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本日のワインはシャトー・メルシャン双葉甲州2016年です。山梨県甲斐市の双葉地区産の甲州100%で造られており、双葉地区のテロワールを反映させたワイン、という事になります。関東甲信越地区で1200本限定で販売されました。さて、感想です。グレーがかった淡目のライトイエロー。少しオレンジが入っているようにも見えます。ビワやアンズと柑橘、ラムネやハーブの香り、そして柔らかなヴァニラ香。軽い飲み口ですが、レモン等の柑橘系の酸がかなりしっかりしており、かえって果実味をしっかり感じる事ができました。豆乳ごま鍋と一緒に頂いたのですが、焙煎が少し入ったまろやかな鍋に対しても、その酸がうまく味わいを補完、相性は良かったです。
2018.03.01
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本日のワインはバローロ・リゼルヴァ2000年、生産者はアルマンド・パルッソです。カスティリオーニ・ファレットにあるマリオンディーノ畑にある古木のみから造られたリゼルヴァです。バローロ(リゼルヴァ)の規定では木樽熟成は18ヶ月以上なのですが、HPによるとこちらは小型木樽で30ヶ月もの熟成(プラス瓶熟成に3年程度)されているようです。さて、感想です。透明感のある奇麗なガーネット。グラスからは、インクやプルーン等の黒果実、そしてパンの焼けたような香り。口に含むと、セミドライのイチジクやチェリー等が加わってきます。スパイスやハーブ、土やキノコの香り、そしてバニラや珈琲の様なバリック香がそれらを包み込んでいます。ただ、90年台のパルッソの様にバリック香で強引に包み込んだ感じではなく、果実の野性味をうまく活かした作りに「ちょっとだけ」変化してきているように感じます。
2018.02.04
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本日のワインは、ミエ・イケノ・ピノノワール2015年、生産者はドメーヌ・ミエ・イケノです。八ヶ岳裾野の丘陵地に醸造所にある地上1階、地下2階の醸造所にて、重力を利用したグラヴィティ・フロー・システムで葡萄に負担を掛けないワイン造りを行っています。(フォンテルートリがそうでした!)さて、感想です。透明感のあるガーネット色。グラスからはローズウッドの華やかな香り。口に含むと、タラゴン、デイル、甘草等の清涼感のあるハーブミックス、果実はへびいちご、木苺、オレンジ等の野生の小さな赤い果実系の香りがします。タンニンはしっかり、ミルキーでウッディ。バランス的には少し酸が若干弱く感じますが、良い意味で瑞々しく葡萄の美味しさがストレートに伝わってきた感があります。ピノノワールらしさが表現できていたと思います。フォンテルートリのグラヴィティ・フロー・システムの一部。(地上階から地下一階のステンレスタンクへ)破砕、発酵、熟成の段階の推移において、果実や果汁の移動をポンプでではなく地球の重力を使って葡萄に負担を掛けないように行うシステムです。
2018.01.28
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本日のワインは、ペルラート・デル・ボスコ2006年、生産者はトゥア・リータです。イタリアワイン最高のメルロのひとつ、レディガフィの生産者として有名です。92年にサンジョベーゼ100%で生まれたこのワイン、ニシノさん調べでは、2002年でシラーと、2003年よりカベルネ・ソーヴィニョンとの混醸となり、2011年からまたサンジョベーゼ100%に戻っているようです。この2006年は35%カベルネが混ざっています。非常に濃い、すこしくすんだルビー色。グラスからはバニラ、インクとスミレの花。口に含むとブラックカラントやブルーベリーやチェリー等の赤黒果実がしっかり、セパージュ以上にカベルネを感じる味わいと香りです。9年前のリリースとは思えない程いきいきとした果実味を残していますが、リリース当時の厚化粧的なトゥア・リータらしいパワフルな外殻は、全体的に柔らかくまろやかに変化してきており、かなり飲みやすくなってきている印象です。
2018.01.26
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本日のワインは、ジュスティーノB・プロセッコ・エクストラ・ドライ2015年、生産者はルッジェーリです。プロセッコとはヴェネト州にてグレーラ(旧名:プロセッコ)という土着品種で造られるシャルマ方式のスパークリングワインです。気軽に飲みやすいという事で、世界需要はシャンパーニュを上回るプロセッコですが、その中でもこのワイン、2017年度のガンベロ・ロッソのスパークリング・オブ・ザ・イヤーに輝いています。さて、感想です。明るいライトストロー色。泡は中程度の大きさですが持続性はなかなか良いです。グラスからは白い花や青りんごの香り、口に含むとやはり青りんごの酸味と共にレモネードや蜜の多いリンゴの甘味と後味が印象的です。他にはビワ、洋ナシに白桃など。とても柔らかく優しく、そしてフルーティな飲み口で、するすると杯を重ねてしまいます。イタリアNo1と言われると、う~んとも思いますが、美味しいの(とお安い事)は間違いなし。更新は超ゆったりペースですが、本年もよろしくお願いいたします。
2018.01.11
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本日のワインはフオーリミズーラ2016年、生産者はサン・ジュスト・ア・レンテンナーノです。同ワイナリーによるロゼで、キャンティクラシコやリゼルヴァ、ペルカルロにラ・リコルマ等のブドウの選外葡萄が使われているようです。このヴィンテージで2年目となり、セパージュはサンジョヴェーゼ93%、カナイオーロ5%、メルロ2%との事です。さて、感想です。ロゼというにはあまりにも濃いライトルビー色。グラスからはアセロラやワイルドストロベリーの赤い果実やあんず等、口に含んでもフルーティで同様の印象です。また、ロゼながらもしっかりとしたタンニンがありますので、目を瞑って飲んだら「赤」と判断するかもしれません。とは言え、ワイン自体はとても「自然」な印象で、無理な抽出を全く感じません。こちらの主力であるキャンティクラシコもそんな印象を受けるキレイなワインなのですが、そういう意味でとてもレンテンナーノらしいロゼだと思いました。
