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nomination1103

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2004年12月06日
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今日付けのWWDジャパンの1面トップの記事は、先頃終了した2005年春夏東京コレクションの参加ブランドが、ピーク時の100超に比べ4割減の60ブランドにとどまったことについて触れた記事。同紙はその理由として、世界的にラグジュアリーブランドと呼ばれる老舗のビッグブランドがトレンドをリードしており、かつて東コレを牽引していたストリート系、アバンギャルド系の両テイストが大きく後退してしまったことを挙げている。

私も概ねこの論旨に賛成であるが、もう少し自分なりの視点を加えて補足解説してみたい。

まず、マクロ的な環境要因として、日本においてはヤングの数が年々減少してきていること、一部の産業の景気は復活しているが、構造調整のしわ寄せは特にヤングに押し寄せており、おこづかい、所得が少ない層がバブル期に比べ増えていること、ITの普及、の3点がある。

ヤングの多くは、高い服は買えない、故に我慢するか他のものを買う、という層か、じゃあ安可愛いもの、安いけどこだわりがあって面白い服を買う、という層に属すると私は思う。学校やバイト、会社へ行ったり合コン、デートなど、生活パターンが固定化してしまっている大人と比べ、彼ら・彼女らはまだまだ新しい服でぱりっと決めたいシーンが多いので、数的には後者が圧倒的に多いのではないか。

だから、ストリートファッションがなくなった訳でなく、今の時代に合ったストリートファッションの流行はちゃんと存在する。

それが、渋谷109系や、セレブカジュアルなどのセクシー系、ゴージャスなエレガンスファッションなのではなかろうか。

この流れは、WWDジャパン言うところの、ラグジュアリーブランド、(例えば「ドルチェアンドガッバーナ」や「ディースクエアード」などがその典型だが)、と同期的に動いている。更に、アメリカやイギリスのミュージシャン、女優などセレブの発信する着こなしともシンクロしている。

もっと厳密に言うと、当初は海外の業界人は、日本の渋谷のストリートからかなり影響を受けたのではないかと私は思っているが、今やお互いに影響を与えたり与えられたりしている。その生命力と肉感・情感溢れる南国系の女性像、疾走するスピード感、躍動感はネット時代ならではの勢いに溢れた生き生きとしたものだ。

ここで表現されている女性像は、明らかに、今の時代の気分にマッチしたものである。



この2ブランドには、企業のバックアップがあるということも見逃せないと思う。最早、インディーズでなけなしのこづかいをためてデビュー、という形からでは、ビジネスの拡大は難しい時代になっている。日本の名だたるアパレル企業は、海外のラグジュアリーブランドに負けず、これと思う人材をバックアップしてデビューさせてはどうか。

ショーをそんなに数多く見た訳ではないし、渾身の力を込めて懸命にデザインし商品を作りショーを行っている方々に向かって安易なことを言える立場ではないが、東京のデザイナーに不足していると思うアプローチが2つ。

1つは、前述の、「時代の空気」を反映させた服づくりである。

もう1つは、「地域」を考える際、海外も良いが、まずは日本国内で自分が育ったり、学生時代を過ごした地域、自分の血となり肉となる部分、オリジナリティのコアを養ってくれた故郷の個性、泥臭い部分を徹底的に掘り下げてはどうか。

この辺が、例えばイタリア出身のデザイナーでもイタリアのどの地域出身かによってかなり雰囲気が違うような様相とは違い、日本人デザイナーの弱いところだと思う。

今、東コレには海外のファッションスクール出身者の姿がかなり見られるようになった。ヨーロッパの教育は「個性」を徹底的に掘り下げるようなものだと耳にするが、個人主義が確立していない日本人の場合それが社会との関わり抜きに狭い範囲のミーイズム、個人的趣味に堕していく傾向があるのではないかという気がする。

時代や地域というものについて、もう少し視野を広く持ち、「わかってくれる人にだけ買ってもらえばいいんだ」というのではなく、共感の輪を広げる努力が、今の東コレにはやや足りないのではなかろうか。





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最終更新日  2004年12月06日 21時18分00秒


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