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2014/01/27
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カテゴリ: BOOK REVIEW
初めて詠んだのは確か中3だった(年がバレる)。「ハルキニスト」という言葉がまだない時代、片っ端から村上春樹を読み漁ったものだった。あれから20ン年。何となく封印していた「ノルウェイの森」を再読。この手の感傷はもういい。というかあの時の感動は完全なままで残しておきたい。と思ってた。
20ン年たつとストーリーもほぼ忘れ、初めて読むような新鮮さ(過激なレズシーンだけはしっかり覚えていたけど)。いつのまにか登場人物の年齢を超えている自分に愕然とする。「やれやれ」「ともかく」が頻出する淡泊な文体の中に突如「マス○ーベーション」「射○」という言葉が登場する不思議。今読むと、かなりポルノ小説の様相を呈している。実際にカップルでポルノ映画を見に行くくだりなんて特に。その辺、70年代日活映画を彷彿とさせている。でもどこかスタイリッシュでほとんど時代を感じさせない(音楽は昔だったけど)。そのバランス感覚が村上ワールドを形成しているのかもしれない。
「死」がテーマで、自殺で死んじゃう人が3人も出てくるが、なぜか暗くはない。それは、前述の70年代風エロスともうひとつ、漫才を思わせる対話。村上春樹はコテコテの関西人らしいが、随所にみられるユーモアセンスは隠すことのできない上方風。こ、このノリつっこみ、かなりハイクラス・・・。寝物語にまで「あ、それシワよ」って関西のおばちゃんしか言わないようなギャグ。この「おばちゃん」より自分が年を取っていたのが驚きだった。
そして最後はやっぱり泣いてしまった。10代で泣いた本、この年でまた泣けるのはちょっと嬉しい。異国の地でラムパンチすすりながら我が子の寝顔かたわらに読むなんて、当時の私(おさげでセーラー服を着ていた。昭和初期か)は想像しえただろうか。この救われない世界とは全く無縁の、無垢な娘の寝顔に安堵した。

ノルウェイの森(上)

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著者:村上春樹
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Last updated  2014/01/27 07:52:51 PM
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