2017.12.17
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本日のワインは、ロッソ・ディ・モンタルチーノ1999年、生産者はラ・チェルバイオーラ(サルヴィオーニ)です。ブルネッロ好きには憧れの銘柄ですが、結構なお値段しますのでブルネッロをのんだ事は確か3回位?でも、ロッソは手に入れる事が出来る限りは購入しています。普通のブルネッロが買えそうな値段ですけどね。さて、感想です。茶色がかったダークルビー色。グラスからは柔らかなラテ香、土やカラメルの香り。口に含むと、ワイルドブルーベリーやプラムのジャム。少しの青っぽい杉はハーブ、そして年代を感じさせるマッシュルームの様なキノコの香り。いい感じに熟成してきており果実味は十分にありますが、酸は若干ピークを過ぎている印象です。ただ、細やかなタンニンがしっかりと下支えをしているため、それが表に出過ぎる事はありませんでした。いいタイミングで頂けたかな、という思いです。
2017.12.03
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本日は塩尻ツヴァイゲルトレーベ2016年、生産者は林農園(五一ワイナリー)です。品種はもちろんツヴァイゲルトレーベ100%です。イタリアワインメインのこのサイトにしては珍しく五一ワイン2連発です。(結構、間が空いたけどね)さて、感想です。暗く紫系の色合いがが濃いです。香りは杏やキイチゴ、フルーティな果実なのですが特徴的なのがスパイスです。八角やアニス、シナモン等の東洋系のスパイスにハーブの香りが加わったとても特徴的な香りです。あまりにもスパイシーなので、カレーに合わせてみましたが、まさかのドンピシャ!先日のイカスミ・カレーに合わせて頂いた「フレイザ種」(@タヴェルナ・ロッサーナ)に続くカレーに合うワインとなりました。
2017.11.30
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本日のワインは、エステートゴイチシャルドネ柿沢2015年です。本ワインは五一ワインさんの自社畑、しかも塩尻市の中でも一段と標高の高い(800m)柿沢畑のみのシャルドネで醸造されているワイナリー売店限定ワインです。さて、感想です。明るい色合いのライトイエロー。グラスからは甘いはちみつの香り、そして柔らかなヴァニラ。口に含むとモロにレモン、ハチミツレモンです。他にはビワやみかんな柑橘、アンズなど。強いというよりも後味まで残る持続性のある酸が特徴、このあたりが標高の高さからきているのかもしれません。まだまだ(畑の)若さが目立つワインで、だんだんとこれからミネラル感やふくよかさがでてくるような気がします。今日は塩レモン鍋と合わせましたが、このレモン感。我ながら(偶然ですが)ぴったりなマリアージュとなりました。
2017.11.12
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本日のワインはメルロ1997年、生産者はラディコンです。フリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州における自然派の巨匠、醸し方法からピンやコルクに及ぶハード・ソフト両面の改革者であり、オレンジワイン確立の立役者、昨年亡くなったスタニスラオ・ラディコン氏によるメルロとなります。さて、感想です。深く落ち着いた色合いのルビー色。グラスからはヴァニラクリーム、ブルーインク。口に含むとチェリー、クランベリー、ブルーベリー等の赤い果実。時間が経つ毎に黒系果実のニュアンスも。ミネラルしっかりでメルロらしい土っぽさも感じます。タンニンは細かく偏在しており、酸もまだまだ元気です、というか時間が経ってもへこたれてくる気配なし、です。何よりも果実味がまだ活き活きとしたフレッシュさをもっており、とても20年前のワインとは思えません。すごいわ、これ。
2017.11.06
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本日のワインは、ボルゲリ・ロッソ2015年、生産者はレ・マッキオーレです。ご存知、メルロのメッソリオ、シラーのスクーリオ、カベルネ・フランのパレオ・ロッソとトスカーナ西岸のボルゲリにおいて素晴らしいワインを産出しているワイナリーとなります。こちらのワインはメルロ60%、カベルネフラン20%、シラー10%、カベルネ・ソーヴィニョン10%の混醸となるベースワインです。さて、感想です。非常に暗いダークルビー。グラスからは紫の花と柔らかなヴァニラ香。口に含むとブラックカラントな黒い果実味が中心。強めの果実味ですが、フレッシュなブラッドオレンジジュースの様な酸がしっかりサポートしているので、全くしつこくさを感じません。エスプレッソラテの様な心地よい樽香も柔らかく包み込まれた、朗らかで光あふれるボルゲリそのものの様な印象を受けるワインです。
2017.10.25
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本日のワインはコノスル・ゲヴュルツトラミネール・ビシクレタ2016年、生産者はヴィーニャ・コノスルです。結構あちこちのスーパーに置いてあるチリのメーカーです。実は、このワインが、赤白通じて、このところ我が家で一番飲まれているワインなのです。さて、感想です。僅かにオレンジがかって見える黄金色。ゲヴェルツの特徴である「ライチ」がそのまま香ってきます。グレープフルーツ、マスカット、青りんごなど。しっかりとしたミネラル、そして白コショウ的なスパイシーさもあり、品種の特徴の良くでた、とてもわかりやすいワインです。兎に角安くどこでも売っており、インパクトのある味わいなので、繊細な料理はともかくパンチのある料理にでも非常に合わせやすいです。
2017.10.15
