません。
 (大人でも経験を積まないと難しいことです。)
 踊りには舞台のどの位置で踊るのかという要素が入っています。
 舞台には必ずセンター(中心)があり、その位置を意識しながら踊ることが要求されます。
 幼児ですと、このセンターを意識する力が弱いです。
 センターがずれると、いくらいい振付でもかすんで見えてしまうものです。
 それをクリアするためには、センターを踊る子どもは空間認識の長けた子どもを配置するようにします。
 また、センターだけではなく、フォーメーションにおいて列の先頭になる生徒は
 同じようにそうした空間認識に優れた子を持っていきます。
 空間認識に関しては、レッスンで子どもに接していれば、誰がそうしたことに優れているかは、
 教師にはちゃんとわかります。
 幼児だけのグループではフォーメーション移動が難しいと判断した場合、
 その中に小学生を入れ、前述したように移動の際の要所、要所にその子どもを入れることもあります。

 多分、子どもにバレエを習わせていらっしゃる親御さんにとっては、
 「目立つ場所で踊る」「少人数で踊る」ことをお喜びになると思うんです。
 でも、振付者&指導者としては、その気持ちは理解しているけれど、
 すべての親御さんを満足させることのできる作品を創ることは不可能であることを知っているのです。
 なぜなら、舞台に数名の生徒を乗せるとすると、真ん中は必ず一つしかありませんから。
 「じゃあ、移動させてみんなが一度は真ん中にくるようにすればいいではないか」
 というツッコミ意見があるとは思いますが、
 残念なことに、幼児の場合には、前述のとおり、その移動はとても難しいことになります。
 幼児にバレエを習わせていらっしゃる親御さんにはそうした事情を知っていただけると
 指導者としてはとても助かります。

〈3〉ソリストとコールド

 ソリストとは1つの作品の中でリーダー格で、一人(もしくは少人数)で
 踊るパートを与えられたダンサーです。コールドとは群舞のこと。
 (今、話題にしているのは幼児なので「ダンサー」という言葉はちょっとそぐわないのですけど、
  他に表現しようがないので、こう書きます。)
 私の場合、幼児クラスに所属していても、能力の高い子どもがいる場合、
 このソリスト扱いをすることがあります。
 全体のレベルが均等だと判断した場合は特に設けることはありません。

 これも親御さんにとっては、とても気になることなのでしょうね。
 実際、私も現役時代気にしましたから、お気持ちはよくわかります。(^^;)
 でも…このソリストを設けることで、生徒にとってのモチベーションを高めるという効果もあります。
 そうすることで生徒同士が切磋琢磨するようになるのですね。
 もし、ソリストをもらえなくても、「次、頑張るぞ!」とお稽古に身が入るようになるのであれば、
 次の可能性というものが開けてきます。そこで腐ってしまうのはもったいないことです。
 そうしたことからも、ソリストやコールドの階級を悪者扱いすることはないと思うのです。

〈4〉コンセプト

 一番始めに書くべきだったかもしれません。
 子どもが生き生き楽しくピカピカ輝くこと。
 ステージで与えられた作品をベストの状態でパフォーマンスできること。

 何よりも大切なことはこれに尽きます。
 そして、この舞台で踊ったことが次へのモチベーションとなることが理想です。



私の考えを文章にするとこんな感じですね。もしかすると追記をしていくかもしれません。

それにしても思ったことを文章にすることは難しいですね。
本当に私の意図が伝わるのでしょうか?
拙い文章で、非常に恐縮に思います。
「これはどういう意味ですか?」と思うことありましたら、どうぞご連絡ください。

小学生や中学生についての考え方はすぐには書けないです。
もっと、考えがまとまってからにしたいと思います。

長い文章におつきあいくださり、感謝申し上げます♪





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Last updated  August 26, 2004 04:32:16 PM
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