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りんごのタルト

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August 4, 2006
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カテゴリ: 子育て
趣味程度の規模で、中高生に英語を教えているのですが、「ニュー・ホライズン」という中学3年生用の英語教科書に「マザーズ・ララバイ」というお話が掲載されています。

この話ははるか昔、私が中学生だった時の教科書にも載っていました。

ご記憶に残っていらっしゃるママさんも多いのではないでしょうか?

このお話は、広島の原爆投下直後の物語です。

あらすじは、こんな感じ。



そんな中に、同じように衰弱した少女と小さな男の子がいました。
少女は、「おかあちゃん、おかあちゃん」と泣く男の子を胸に抱き、「大丈夫、おかあちゃんはここよ。」と話しかけながら子守唄を歌い続けます。
彼女は、この可哀想な男の子の本当のお母さんになってあげようとしているのです。
夜が来ても、「おかあちゃん」と泣き続ける男の子。励まし、歌い続ける少女。
やがて、男の子は静かに天に召されます。
それでも、女の子は男の子を抱いて歌い続けます。その声はだんだん弱々しくなっていきます。悲しい子守唄です。
朝が来て、日は昇りました。しかし、二度と少女が動くことはありませんでした。


切なく、悲しい物語です。

実際、中学生の時にも何とも救いようの無い悲しい話だと思いました。

大人になって、生徒の教科書で再びこの話を読んだときも、少女や男の子が可哀想という感想でした。

でも、実際母親になって、この物語を読んでみると違う視点からこの二人を見るようになりました。



ですので、この物語の男の子の母の立場で読んでしまうのです。

同じような状況で、息子と生き別れになったり、息子をおいて先立たなければならなかったとしたら、きっと自分が死んでしまうこと以上に、この先息子がどうなるのかが不安でたまらないことでしょう。

爆弾投下の混乱の中、泣きじゃくる息子を誰も救ってくれないかもしれません。

一人ぼっちで私を呼びながら、衰弱して死んでしまうのかもしれません。

考えただけで、胸が張り裂けそうです。


でも、もし息子がこの物語のように、抱きしめて子守唄を歌ってくれる少女に出会ったとしたら・・・。

その後息子に待っているものが、短く苦痛に満ちた残りの時間だとしても、少しは救われたのではないでしょうか。

少女にしても、独りぼっちでさまよい歩くよりも、守らなくてはならない小さな男の子と過ごした最期は、少しは慰めになったかもしれません。

こんな悲劇の中、この二人が出会えたことはほんの小さな救いだったように思えるのです。

そして、母親になって更に強く思うことは、小さな息子たちのため何としても、いまあるこの平和を守らなくてはならないということ。

8月は、この物語だけでなく、そんなことを考えさせられることが多い月です。









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Last updated  August 4, 2006 11:41:16 AM
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