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本日のワインはキャンティ・クラシコ2015年、生産者はサン・ジュスト・ア・レンテンナーノです。先日飲んだリコルマと同じ生産者のベースラインのキャンティ・クラシコです。とても好きな生産者のワインですが、WEBでも結構早く売り切れてしまうので飲めていない年もありますが、入手可能なら毎年飲んでいます。サンジョヴェーゼ95%、カナイオーロ5%となります。さて、感想です。透明感のある暗めのルビー色。グラスからはダークチェリーやスミレ、キャンティらしい香りが漂ってきます。口に含むとプラムやブルーベリーの赤っぽい果実が溢れてきます。スパイスやミネラル的な要素もしっかりありますが、全体的にはするっと飲みやすいワインです。ところが、二日目はぐぐっと濃度が増し、ワインとしての一体感がぐぐっと出てくる印象です。果実は黒系ジャム的な要素が混ざりはじめ、より旨みの要素が増え、タンニンもしっかり張り付いてくる感じがしてきます。是非、時間をかけて飲んで頂きたいワインです。
2017.10.09
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本日のワインはバルバレスコ・ラパヤ2008年、生産者はブルーノ・ロッカです。羽根ペンをモチーフにしたエチケッタで有名です。バルバレスコの生産者としては、ガヤ、ブルーノ・ジャコーザ、マルケージ・ディ・グレシーの次位に位置されるのでは?的なワイナリーです。バルバレスコという事でネッビオーロ100%です。さて、感想です。透明感のあるダークガーネット、エッジはレンガ色がかっています。グラスからはペパーミント、枯葉、ヨード、そしてブラックカラント等な黒果実系の香りが零れてきます。口に含むと、やはり先のブラックカラントやダークチェリーなどの黒果実、腐葉土、柔らかなスパイス、ドライフラワー。飲み口が柔らかく酸もエレガント、しかしながらも確りとタンニンがベースを作っている感じがします。今、丁度熟成に入りかけな感じでもう数年待つと色々なブケが出てくるような印象です。
2017.10.01
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本日のワインはセネス・カンノナウ・ディ・サルディーニャ・リゼルヴァ2013年、生産者はアルジオラスです。サルディーニャ州の州都カリアリの近郊に位置するワイナリーで、イタリアワインの頂点の一つ「トゥーリガ」の生産者として有名です。こちらのワインは2012年モノが初リリース、トゥーリガと同様カンノナウ主体のワインです。さて、感想です。暗く深い色合いのルビー色。グラスからはスミレとダークチェリー、インク、ヴァニラの割とスタンダードな香り。しかし、口に含むとサンジョベーゼでもカベルネでも、メルロでもない独特な味わいがあります。果実味は、ブラックカラントな黒系果実とブルーベリーの様な赤系果実との奇麗なブレンド。そしてインク、黒コショウ、そして柔らかなコービーラテ。飲み口は柔らかくまろやか、果実の濃厚さやボディのしっかり感はありますが、どこかさらっとしてて葡萄で言うと巨峰ではなくピオーネな感じ。そして、じわじわと時が経つごとに旨みが染みてくるのです。美味しいです。
2017.09.24
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本日のワインは、ラ・リコルマ2014年、生産者はサン・ジュスト・ア・レンテンナーノです。ガイオーレ・キャンティ地区との事ですがほぼ南端、むしろシエナの方が近いと思います。主力商品はキャンティクラシコとそのリゼルヴァですが、サンジョベーゼ100%のペルカルロとこのメルロ100%のラ・リコルマは、トスカーナ中央部最良のワインのひとつとして数えられています。さて、感想です。とても濃いルビー色。まったく向こうが見えません。グラスからはダークチェリーやヴァニラの香り。口に含むと、ブラックベリーやプラム、プルーンなどの濃縮した黒系な果実味。ちょこんと味わうだけで、その至福な凝縮感が感じられます。後はハーブ、柔らかいスパイスとミルクをたっぷり入れたエスプレッソ。酸はメルロらしくまろく、タンニンは膨大に存在するのですが、今飲める位には十分に丸みを帯びています。同じトスカーナでもボルゲリの「どーんと果実」なパワーで押してくるタイプではなく、凝縮感の中にも優しく柔らかい旨みを持っています。
2017.09.18
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本日のワインは、ロッソ・ディ・ヴァルテッリーナ・テイ2015年、生産者はサンドロ・ファイです。ヴァルテッリーナといえば、ただでさえ寒いロンバルディア州の最北。かの地ではピエモンテ(というか一般的に)でネッビオーロ種と呼ばれている「キアヴェンナスカ」メインのワイン造りがなされています。こちらは、キアヴェンナスカ90%の他は、メルロ、ブルノーラ、ロッソーラ、ピノーラ(メルロ以外知らない)との事です。さて、感想です。ネッビオーロらしい透明度の高い暗めのガーネット色。グラスからは甘めのバラの香りとヨード香が漂ってきます。口に含むと、ストロベリーやクランベリーのフレッシュな香り、そしてプルーンも。活き活きとした酸味がありますが適度に丸みを帯びているため、大変飲みやすいです。ザ・ミディアムって感じで、コクやボディもそんなに強くはないですが、果実由来で主張しすぎない甘さや旨みをうまくサポートしているような印象です。
2017.09.12
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本日のワインはロザート2016年、生産者はモンテラポーニです。この3年位で知られるようになったラッダ・イン・キャンティの生産者です。サンジョベーゼ100%となります。さて、感想です。とても明るいですが若干くすんだ色合いのレンガ色。ストロベリーやチェリー等の赤い果実。それがとても(よい意味で)瑞々しくかつ、きゅっとプチ凝縮した旨みを感じさせます。少し甘みもありますが、きちんとタンニンや酸が締めてくれておりとても飲みやすいです。冷やして飲むのも良いですが、少し温度高めでじんわりといただくと、夏の終わり的(どんなや!)なニュアンスを少し感じました。
2017.09.04
