「007 スペクター」21世紀のボンドにスペクター
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3
4人は森を進み、ジークとマリアの家へと向かう。
「確かこっちだよな?」
自分の記憶を頼りに進んでいると、やがて家が見えてきた。
しかしその家は
「あれ・・・ちょっと大きくなってない?」
コノハ達が以前までお世話になっていた家より、少し大きかった。
本当にここであっているのかと疑う3人。
アルフィーネは良く知らないので
「どうした?入らないのか?」
と急かす。
そう言われ、立っていても仕方ないと思い、アクアを先頭に一同ドアの前へ。
すると彼等の耳に、たくさんの子供の声が聞こえてくる。
「・・・・・・」
一時の沈黙が流れ、アクアがコンコンとドアを叩いた。
しばらく反応がなかったが、少しして
「はい!はいはい!!どちら様っすか!?」
ドアを開け、4人と年も変わらなさそうな男の子が出てきた。
その後ろでは
「ルイー!!かくれんぼの続きだろ~!!?」
「ルイー!おしっこー!!」
大勢の小さな子供達が、彼の服を引っ張っている。
「まてまておまえら!!お客さんが来たんだからちょっとまて!!」
ルイと言われた少年は、子供達の中で一番年上そうな子に、トイレに行きたがっている子を任せた。
そしてようやく、アクア達の方へ振り向く。
「すんませんお待たせしました、えっと・・・どちら様で?」
あまりの光景に呆気に取られていた4人だが、アクアが我に返りたずねる。
「あの・・・ここジークフリートさんの家ですよね?」
それを聞いたルイは、しばらく考え
「・・・・・・もしかして、ジーク兄ちゃん達が言ってた【アクア】ってあんたのことか!?」
話が通じ、なんとか4人は家へと入れてもらった。
家の中もやはり広くなっており、部屋の数も増えている。
ルイは子供達を言い聞かせ、アクア達をリビングの席に座るよう促した。
「そういや自己紹介がまだだったな」
座ったのに再び立ち、手を胸に当てる。
「俺はルイ、この家でジーク兄ちゃんとマリア姉ちゃんの世話になってるんだ、あっちなみに年は14歳な」
彼に言われ、4人も順に自己紹介をしていく。
最後にアルフィーネが言い終わり、アクアが尋ねる。
「なぁ・・・まさかとは思うけど、あの子達はジークさん達の子じゃないよな?」
「はっはっは!!ちげぇよアクア!こいつらと俺は、ジークさん達に引き取られた、孤児なんだよ」
それを聞き、各々驚く。
しかしそこで、アクアとコノハは、ジークとマリアが元孤児だったのを思い出した。
「2年前の戦いで、親を失ったやつ、捨てられたやつ、そんな子達を、ジークさん達が面倒みてくれてるんだ、勿論帝国の子達もな」
「・・・じゃあルイも?」
「俺の場合は、ガキの頃に両親が死んじまってな、その後世話してくれてたおばさんも病気で・・・んで今に至るってわけだ」
あっさりと言うので、アクアやフレアは戸惑うが、コノハは
「うぅ~・・・・・・あたしこういう話に弱いのよぉ~~~~…」
大泣きしていた。
「立派な人だなジークさんは、アクア、おまえも見習え」
「なんで俺!?」
などと話していると、一人の子供がルイのところへ。
「・・・お腹空いた…」
大人しそうな女の子だが、ルイの服をグイグイ引っ張っていた。
彼女に言われ、時計を見てみると、もう6時を回っている。
「あっそっか・・・わりぃな・・・・・・今すぐ…」
「ルイー!!かくれんぼの続きー!!!」
「あたしのぬいぐるみどこーーー!?」
またも大勢の子供に囲まれるルイ。
それを見たフレアが
「晩ご飯なら私が作りますよ」
立ち上がり、台所に立った。
「えっ!?でも…」
「大丈夫だって、フレアは料理上手なんだから!」
アクアに言われるが、ルイは子供をあやしながら頭をかく。
「けど一応お客様なんだからよ・・・ゆっくりしてもらわねえと…」
