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2010.10.12
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 私の心は不安であった。
彼女が、このまま目を覚まさないのかと。
私は、ただ祈るだけであった、目を覚ましてくれと、
そのためには、私は何でもしますと、神に祈っていた。
 彼女は、数箇所の診療科に回されて、診断結果が出た。
脳腫瘍であると、腫瘍が大きくて脳を圧迫しているために
昏睡状態に成っているのだと言う事であった。
私は、初めて聞く病名に、何もわからない状態であった。
ただ、生きてくれ、直ってくれと、祈るばかりであった。

幾度となく、そうすると彼女の手が、
私の手を握りかえしてくるのである。
かすかにであるが、握ってきた、分かるんだ私をと希望を持ったが、
それは自分を慰めているだけだったのかも知れない。
私は、どんな状態でも、いいから生きていてくれ、そのためには、
私は、どんな犠牲でも払うと思った。
 人が愛する人を失うことは、私は小学6年の時に経験してた
私は、尊敬する母との別れを、母の死亡によって経験してたのである。
それは、事件といってもよいものであったが、愛する人を失った、
悲しみは、耐え難かった。
 それが、今回は結婚まで考えた人が。

助かってほしいと願った。
私は彼女の傍から、離れようとはしなかった。
怖かったのである、彼女が消えることが、この世から。
したすら、彼女の手を握っていた。
「生きてくれ、蘇えってくれ」と心の中で叫んでいた。

若いカップルが歩いていた、彼女の手を引きながら、
歩いてる彼は、優しく労わりながら、彼女を支えて歩いていた。
私は、それを見て、私たちをダブらせていた。
どんな姿でも、いいから、彼女を支えたいと、
俺が杖になってやりたいと思っていた。
それが、私に出来る事なのだと思っていた。
 私は、医者に言い渡されていた、「彼女が手術しても、
昏睡状態から覚める保証はできない」と。
私は、それでも、いいと思っていたのである。
彼女が生きていてくれたら、それだけでいいと思っていたのである。
診断結果が分かって、彼女の手術が始まった。
12時間に及ぶ手術であった。
私は、この3日間彼女の傍で、一睡もしていなかった。
彼女と同じ苦しみを感じたいと、そして彼女の無事を祈っていた。
  続く

私のHPで私の写真があります 
http://www.geocities.jp/ryuutarou1946/





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Last updated  2010.10.12 09:21:04
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