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本日のワインは甲州きいろ香キュベウエノ2015年、生産者はシャトー・メルシャンです。日本を代表する大手生産者による、世界に注目を浴びている白ワイン用品種・甲州種100%のワインとなります。通常のきいろ香との違いは、きいろ香の特徴的な柑橘の成分が初めて発見された上野園のみの甲州から造られていること、その特徴を活かすために無濾過で仕上げられている事です。さて、感想です。非常に薄いストロー色。グラスからは、太陽光をいっぱい受けたたんぽぽの香りがします。ホワイトグレープフルーツ、ビワ等の柑橘系の香りは通常のきいろ香と同じです。違いはピスタッチオの様なナッツ系の香り、根野菜のような土を感じる所でしょうか。また甲州らしからぬ骨格があり、押しの強い印象を受けました。酸味やミネラルもしっかりしており、とても美味しいのですが、りりたの感じていた甲州っぽさとはちょっと違うのかな。和食全般に合っていると思いますが、根菜っぽい所やその旨み成分が感じられる事より、海老芋や里芋の煮っころがし、筑前煮などとより合うのでは?と思います。
2017.08.27
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本日のワインはメルロ・ソル2003年、生産者はロンコ・デル・ニエミツです。ロンコ・デル・ニエミツは、スロヴェニアとの国境に近いフリウリ東部の生産者で、少量ずつ多様なのプチテロワールを顕現させるワイン造りを行っているようです。こちらのワインは名前の通りメルロ100%。あまり資料が無くてわかりませんが、「ソル」は最上のセレクションのもので、多分良年のみの生産。現在輸入されている赤の最上キュベはロッソ・ドットール・パラッツォーロという混醸モノのみ。このワイン、まだあるのでしょうか?さて、感想です。深く暗い色合いのルビー色。グラスからは当初ヨード、インク、そして木(樽)の香り、時間が経つ毎にメルロらしい黒果実やカフェラテの様な香りが増していきます。果実味はダークチェリーやブラックカラントなどのスタンダードなもの。濃厚な果実味でかなりの凝縮感はありますが、レディガフィのような果実爆弾的なものではなく、またサグランティーノのような重みを感じさせるものでもなく、北の少しスッとした冷気のようなニュアンスも纏っている感じです。他にはタラゴン、甘草のような柔らかなハーブ、土にバニラ、やココアなど。タンニンはかなりの存在感はありますが、若干酸のバランスが落ちてきている印象で、今飲んでおいてよかったかな、と思いました。
2017.08.21
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本日のワインは、オータムカラーズ・シャルドネ2016長野 桔梗ヶ原、生産者はKidoワイナリーです。長野県塩尻市にある家族経営のワイナリーとなります。このオータムカラーズは同ワイナリーのスタンダードラインとなります。シャルドネ100%。グラスからは黄色のジュリアン、ハーブの香り。口に含むと枇杷、グレープフルーツや文旦に微かにマンゴスチン。少しオイリーな印象で、柔らかなタラゴンの様なハーブ香を感じます。すーっと飲めて余韻は長め、心地よい蜂蜜レモンの後味へ続いていきます。柔らかく、暖かなワイン。もう少し手に入りやすければよいのですが。。。
2017.08.17
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本日のワインはランゲ・ロッソ・クレメス2004年、生産者はバルバレスコの帝王ガヤです。ガヤ、何時何を飲んだのか覚えていない程、長いコト飲んでいませんでした、そもそも殆ど持ってないし。今回のクレメスはネッビオーロではなく、ドルチェット(主体)とピノ・ノワールの混醸となります。かなりダークな、しかし透明感は高いガーネット色。エッジは流石に少しレンガ色がかっています。香りはセメダイン、インク、ペパーミント、木(樽と違う)、口に含むとダークチェリー、プルーンな果実味に鉄、スパイス。酸、タンニンともカドが取れ丸くなってきていますが、果実味はまだまだ満開。どちらかというと素朴なイメージのあるドルチェットですが、こちらはまず華やか、フルーティそして重厚感をも感じさせられます。価格的には並のドルチェットの3倍位の価格ですが、酒質もやはりドルチェットの枠には全然収まっていない印象です。
2017.08.07
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本日は日本酒、会津中将 純米原酒となります。先日、会津若松を訪れた時に蔵元直営のお店で購入してきたものです。色々な商品を丁寧に説明くださり、何種類か試飲させていただいた結果、この純米原酒と純米酒を購入しました。この純米原酒は、純米酒より少しリッチで、コクがあります。バナナやメロンを思わせる果実香の中に、日本酒らしいキレと適度な雑味があり、価格を考えると大変美味しく思います。お店では、仕込み用のお水などもいただけたのが、蔵元ならではですね。
2017.07.30
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本日のワインはバローロ・パレイ2001年、生産者はイカルディです。ピエモンテは、ランゲとモンフェッラートの境界線にあるカスティリオーネ・ティネッラの生産者となります。最近は飲んでいませんが、当時「果実爆弾」だったランゲ・ロッソ・パフォイがとても好きでした。さて、感想です。エッジに茶系がさしてきているガーネット色。グラスからは白い花、ドライフラワー、土、そして柔らかなヴァニラ香。口に含むと、チェリーやプルーンのコンポート。甘草、まろやかなスパイス、鉄、コーヒーラテ。出荷後10年以上を経ても、イカルディらしい果実味に溢れたバローロで、するっと飲みやすいのだけど、暫くすると柔らかくも密度の高いタンニンが主張してきます。そして、まろやかな酸と柔らかな樽香がそれらを包み込み、エレガントなフィニッシュへ続いていきます。りりたは、殆どのワインにおいて少し纏まりに欠けるも色々な要素が見える開栓1日目が好きなのですが、このワインは2日目が美味しく感じました。
2017.07.24
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本日のワインはロッソ・デル・コンテ2002年、生産者はタスカ・ダルメリータです。シチリアの老舗ワイナリーのシチリアを表現した旧?フラッグシップなワインとなります。ネロダーヴォラとペリコーネ主体のワインですが、他にも色々入っているようです。さて、感想です。非常に暗く、向こうが全く見えないルビー色。グラスからは、インク、腐葉土、湿った木。口に含むと、プルーン、ブラックベリー、ワイルドブルーベリーの赤黒果実。ハーブ、かなり柔らかなスパイスとタバコ、そして珈琲牛乳。まだ果実味は十分に存在していますが、タンニンは真ん丸に角が取れています。また酸が下降しているような印象ですので、今飲んでおいて正解かな(古酒好きな方はここから、かも)。素朴だけど安心感のある味わいだけど、いまのロッソデルコンテとの共通点も感じられる、「今」のそれとの移行期?的な味わいのような気がします。