「あれを見てもか?」
アルフィーネの目線の先、子供達の中に
「みーつけた!!」
「くっそー・・・ここならバレないと思ったのに」
コノハが一緒になって遊んでいた。
「よ~し!かくれんぼなら俺も混ぜろ~!!」
そこにアクアも元気良く向かう。
半ば呆然となっていたルイだが、アルフィーネに肩を叩かれ「ははっ…」と笑った。
もうまもなくご飯が出来る頃になり、アクアとコノハは子供達と共に手を洗いにいく。
先に座っていたアルフィーネとルイ。
「フレアちゃんか~・・・・・・」
ボォーと、エプロン姿で調理しているフレアの後ろ姿を見つめる。
「惚れたな」
「なっ!?べっべつに俺はそんなんじゃ!?」
「安心しろ、フレアは一人身だ」
「えぇ!?あんなに可愛いのにか!?・・・・・・ってあっ…」
アルフィーネに上手く乗せられ、彼は顔を赤らめ伏せた。
「は~い!みんな出来ましたよ~♪」
彼女のその声に、子供達だけでなく、アクアとコノハも「わーい!」と集まってくる。
人数が多いので、かなりの量がある。
「フレアちゃんありがとう!運ぶの手伝うぜ!」
彼にそう言われ、フレアはニコっと笑う。
「ありがとうルイ♪」
その笑顔を見た瞬間
(あっダメだ俺・・・完璧惚れた///)
心で呟いたルイだった。
にぎやかに過ぎていく夕食。しかしこれからの問題は何一つ解決していない。
次回【旅立ちの時】
スキット:【まずは情報から】
ルイ「なあアクア!!」
アクア「どうしたルイ?」
ルイ「そのっ・・・フレアちゃんの好きなものって・・・・・・何かわかるか?」
アクア「なんだよそれ・・・・・・そんなの本人に直接聞けば良いだろ…」
ルイ「それが出来ねぇから!恥を承知で兄貴のおまえに聞いてんだよ!?」
アクア「はぁ~・・・フレアの好きなものね~・・・・・・まぁ食べ物なら甘い物だな」
ルイ「ふむふむ、やっぱり女の子らしいものか」
アクア「でマンガを読むのが結構好きだ」
ルイ「インドアと…」
アクア「あと動物好き」
ルイ「なるほど・・・なんとかなりそうなばっかで助かるぜ!!」
コノハ「はいは~い!!あたしの好きなものは~・・・」
ルイ「おめぇには聞いてねぇよ!!」
コノハ「ぶ~ぶ~!!」
【関係】
アクア「ルイはジークさんと長い付き合いなのか?」
ルイ「そうでもないぜ、ジーク兄ちゃんに引き取られたのは2年前で、丁度おまえらが帰った後なんだ」
コノハ「なんと」
ルイ「まぁ引き取られたって言っても、基本ジーク兄ちゃんもマリア姉ちゃんも忙しいから、チビ達の面倒は俺が看てるんだけどな」
アクア「そうみたいだな・・・なんかカイルさんを思い出すわ…」
ルイ「あの二人は国のために、世界のために毎日頑張ってんだ、俺も面倒看てもらってるからには、これぐらいはしねぇと」
コノハ「偉いね~、あたしなんか委員長の仕事だけで手一杯なのに…」
アクア「俺に至っては何もしてないぜ…」
コノハ「・・・・・・」
アクア「・・・・・・」
ルイ「おっおい・・・どうしたんだ二人とも?」
アルフィーネ「自分達の不甲斐無さに気づいたようだな」
【ニヤニヤ】
アクア「にしてもフレアの飯はいつ食っても美味いなぁ!!」
フレア「ありがとうお兄ちゃん///」
ルイ「俺も!こんなうめぇ料理初めてだ!!」
フレア「?ありがとうルイ」
コノハ「・・・にゃ~るほど…」
アルフィーネ「そういうことだ」
コノハ「今日のフレアは好感度高いからね~、優しくて可愛くて料理の出来るミニスカ女子」
アルフィーネ「アクアは気づいていないようだがな」
コノハ「あぁ~・・・アクアってカノンノさんいる割にこういうの鈍感だもんね…」
アルフィーネ「これからの二人のフォローは、僕達がやるしかない」
コノハ「アイアイサー!!」
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