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2013.08.28
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カテゴリ: カテゴリ未分類
話は逸れたが、彼女と付き合って行く内に、彼女の明るさと
可愛らしさに自分は惹かれて行ったのである。
 彼女と付き合って1年目くらいの時に、彼女の母親が亡くなった。
彼女の落ち込みは激しく、私はどの様に彼女を労わればよいか
分からなかった。
自分も早くに母を亡くしているので、彼女の気持ちは、
よく分かるのであるが、掛ける言葉が出て来ないほど、
彼女は落ち込んでいた。
母親思いの子であったから、なおさらショックが大きかった。

そんな彼女を男として、守りたい気持ちに成ると同時に、
私も男としての独占欲が出て来る。
 そんな気持ちが強くなり、彼女と結ばれて同棲を始めた。
その頃、流行った「神田川」の歌のような光景で銭湯に行ったり
リンゴの木箱が卓袱台で食事をしたり、
若い二人に楽しい生活であった。
 だが、それも長くは続かなかった。
ある日、彼女が頭痛を訴えるのである。
彼女は頭痛を訴える事が時々あったので、何時もの頭痛かと思って
市販薬を与えたが、仕事を休まない彼女が仕事に行けない状態であり
私は彼女の食事を作り、仕事に出かけた。

私は彼女を夜間の救急病院に連れて行ったが、
医者は「風邪」であると言って薬を出してくれた。
 次の日に私が帰宅すると、彼女の頭痛が酷く右半身が麻痺状態に
成っていたのである。
私は彼女を背負って大学病院に駆け込んだ。

かぼそい声で何度も言っていた。
 彼女は病院に行った時は意識不明に成っていた。
その時の私のショックは口には表せないほどであり、
私は彼女の名前を呼び続けた。
彼女は意識が無かったが、私が彼女の名前を呼び続けると
微かであるが、私が彼女の手を握っている手を、
かすかに握り返してきた。
私は彼女には私の声が分かるのだと希望を持っていた。
私は一睡もしないで彼女のベットの傍で、彼女の手を握り続けて居た。
その時は彼女との思い出が、走馬灯のように走り抜けて行った。
彼女と正月に神社にお参りに行こうと私が行った時に
彼女が「身内が前年に死んだ時、お参りすると、迎えに来るのよ」と
言っていた。
私は「迷信だよ」と言って、彼女の手を強引に引っ張って
お参りしたのを思い出していた。
彼女が、このようになったのは彼女の母親が亡くなって
1年目だったからなのだ。





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Last updated  2013.08.28 09:59:31
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