2017.07.17
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本日のワインはアンゲリ2006年、生産者はドンナフガータです。こちらのワイナリーは酒精強化ワインで有名なシチリアのマルサラにあります。赤はシチリア土着品種のネロダーヴォラ、そしてヨーロッパ品種の混醸モノをラインナップしていますが、このアンゲリはメルロー60%、カベルネソーヴィニヨン40%とヨーロッパ品種のみ、という少し特殊なワインです。さて、感想です。とても暗く深いルビー色。グラスからはスズランの花、インク、小さな木の実、エスプレッソの香り。口に含むと、ダークチェリー、プラム、ライチ等の果実味、白胡椒などスパイス、甘草、ダークチョコレートにヴァニラ。徐々にバランスがとられて落ち着いてきているとはいえ、10年近く熟成しているとは思えない活き活きとした果実と、とても濃度を感じるタンニン、そしてしっかりとした酸を持つ、インパクトのあるワインです。
2017.07.03
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本日のワインは、シェメン・ソーヴィニョン2008年、生産者はテルチッチ・マティアズです。コッリオの生産者で素晴らしい白の作り手です。シャルドネ、ソーヴィニョン、ピノ・グリージョ、リボッラジャッラ、フリウラーノに加え、フリウラーノとマルヴァジアイストリアーナの混醸(と赤)を造っていますが、最初の3種にはクリュワインを生産しています。こちらはそのソーヴィニョン、2008年からの生産ということでファーストリリースものです。さて、感想です。グレーかかったライトイエロー。グラスからはパイナップルやバナナ等の南国系果実の香り、そしてレモンや猫のおしっこ(←最近表現されませんね(笑)口に含むと、桃やピンクグレープフルーツな果実味。ハーブ、ミネラル、そして柔らかなヴァニラ。まろやかでまったり、そしてパワーもあるのだけど、でもちゃんと伸びのある酸が引き締めているのでとてもよい余韻で収束していく感じがします。良い意味での骨太ワインで、複雑味を楽しむというより、ただ純粋に高濃度で華やかな柑橘等のフルーツ香と酸のハーモニーを楽しむワインだと思います。
2017.06.25
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本日のワインは、ルベスコ・ロッソ・ディ・トルジャーノ2005年年、生産者はルンガロッティです。ウンブリアの北部トルジャーノにて1950年に創業、ウンブリアらしさをもつサンジョベーゼを主体にした「ルベスコ」、国際品種のカベルネ・ソーヴィニョンが主体の「サン・ジョルジョ」でウンブリア北部の中心的なワイナリーです。このワインのセパージュはサンジョベーゼ(主体)、コロリーノとなります。さて、感想です。深く落ち着いた色合いのルビー色。赤系ベリーのジャム、ハワイ的なワイルドなストロベリーの様な果実味、胡椒等のスパイス、そして松、シダ、湿った木等のハーブ香。強すぎない樽香で柔らかく包まれています。コクがありすぎない、淡麗でもないTHE・MIDDLEって感じで、飲み疲れないです。とはいえ決して早飲み用ではなくて、しっかり熟成しているところが素晴らしいですね。そして価格も2千円台半ば、というのも嬉しいです。
2017.06.21
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本日のワインはシネステジア2007年、生産者はサンタ・アナスタシアです。シチリアは中北部のカステルブォーノというブドウ産地ではないエリアで、90年代より輸出をメインにした高品質なワイン造りを行っている意欲的なワイナリーです。こちらは、シチリアの土着品種であるインツォリア50%とソーヴィニョン・ブラン50%の混醸となります。さて、感想です。若干グレーが入った濃いイエロー色。グラスからは甘さを持っているにも関わらず清涼感のあるクチナシの様な花の香りがします。口に含むとみかんや枇杷などの柑橘の香り。ドライなミネラル感、フレッシュさを残しながらも良い感じにトロみが出てき始めています。よい意味で癖がなく前菜全般、白身魚や鶏などのメインにも合わせる事が可能でしょう。ミュシャっぽいエチケッタも好み。因みにエチケッタに記述されているVENDEMMIAは「葡萄の収穫」の意。ANNATA=年の表記のワインも多いですがどう違うんでしょうね。
2017.06.11
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本日のワインはヴィーノ・ノーヴィレ・ディ・モンテプルチアーノ・グランディ・アンナーテ2011年、生産者はアヴィニョネージです。トスカーナは、ヴィーノ・ノーヴィレの第一人者である同ワイナリーにて良年のみ作られるリゼルヴァタイプで18ヶ月にも及ぶ樽熟成の後出荷されます、プルニョーロ・ジェンティーレ(サンジョベーゼ)100%。さて、感想です。深い色合いのルビー色。グラスからはヴァニラ、スミレ、インクなど大変よく香っています。口に含むと、ブラックカラントやプラム、ダークチェリー等の小さな黒い果実、他にたばこやスパイス、ハーブなど。果実味そのものに力と厚みがあり、コントロールされた酸と緻密で偏在しているタンニンがきっちりと要所を抑えていますが、もう少し(4~5年?)待っていればさらにバランスが取れてくるのではないかと思います。美味しいですが、まだまだ早かったです。
2017.06.05
