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nomination1103

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2004年10月02日
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昨日10月1日から日経MJがリニューアルして、これまでファッションビジネスに1ページが割かれていたのが、リビングのページと統合されて1ページになってしまった。ファッション業界が縮小傾向なのは十分自覚しているが、こういう業界外の判断を見ると改めてショックは大きい。わが業界はこれからどうなっていくのか。自分自身もどういうスタンスで生きていくべきか悩みは深い…。

さて、同紙で私が常にチェックしているのは海外情報のページである。こういうのは昔ながらのやり方で本当はもっと自分でネットを使ってダイレクトに情報収集していくべきなのだろうが、日経の記者さんがセレクトした情報ということでやはり1つの判断材料にはなる。

世界最大、そして現時点では唯一といっていいかもしれないネットスーパーの成功事例・イギリスのテスコが、同国の調査会社の国内ネットユーザーに対するリサーチで、UK版のアマゾンや格安航空会社のイージージェットなどを押さえてトップに立ったという記事を見たので、早速 テスコのホームページ(HP) をチェックしてみた。

私が疑問に思ったのは、食品スーパーのテスコがネットスーパーだけで2004年8月中間期に3億ポンド(約600億円)、営業利益1,500万ポンドをあげた、という点である。実はこれまで全くテスコのHPを見たことがなかったので。

見て頂くとおわかり頂けるだろうが、肝心のグロッサリー(食品)のネット通販のページはサインインしなければどうなっているのを見ることはできない。だが、それ以外に、アマゾンとバッティングする書籍やCD、DVD、そして家電、花、ワインに始まって、金融商品、旅行、ガスや電気、更には固定電話、ケータイ、インターネットのプロバイダー事業までを幅広く展開していることがわかる。

この間、ネットちらしの時にお恥ずかしい勘違いを仕出かしてしまったのだが、日本のネットスーパーの実態を先に知っていてその基準を海外の先行事例に当てはめるから頭がこんがらがるのであって、同社は食品だろうが他のカテゴリーだろうが同一のくくりでネットスーパー部門の売り上げに計上しているようだ。製品、商品のスペックがはっきりしていて比較購買しやすいもの、ギフト向きのものなどをどんどん拡充し売り上げを増やしていったのだろう。

Googleで検索すると、2年くらい前に「ネットスーパーは採算ベースに乗るか」という議論が盛んに行われていたようだが、その頃はまだADSLも普及しておらずネットユーザーが少なかったということを差し引いても、一つの大きな問題として「差別化されていない生鮮食料品をネットでどれくらいの人が購入するか」ということが指摘されていた。この問題をカバーする最良の解決策は、ネット向きの商材も一緒に売ることである。要するに、テスコは日本的な基準でいうところのネットスーパー(ネット食品スーパー)とオンラインショップが合体したようなHPなのである。

テスコの成功の要因として、倉庫配送型ではなく店舗配送型を取ったことが識者からよく上げられている。日本でも、差別化された食品で即日配達でなくても売りやすいアイテムが強い生協は別として、量販店系(イトーヨーカ堂の2店舗、西友の東京、川崎地区等、イズミヤの京都府、大阪府の一部)ではテスコの例にならってやはり店舗配送型でネットスーパーを展開しているようだ。



アメリカでネットスーパーがうまく行っていない要因の1つに、国土の広さがあると思う。日本はイギリスに似て、国土が狭く、しかも首都圏、関西等の一部地域にかなりの人口が密集している。特に首都圏では車を持てない層(従って重い物を持つのが大変)、子供を保育園に迎えにいったり、あるいは残業のためスーパーの開いている時間になかなか帰宅できないといった悩みを持つ層も多いので、何%かの層にニーズがあることは間違いないと思う。

ただ、日本という国においては、食品の宅配分野では古くからの歴史を持つ生協が存在することが、後発組の量販店系には厳しいところだろう。

今や時既に遅し、といった感もあるが、この楽天さんなどのように、取り扱い分野を広げ本腰を入れてネット販売を行う、という姿勢があれば事態は違ってきたはずだが。日本の量販店は、欧米に比べてネット販売に対する本気度が小さすぎたのだと私は思う。

ちなみに、決算資料を読み込んでいくとそれだけでいろいろと面白いことがわかったりする。テスコのネットスーパーでは、1週間に120,000件以上の注文があるそうだ。1年52週では6,240,000件。そして、クリスマス商戦では、500,000件もの注文がある、ということが別のページに書いてあった。ということは、クリスマス商戦だけで、ネットショップの発注数の8%にも上るのである。(この辺はアメリカのホリディ商戦にも似ていると思う)。

それから、同社は昨年から、ワインと花は電話での配達注文も受け付けることにしたそうだ。この辺は顧客満足ということを良くわかっているような気がする。ネット時代だから何でもネットで、と思い込まないところが素晴らしいのではないだろうか。

参考までに書いておくが、テスコの2004年2月期のグループ売上高(海外事業も含む)は、355億5,700万ポンド、税引後利益が16億ポンドである。





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最終更新日  2004年10月03日 00時34分28秒


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