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2009/05/07
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カテゴリ: 映画を観る

グラン・トリノ
クリント・イーストウッド監督。

クリント・イーストウッドが主演もやってる。
そうしないと成立しなかった映画。
これは「荒野の用心棒」や「ダーティーハリー」や「許されざるもの」の流れだ。

ヒーローの映画。

だからクリント・イーストウッドが演じなくちゃ意味がない。

オーソドックスなヒーロー。
孤独な男が弱い者たちと関わり、彼らを守る。
「七人の侍」や「シェーン」みたいに。

それを今の老いたイーストウッド自身がやったらどうなるか。
そこでも人を楽しませる事ができるのか。
きっちり答えを出してきた。

逃げない。
アクションヒーローのスターだった自分。
プログラムピクチャー、バイオレンスアクションのアオリで売った映画。
卑下もせず、祭り上げもせず、淡々と見つめる。そのプライド。

気持ちの良い映画でした。

あんな映画撮れるじいちゃんはいいなぁ。
ずっと何かをやってきて、ああいう自分のふり返り方。
いつかできたらなぁ。


主人公のガレージが素晴らしい。
ズラリと並んだ工具類。使い込んでいながらキチンと手入れされている。
最初に画面に写った時、ハッとした。
美術の良い仕事。

「ぼくはこんなに道具を買えないよ」
「当たり前だ。揃えるのに20年はかかってる」
「…」
「この三つをもっていけ。腕がよければこれで家にある大抵のものは直せる。もし足りないものができたらまた来い」

ああ、こんな風に言えるこの爺ちゃんは根っからの技術屋だぁ。(T-T)
そうだよね。体に染み込むまで明解に理解しているから、こういうやり方でいろんな事を伝えてゆくんだよ。


そういえば銃の扱いもとてもキャラクターを語ってた。
家に誰かが入ってきた時、守るとき。まず持つのは歩兵用ライフル。
拳銃は仕方がないときだけ、護身用に。
あの主人公に銃について質問したら、説得力ある答えが返ってきそうだ。

例えば ”拳銃はな、撃って狙った所に当たるなんてのは映画の中だけだぞ。とりあえず前に弾を飛ばすためだけの道具だ。弾がどこに飛んでいくかをコントロールしたいのならライフルを使え” ぐらいの事は言いそうだなぁ。

ハリー・キャラハン刑事のように。


カメラワークが渋い。
細かい芸で丁寧に淡々と撮る。いろんな手をわざと我慢して抑えている感じ。ボディーブローのように効いてくる画面。

画面の見た目は60年代70年代のフィルム風。
コダックフィルムとパナビジョンカメラの組み合わせ。

有色人種が沢山出てくる映画なのに、白色人種の肌色(太陽があたる地域)の再現性を優先させた赤味の濃い発色。
もちろん青い色の瞳で見た時に一番自然に見えるように調整されている。
昔のコダックフィルムだ。
それでも後半は上手いこと色味を調整してたのかも。黄色人種の肌の色もいい感じになってゆく。私の瞳は濃くて黒に近い茶色だけれどね。

デジタル処理が無かった頃は色調整の融通の効かなさ故にいろんな主義主張が生まれてた。
フジフィルムは明らかに黄色人種向けに調整されてたと思う。サクラやアグファはどうだったんだろう。使った事がないからよく分からないや…。
いやね、この辺のウンチク書くのもこの映画に影響されてるのです。技術ってものの考え方。
誰かが書いてたな、”文系、理系、そして技術系”。


ああっ!、いま気づいた。
あの老人があの少年に教えてたこと。
あれは、コンピュータ・カウボーイな用語で言う「ソーシャルエンジニアリング(社会工学)」だ。
技術によって世の中を渡ってゆく方法。
男の子な世界のとらえ方は引き継がれてゆく。


イーストウッドって歌が巧いんだな。
上手とは言えないかもしれないけれど、深い味わい。
思わず聞き惚れてました。





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最終更新日  2009/05/08 10:54:11 PM
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