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本日のワインはオータムカラーズ・ルージュ2016年、生産者はKidoワイナリーです。長野県の塩尻市にある家族経営のワイナリーとなります。このオータムカラーズは同ワイナリーのスタンダードラインとなります。セパージュはメルロー47%、マスカットベーリーA30%、カベルネソーヴィニヨン23%とのこと。さて、感想です。僅かににごりのあるガーネット色。グラスからは甘い生の果実そのままの香り、口に含むと「紫」的なニュアンス、赤系果実を中心にタラゴンのような優しいハーブが感じられ、フレッシュなクリーム的な優しい樽香が全体を包み込んでいる感じです。タンニンは細かく滑らかで温かみがあり、果実の甘味や酸味とのバランスが良いです。強さはありませんが飲み疲れのない、しみじみとした旨みを持っています。食事としては、パンにブルーベリー又はレーズンのクリームチーズ、レーズンと松の実のパスタ、鶏や豚のシンプルなローストにいい感じに合うように思います。
2017.05.29
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本日のワインはレガレアリロッソ2014年、生産者はタスカ・ダルメリータでシチリアを代表する老舗ワイナリーとなります。非常に沢山のラインナップを誇る生産者ですが、昔からのベースラインであるレガレアリシリーズのネロ・ダーヴォラ100%のワインで、ほぼ毎年、複数本飲んでいます。ちなみに、レガレアリビアンコはインツォリア、グレカニコ、カタラットとシャルドネの混醸、レガレアリロゼはネレッロ・マスカレーゼとなります。最初にレガレアリに目覚めたのはこのロゼ(昔はロザート)だったでんですよね~(遠い目)。さて、感想です。かなりなダークルビー色。香りはアセロラや野生の苺、インクと例年通り、口に含むとプルーンやダークチェリー、ブラックカラント等の黒果実と柔らかいカフェラテのニュアンスが中心です。このワインは何といっても食事に合う!イタリアンなら、重すぎない肉からお魚のバルサミコ系ソース、トマト系のパスタやズッパ、シーザーサラダなんかにも大丈夫。白身魚のカルパッチョの様な淡泊でフレッシュな酸味系の前菜以外には大抵大丈夫だと思います。
2017.05.22
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本日のワインはブルネッロ・ディ・モンタルチーノ2011年、生産者はピアン・デッレ・クエルチです。このワインを始めて飲んだのが2006年、当時三千円ちょうどの価格でブルネッロとしては破格でした。で、飲んでみると非常に美味しい。まだまだコスパの高いイタリアワインもあるんだな、と思ったものです。さて、感想です。透明感のある落ち着いた色合いのルビー色。エッジは僅かに茶色がかっています。グラスからはバーブやヨードな香り、そしてバニラ。口に含むと、ぐみやダークチェリー等の小さな赤果実にドライプラム、そしてブラックカラントな風味がちらほらと見え隠れしています。そして非常に滑らかでエレガントなバニラ香によって全体が包み込まれています。かなりな旨味分が含まれており、遠い何かに思いをはせながらちびちび頂くのが良いかと思います。
2017.05.14
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本日のワインはカンティコ・モンテプルチアーノ・ダブルッツォ2010年、生産者はカンティーナ・ムッチです。カンティコと言えば、トスカーナはカッペッラのトップキュベ(メルロ100%)がまず頭に浮かびますが、こちらはワイン名の通り、アブルッツォ州のモンテプルチアーノ100%、同蔵においては単一品種ラインの上級キュベとなります。さて、感想です。向こうが全く見えない暗いガーネット色。グラスからはバニラ、墨汁と枯葉、加えてどこか蒸留酒のような香りも。華やかな感じではありませんが、よく薫っています。口に含むとラムレーズン、桑の実等の黒果実や甘草の様なハーブ香が中心ですが、チェリーのような赤系果実も見え隠れしています。粒子感のあるしっかりとしたタンニン、年を経て柔らかくなってきていますが膨大な酸と高いアルコール感。繊細さはさほど感じませんが、モンテプルチアーノ種のパワーをストレートに感じる事ができるワインだと思います。
2017.05.09
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本日のワインはロエロ・ロッソ・ラ・ヴァル・デイ・プレティ2013年、生産者はマッテオ・コレッジアです。スタンダードラインのロエロ・ネッビオーロが非常によいコスパで、見つけたら買うようにしている生産者のひとりです。こちらは、2010年よりネッビオーロ・ダルバからロエロ・ロッソに切り替えたようです。ロエロがメジャーになってきたから、、、かな。さて、感想です。透明感のあるダークガーネット。グラスからはスミレ、インク。口に含むとプラムやアセロラ、ぐみ、そしてチェリー等の赤い果実が中心。控えめなミルクチョコレートの香りは果実味を邪魔する事なく、大人しくかつ深みをもった味わいと旨みをサポートしています。
2017.04.30
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本日のワインはモンテヴェルティーネ2013年、生産者はモンテヴェルティーネ。最上のサンジョベーゼのひとつである、そしてアルベルト・マンフレディ(故人)さんの描く女性のエチケッタで有名なレ・ペルゴレ・トルテで知られています。こちらは、サンジョヴェーゼ90%、カナイオーロ5%、コロリーノ5%となります。さて、感想です。暗めですが透明感のあるガーネット色。グラスからはスミレととても柔らかなヴァニラ香が零れてきます。口に含むと、チェリーやクランベリー、ブルーベリーな赤果実のバスケット。ひたすらにピュアな果実。深みがありながらも(良い意味での)瑞々しさを感じさせる果実味に対して、それを支える酸(&ミネラル)とタンニン、必要かつ最小限の樽香とのハーモニー。落ち着いた雰囲気を纏いながらもとてもピュアなコアをもっている、サンジョベーゼ傑作のひとつだと思います。
2017.04.25
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本日のワインは、キャンティ・クラッシコ・リゼルヴァ・コレツィオーネ・プリヴァータ2006年、生産者はカステッロ・ディ・アマです。セパージュは、サンジョヴェーゼ80%、メルロ、マルヴァジア・ネラ、カベルネ・フランで残り、です。深い色合いながらも透明感のあるガーネット色。エッジには若干茶色が入りかけています。グラスからはチョコレートとハーブの香り、そしてスミレ香。口に含むと、チェリーやブラックベリー等の赤系果実、赤い胡椒にミネラル、ミルクチョコレートの香りで締められています。果実の熟成間はあまり感じられませんが、タンニンは細かくかつ落ち着いています。また、濃度は結構高めですが、いい感じに酸と融合しているのでとてもきれいに収束していきます。
