昔々、あるところにおじいさんと小さな男の子が住んでいました。そこは、草原のなかにある小さな小屋が少しだけある集落でした。
男の子の名前はビガンといい、おじいさんにとっては目の中に入れても痛くないほどの宝物でした。
ビガンがまだ生まれて間もないころに両親が亡くなりおじいさんが一人で育ててきました。おじいさんは職人でしたが、あまり知られていませんでした。おかげで貧乏ではありましたが二人とも幸せに暮らしていました。
おじいさんに感謝の気持ちでいっぱいな
ビガンは、おじいさんの世話をすることが大好きで、いつもおじいさんの手伝いをしていました。おじいさんはビガンをとても可愛がっていて、ビガンが何かをするたびに褒めていました。ビガンもおじいさんを大切に思っていて、おじいさんの笑顔が何よりも大切でした。
ある日、おじいさんはビガンに「森に行って、木の実をたくさん集めてきてくれないか」と頼みました。ビガンはすぐに出発し、森に向かいました。森の中はとても広く、木々が生い茂っていましたが、ビガンはおじいさんのために必死で木の実を集めました。
帰り道、ビガンは森の奥深くに迷ってしまいました。夜が近づいているのに気づいたビガンは、怖くなって泣き出してしまいました。すると、そこに現れたのは小さな光の粒でした。ビガンはその光に導かれ、無事におじいさんの家に帰り着くことができました。ビガンのこころのやさしさに森の精霊が反応し家路までを導いたのでした。
それ以来、ビガンは森で迷った人々を光で導く精霊の使いとして、たくさんの人々に知られるようになりました。そのおかげでおじいさんも職人としての知名度もあがり、貧しかった暮らしから脱出することができました。ビガンとおじいさんはずっとずっと幸せに暮らしました。
おわり