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nomination1103

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2005年01月02日
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本年の本格的エントリーの一発目は、この話題から。

新年展望ということで、書きたいことはいろいろあるのだが、やはり郷里岡山に少しは関係のあることを、という訳で、1月1日に見てきた イオン倉敷ショッピングセンター(SC) について述べたいと思う。

ここ数年の郊外型大規模SC(ショッピングセンター)ブームの仕掛け人というと、ダイヤモンドシティの名を思い浮かべる方が多いだろう。三菱商事とイオンの共同出資により設立された同社は、三井不動産と並んで商業施設中心の大型不動産物件開発の2強的存在だが、三井不動産が、都心型施設、郊外型でプロパー商品中心の施設、郊外型アウトレット施設など多様な業態を手掛けているのに対し、ジャスコやメガマートなどイオングループの物販施設を含めた2核1モール型の超大型のSCの開発に特化し、ノウハウを積み重ねてきている。

ここ1、2年、ダイヤモンドシティは西日本中心に大型SCを立て続けにオープンしてきたが、いよいよ今年からは関東での物件開発を本格化するという。2007年に日産自動車の村山工場跡地への出店も決定しており、どのようなテナント構成になるのか、実際どのくらい売れるのか、業界関係者の注目も非常に高い。

これに対し、イオン倉敷SCのケースは、イオングループ本体による大型SC開発のケースである。以前、新聞報道等で、イオングループ首脳は、大型SCの開発をダイヤモンドシティ主導で行うのかイオングループ単体で行うのかについては、ケースバイケースという発言をしていたように記憶しているが、今後は敷地面積が広大な物件についてはひょっとしたらダイヤモンドシティが不動産の開発は担当する形に収斂していくのかもしれない。

話は戻るが、イオン倉敷SCは、全国のイオングループとダイヤモンドシティの郊外型大規模SCの中でも、最も成功した部類に入る優良店舗である。

成功の要因が何にあるのか、訪問する度に考えているのだが、まず、岡山は元々ジャスコが古くから進出し、非常に強い地域だった、ということがあると思う。

出店前に理論上の商圏人口やら1世帯当たり買い上げ予想額やらというのをどのデベロッパーも計算してみるのが常だが、見落としてはならないことがある。それは、「実際の来店は、競合との綱引きによって決まる」ということだ。倉敷地区の場合、他の量販店や百貨店との競合が弱い地域だったので、思った以上に複合型商業施設の吸引力が効を奏したのだと思う。



第3に、岡山県南は人口が多い。それこそ、ダイヤモンドシティの場合は、郊外型大規模SCの開発の基準を「商圏人口50万人以上」と謳っているが、岡山市と倉敷市だけで100万人以上の人口がいるのだから。郊外型大規模SCは広域からの集客を狙う、と言われるが、そうは言っても足元商圏の人口が多い方が絶対的に有利だからである。かつての「狐や狸が出るような場所に出店」という発言は今やイオングループの中からも聞かれなくなった。多少の出店コストの安さよりも、店はやはり多くの人にとって利便性の高い地域に出店した方が良いということが経験を積み重ねる中でわかってきたのだと思う。

第3の理由から推論すると、やはり他のエリアとは比べ物にならない程人口密度の高い関東というのは、非常に有望な立地、ということになる。但し、コンサルタントの小島健輔氏も再三指摘されていることだが、それプラス競合との関係、それに尽きるのだが。

お正月のイオン倉敷SCの店内は、びっくりする程多くの人波で溢れ返っていた。こういう様子を見ていると、元日営業の是非を論じる前に答えは出ているなと痛感する。日頃東京や横浜の都心で見ている風景と違うのは、まず子供の数がすごく多い。ベビーカーを押している人、お腹の大きな若いお母さんの姿も目立つ。そして、親子3世代での来店。おじいちゃん、おばあちゃん、お父さん、お母さんと子供達。百貨店の客層と違い、ファッション感度のそう高くない人達、両手に何も下げていない(つまり、何も買っていない)人達も多い。

しかし、皆一様に楽しげだ。たまの休日に皆で出掛けて、映画を見たり軽食を食べたり、本屋やCDショップをぶらぶらしながら何の気兼ねもなく時間をつぶすことができる。ついでに服や食料品なども全てが買える、という感じなのだ。

そういう時間を消費できる場所が、地方には郊外にはあまりにもない。岡山に帰省するとよくわかるのだが、本当に私達の求めていた施設が誕生した、有難う、という感じなのである。

郊外型大型SC成功のキーワードは、この、「時間消費」「エンターテインメント」なのだ。

現代のファッションビジネス、小売業は、ネット販売、駅ビル等時間節約型=買い物する時間の短縮を進めてくれるものと、郊外型大型SCのように時間浪費型=時間をたっぷりかけて買っても買わなくても誰からも文句を言われないもの、の2極に分化していっているように思う。厳密に言うとネット販売は買い物かごに入れるまでは自分1人でいくらページ検索を繰り返そうが誰にも文句を言われない時間浪費型の2面性を持つ業態だが。

更に、もう1つの軸、エンターテインメント性が加わる。食料品や日用雑貨と違い、ファッション商品の場合はこの軸はどんな価格帯のものであれ高い方が有利になってきているように私は思う。ドンキホーテはその好例だろう。

この両軸に対するスタンスが中途半端な業態、ショップが今、リアル、ヴァーチャルを問わず、苦戦しているのではなかろうか。







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最終更新日  2005年01月02日 23時36分02秒


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