2017.04.19
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本日のワインは、イル・ギッツァーノ・ビアンコ2015年、生産者はメルロのナンブロで一世を風靡したギッツァーノです。リりた的には、サンジョベーゼとカベルネ・ソーヴィニョンからなるヴェネローゾが大好きですね~。こちら白のセパージュはヴェルメンティーノ60%、トレッビアーノ30%、マルヴァジーア・ビアンカ10%。グレー掛かったライトイエロー、グラスからは穏やかな白い花の香り。ビオロジコとの記述がありますが、いわゆるビオ臭は感じられません。口に含むと枇杷やきんかん等、爽やかな柑橘系の果実味。ドライなのですがレモネードのような甘味が感じられます。柔らかくもすっきりとしたミネラル感が特徴で飲みやすいながらも、なかなかに余韻は長いです。2K円そこそこのワインとしては上等だと思います。
2017.04.12
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本日のワインはインスタンテ2004年、生産者はフランツ・ハースです。こちらはアルト・アディジェにおいてイタリアトップクラスのピノネロやラグレインを生産していますが、こちらはカベルネ・ソーヴィニヨン70%、メルロ20%、カベルネ・フラン5%、プティ・ヴェルド5%と国際品種の混醸となっています。暗く深い色合いのガーネット色。グラスからはインクとバニラ香。口に含むと、ブルーベリー、スモモ、イチジク等の赤や黒系果実、そしてスパイスに珈琲やカフェラテ。華やかというよりも濃度のある果実味ですが逆に複雑さをあまり感じない位に纏まりすぎる感があります。ただ、かなりのタンニンがしっかりと受け止めており、酸もしっかり伸びているので全体のバランスは良いです。殆ど熟成のニュアンスは感じませんでしたので、もっともっと眠らせておくべきでした。
2017.04.03
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本日のワインは、スッドチロル・ラグレイン・グリエス・ベルガー・ゲイ2010年、生産者はイニャツ・ニードリストです。アルト・アディジェ州の生産者で土着品種であるラグレイン100%のワインです。ラグレイン自体もあまり飲まない(よく行くショップであまり売っていない)のですが、こちらの生産者を前に飲んだのは2008年に2002年モノを飲んでいるようです。さて、感想です。深く暗い色合いのルビー色、紫色の要素も強めです。グラスからはカカオ、墨汁やインクなど密度の高い香り。口に含むとブラックベリー等の黒い果実が中心、ブルーベリーやちょっとした赤系果実の香りもちらほらと顔をのぞかせます。枇杷やオレンジの様な酸味が面白いし、タンニンは粒子が大きめだけど、荒さはなく滑らかなイメージです。もう少し熟成すればブケの変化などがみられて面白いかもしれませんね。ガッツリ脂ギッシュなお肉との相性は良いと思います。
2017.03.26
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本日のワインはヴァルテッリーナ・スペリオーレ・リセルヴァ・インフェルノ2003年、生産者はネラです。品種名はキアヴェンナスカ、ロンバルディア州におけるネッビオーロの呼び名となります。インフェルノとは畑名で「地獄」を意味します。とても急斜面で熱い、作業者泣かせの畑のようです。さて、感想です。透明感のあるガーネット色。全体的に茶色がかっています。グラスからはヨード香、そしてすこし枯葉っぽい香り。口に含むと、アンズやアセロラの様な赤い果実、フルーティさはしっかり残っています。そしてやはり枯葉や腐葉土っぽい香りも。タンニンは溶け込んでおり下支え的なイメージ、酸化っぽいニュアンスも感じますが、全体的に柔らかくエレガントな印象です。ピークは過ぎている印象ですが、後々ゆっくりと進んでいく枯葉感を楽しむ飲み方もあると思います。
2017.03.20
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本日のワインはイル・ボスコ2010年、生産者はルイージ・ダレッサンドロです。トスカーナ州はコルトーナの生産者。コルトーナと言えばキアーナ牛を思い出しますねぇ~。あぁまた食べたい。。。このワインは1997年を2009年に飲んで以来となります。当時とはボトルの形状もエチケッタも違いますね。さて、感想です。非常に濃いルビー色、まったく向こうが見えません。グラスからは、桑の実、インクそしてカフェラテの香り。口に含むとやはり桑の実やブルーベリー等の黒い果実を中心に、柔らかな白コショウ、そしてタラゴン等のハーブ香。密度の高いワインながらも、タンニンは柔らかく熟しており滋味深く、非常にミルキーかつエレガント。若干、酸が弱く感じますが「個性」レベルにとどまっていると思います。あぁ美味しい。
2017.03.07
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本日のワイン・・・ではなくてチョコレートはコローリ・デル・ブルネッロです。生産者はドゥルチネア・ペルージャです。日清フーズさん提供のTV番組に「あなたの知らないイタリア」っていうのがあり、そこで紹介されていたチョコレートになります。ブルネッロ・ディ・モンタルチーノをチョコでコーティングした、いわゆるチョコボンボンとなります。テレビを見ている限り、ブルネッロに糖分をまぜたのを表面のみ再結晶化させて、なかにブルネッロを閉じ込める。更にチョコレートコーティング、という手法の様に見えます。ホント、お菓子は温度の化学ですね。これ10個で3K円なのですが、めちゃ手間をかけているようなので、何となくわかります。(それでも、やっぱ高いケド)ダークチョコの深みのある味わい(チョコレートそのものも美味しいです)にシュガーのザクザク甘さ、そしてブルネッロのホントにそれっぽい味わいで、美味しいのは確かです。バレンタインの時にアップするタイミングを逸したので、ホワイトデー前にアップいたしました。ワイン会でみんなと共に、またワイン好きの女子向けの「高価な」お返しにいかがですか?
