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2010.10.12
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 彼女は手術に耐えながらも、体力的に限界に来ていたのである。
手術が終わって、彼女の体力が消耗しすぎるので、
彼女は集中治療室に入れられた。
最終的に、それは最後通告であった。
 私は、彼女の着る物を取りに、部屋へ帰った。
私は、そこで大声で泣いた、辺りなど気にしないで、泣いた。
彼女の名前を叫びながら泣いた、恥ずかしさなどなかった。
「なぜなんだよ、なぜに彼女が、こんな目に会わなくては、
ならないんだよ、俺と変われるなら、変わりたいと」

そして彼女が書いた、私の日記を見返して、泣いた。
こんな、いいやつが何故に、諦めがつかない自分がいたのである。
私は、思い切り泣いて、彼女の着る物を持って病院に戻った。
戻った私に、医者は「親戚の方を、呼んでください」と言った。
私は、覚悟を決めて、彼女の兄弟たちに電話した。
兄弟や親戚の人たちが来たが、私はひたすらに頭を
下げるしかなかった。
助けられなかった自分が、悔しかった。
ただ、悔しさだけが残っていた、私に変われるなら、変わりたかった。
 彼女は10月25日午前4時15分に、この世を去った。
彼女の母親が亡くなった3日違いであった。

私の前から、彼女は去っていったのである。
私は大きな穴が開いたように、ただ、呆然としていた。
部屋で泣いてきたことによって、私に中には諦めが
走り抜けて行ったのである。
ただ、彼女の居ない現実から逃げ出したかった。

彼女が地下の安置室に運ばれて行った。
私も、彼女の傍に、ただ黙って立っているしかなかった。
 そんな私の所に、医者が来て「彼女の病気は、珍しいので、
今後のために、解剖させてくれませんか」と言ってきた。
私は、怒ったように、泣きながら「もう、
そっとしてやってください、これ以上彼女を傷付けないでください」
と言っていた。
私には、これ以上彼女が傷つくことが、耐えられなかったのである。
最愛の人を、傷つけるのを許す人は少ないであろう。
本人が了解していたのなら、考えもするが。
私と彼女は、彼女の故郷に無言の帰郷をした。
   続く






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Last updated  2010.10.13 00:01:09
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