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NHK大河ドラマ
明治15年、三菱を起こし財を成した岩崎弥太郎(香川照之)が、新聞記者から坂本龍馬(福山雅治)のことを問われ回想するという形でドラマが始まる。坂本龍馬のことを「一番嫌いな男だった」と激しい口調で放つ言葉と表情のギャップ、香川照之の上手さが際立つ。
大げさなタイトルバックが鼻につき、子ども時代の回想に「また子役だのみか?」と不安がよぎる。でも子ども時代は20分ほどで終わり、福山龍馬の登場となる。でも福山雅治にもやや不安があるんだよね・・・。
第一話は「上士と下士」ということで、土佐藩の武士の中にあった理不尽な身分制度が描かれる。龍馬の家はもともと商人の家系であった郷士、弥太郎は地下浪人という、ともに下士という下級武士。
酔って上士にぶつかった弥太郎が手打ちになる寸前、助けに入った龍馬が上士に殴られながら「下士も人間ですきに」というシーンに、いつもの福山雅治とは違うものを感じる。
龍馬は最初から坂本龍馬だったのではなく、三十三年の生涯の中で、日々悩み、迷いながら、進化していったのだろう。というのがこのドラマのコンセプトであるらしい。役者としての福山雅治がどう進化していくかというのも見どころだろう。
下手をするとうるさいばかりになる手持ちカメラを多用したショットが、時に小気味よく、時に重厚に場面を盛り上げる。これはタダモノではないと思ったら、演出は「ハゲタカ」を手掛けたNHKのエース大友啓司。
これは期待以上のドラマになるかも知れない。
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