2017.02.26
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本日のワインは、バルバメト・ミレッシマート・ブリュット2015年、生産者はコルサリスです。プロセッコで著名な生産者ですが、このワインのセパージュはグレラ50%、ビアンケッタ20%、ヴェルディーゾ20%、ペレラ10%とプロセッコを名乗るにはグレラのセパージュが少なく、「ブリュット」となっています。さて、感想です。グレイがかったライトイエロー。泡はかなり細かく、量は多め。よって炭酸の当たりというかインパクトは割としっかりとあるのですが、荒さは全く感じられません。グラスからは柔らかな花の香り、口に含むとグレープフルーツや青りんご、パイナップル等の果実味。ちょっとココナッツっぽいニュアンスもあります。全体的にすっきりとしたドライな飲み心地で後に残らない、だからこそ色々な食事に合わせやすいワインになっていると思います。千円台半ばちょっととは思えないパフォーマンスだと思います。
2017.02.20
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本日のワインはサグランティーノ・ディ・モンテファルコ2008年、生産者はゴレッティです。ウンブリアの土着品種サグランティーノ100%のD.O.C.G.で、2013年にいただいた2004年に続いて2回目のワインとなります。サグランティーノ・ディ・モンテファルコの中では比較的廉価なワインです。さて、感想です。暗い色合いのルビーレッド。グラスからはドライフラワー、ブルーインクそしてミルクチョコレートの香り。口に含むとブラックカラント等の黒い果実、東洋系や黒胡椒等のスパイスミックス、ハーブに灰分なども感じられます。熟成を経た事によるものかワイナリーの特徴なのか、タンニンそのもののボリューム自体は十分に感じられるものの、かなり角が取れ柔らかくなってきており、エレガントさをも感じられます。今飲んで美味しく、また当分は大きく落ちる事も無いと思います。サグランティーノとしては、比較的若いうちから長く飲み頃が楽しめるワインではないかと思います。
2017.02.13
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本日のワインはネロサンロレ2006年です。生産者はグルフィ、シチリア州において比較的新しいワイナリーとなります。シチリアの三か所に畑をもっており、このワインはシラクーザ県のパキーノでとれたネロ・ダーヴォラ100%で醸されています。昔はネロダーヴォラ一筋だったですが、最近はあとの2つのエリアでフラッパートやエトナロッソを造っているようです。さて、感想です。非常に暗い色合いのルビーレッド。グラスからはムラサキの花やインク、スタンダードな香りです。口に含むとブラックベリーやブラックチェリーのコンポートやシロップ漬け、赤果実のニュアンスも感じられます。ミネラル、柔らかなスパイス、それらがミルクチョコレートの様な甘い樽香できれいに纏まっています。収穫後10年以上経ちますが、熟成の香りは殆ど感じられません。しかしながら、タンニンや酸は円やかになってきており、舌触りはとてもエレガント、今ちょうど第一次の飲み頃になってきているのではないでしょうか。
2017.02.05
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本日のワインはキャンティ・クラシコ・リゼルヴァ・ランチャ2003年、生産者はフェルシナです。フェルシナはキャンティ・クラシコ地区の最南端に位置する生産者です。素晴らしいサンジョベーゼの逸品「フォンタローロ」で知られるサンジョベーゼのスペシャリストですが、個人的にはカベルネのマエストロ・ラロもとても好きだったりします。このワインは、たまたま入ったスーパーに、なぜか1本だけ棚に古いヴィンテージのものがありましたので、買ってみました。さて、感想です。ダークガーネット、少し茶色掛かった色合いに見えます。グラスからは白粉、ローズウッド、インクの香りが漂ってきます。口に含むと桑の実等の黒果実と柔らかな赤胡椒、そして熟成のニュアンスとしては土や森の下草っぽい感じが出てきています。それらが、少しビターなミルクチョコレートで全体が柔らかく包み込まれています。2003年ですがデミボトルの影響か90年代の半ば位の印象も受ける程、タンニンは殆ど角が取れて丸くなっており酸もピークを過ぎた感じです。それでも、やはり熟れた果実味は十分残っており、とても美味しくいただけました。
2017.01.30
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本日のワインは、サント・ステファノ・ビアンコ2013年、生産者はカンティーナ・ムッチです。アブルッツォ州のワイナリーでファランギーナとトレビアーノの混醸となります。麻布十番のイタリアン、ラ・コメータで頂いて美味しかったので1本買って帰りました。(輸入元の直営店がすぐ近くにあります)さて、感想です。グレイがかったイエロー色。グラスからは柑橘の皮、レモンピールのような香りが漂ってきます。口に含むと、ハチミツレモンの味わい、そして少しトロピカルなパイナップルやネーブルの香りも。しっかりとした骨格に、トロみ感の出てきている熟した果実味をもちつつもキリッと辛口で、ブイヤベースにとても合ってました。
2017.01.23
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本日のワインはドゥトゥン2012年、生産者はヴィエ・ディ・ロマンスです。フリウリ=ヴェネツィア・ジュリアにおける最高のワイナリーのひとつで、そのワイナリーの中でも最高のシャルドネとソーヴィニョン・ブランが(半分づつ)使われている、フラッグシップです。さて、感想です。灰色がかったライトイエロー。グラスからはビワ、白桃などの柔らかい果実香。口に含むと、先の香りに加え、梨、シロップ漬けのチェリー、みかん、ネーブル、バナナなど色々な果実がお口のなかをぐるぐる。それに暖かなニュアンスのスパイス、ハーブ、そしてしっかりとした灰分、ミネラル。味わいがとても重層的で深みのある構成なのに非常優しい飲み口で、気が付かないうちにするすると飲んでしまっている印象。12年の出来は、今飲んで素晴らしく美味しく仕上がっていると思います。
2017.01.15
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本日のワインはBOW!赤2015年、生産者はドメーヌ・オヤマダです。セパージュはカベルネ・フラン、マスカット・ベーリーAに少しの巨峰とのこと。さて、感想です。少しくすんだ色合いのルビーレッド。グラスからは梅ガム、ヨーグルトのような少し発酵した香りがします。少しビオっぽいです。口に含むと、野イチゴ、ラズベリー、そしてスモモ等の優しくピュアな味わい。タンニンはあまり感じられないのに、しっかりと赤ワインとして成り立っており、とても飲みやすくストレスフリーな感じにいただけました。まさにテーブルワインという感じで、食事トータルとして前菜からお魚、お肉までとても合わせやすい印象です。
2017.01.09
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