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2009年06月04日
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今月の歌舞伎座は昼の部の前売りチケットが売り切れてまして、百年に一度の何とかも関係無さそうです。

ぜひぜひ初日を観たいと、朝と夕方だけ仕事することで、昨日の昼間は、歌舞伎座初日の昼の部にもぐりこんでおりました。(^_^)v

昼の部のお目当てを観るために、初日だけは一階席を確保しておいた次第であります。

前売りで売り切れて補助椅子が出てましたけれど、自分の座った廻りは空いている席も目立ってまして、どうやら様子を見ていると後援会がらみの席だったようです。

どうして一階席かって、それは、素人なりに考えたことでありまして観劇記録の中で・・・・。
(いちおう、演目順に歌舞伎美人から≪みどころ≫をお借りして進めます。)


一、正札附根元草摺(しょうふだつきこんげんくさずり)
曽我五郎   松 緑
舞鶴     魁 春

曽我五郎時致(松緑)は、父の仇である工藤祐経の館へ向かおうとします。これを止めたのは、小林朝比奈の妹舞鶴(魁春)。女ながら大力無双の舞鶴は、五郎の持つ鎧の草摺を持って引き止め、その行く手を阻むのでした。

≪ワンポイント記録≫
お馴染みの曽我兄弟ものの一つ。寿曽我対面では、舞台にずらりと居並ぶのが壮観ですが、こちらは血気溢れる五郎と朝比奈の妹・舞鶴の二人だけです。
松緑さんは、こうした荒事系統がぴったりでありまする。舞鶴の髪飾りを一つ一つはずしてゆくとどうなるか、この演目の見どころなのかなぁ。(何を見てんだか・・・)
長唄囃子連中は七丁七枚。文五郎さん、傳左衛門さんら。


二、双蝶々曲輪日記(ふたつちょうちょうくるわにっき) 角力場
濡髪長五郎    幸四郎
山崎屋与五郎   染五郎
平岡郷左衛門   由次郎
三原有右衛門   桂 三
仲居おまつ    宗之助
仲居おすず    歌 江

茶亭金平     錦 吾
藤屋吾妻     芝 雀
放駒長吉     吉右衛門

≪みどころ≫
関取の濡髪長五郎(幸四郎)と、素人角力出身の放駒長吉(吉右衛門)の大一番で盛り上がる角力小屋前。濡髪を贔屓する山崎屋与五郎(染五郎)は、恋仲の藤屋吾妻(芝雀)と逢い引きをしますが、今日の勝負が気がかりで、吾妻を仲居のおまつ(宗之助)、おすず(歌江)、おたけ(吉之丞)に命じて廓へ向かわせます。

 濡髪と放駒の達引が見どころの作品を、豪華配役でご覧頂きます。

≪ワンポイント記録≫
幸四郎、吉右衛門の兄弟で、高麗屋、播磨屋ががっぷり四つに組んでました。
それに染五郎が絡んでの配役って、かなり贅沢でもあります。
つっころばしの山崎屋与五郎と相撲取りの放駒長吉を一人二役の早替りで見せることが多いのですが、今回は、それぞれ別々でした。
この座組みなら、別々でしょう。


三、蝶の道行(ちょうのみちゆき)
助国     梅 玉
小槇     福 助
≪みどころ≫
春の野辺に助国(梅玉)と小槇(福助)が姿を現します。この世で結ばれることのなかったふたりは、蝶の姿となって戯れ遊びますが、地獄の責めに遭い、その羽ばたきを止めるのでした。
 助国、小槇の悲恋を主題とした義太夫舞踊をお楽しみ下さい。

≪ワンポイント記録≫
双蝶々の後の演目だから二匹の蝶です。なぁ~んて、ウソウソ。

義太夫のシンは葵太夫さん、三味線のシンは正一郎さんらの竹本連中が四丁四枚。
蝶にちなんで蝶の柄の裃をお召しになってました。
正一郎さんを観られるときに観て(聞いて)おくべしであります。

二人同時に引き抜きがありますから、後見の方も含めて息の合ったところが見ものであります。
舞台効果も含めて、幻想的な雰囲気をかもし出していたり、分かり易い舞踊でありました。
福助さんは、台詞を言わなければと言うか笑わなければ堂々たる立ち女形だなぁ。(いえ、別に深い意味はありません)


四、女殺油地獄(おんなごろしあぶらのじごく)
  片岡仁左衛門 一世一代にて相勤め申し候

河内屋与兵衛   仁左衛門
豊嶋屋お吉    孝太郎
山本森右衛門   彌十郎
娘お光     千之助
小栗八弥    新 悟
妹おかち    梅 枝
刷毛の弥五郎  市 蔵
皆朱の善兵衛  右之助
兄太兵衛    友右衛門
父徳兵衛    歌 六
芸者小菊/母おさわ  秀太郎
豊嶋屋七左衛門    梅 玉
≪みどころ≫
河内屋の放蕩息子与兵衛(仁左衛門)は、馴染みの芸者小菊(秀太郎)の客に喧嘩を売ろうと、善兵衛(右之助)や弥五郎(市蔵)と共に待ち構えています。
 一方、豊嶋屋のお吉(孝太郎)は、娘のお光(千之助)とその場に居合わせ、与兵衛に意見します。やがて喧嘩が始まり、与兵衛は侍の小栗八弥(新悟)に無礼を働きます。与兵衛の叔父山本森右衛門(彌十郎)は、甥を成敗しようとしますが、八弥がこれを止めます。そしてお吉が、与兵衛の衣服の乱れを直すところ、夫の七左衛門(梅玉)がやって来て、妻の振る舞いをたしなめるのでした。その後、与兵衛の行状が継父の徳兵衛(歌六)や兄の太兵衛(友右衛門)にも知られてしまいます。しかし当の与兵衛は妹のおかち(梅枝)を利用しての悪巧みを思い付き、これが失敗に終わると、その腹いせに継父と妹を足蹴にします。そこへ母のおさわ(秀太郎)が現われ、与兵衛を叱って家から追い出します。その日の夜、金が入用となった与兵衛は、お吉を頼ろうと...。
 片岡仁左衛門が当り役のひとつ河内屋与兵衛を一世一代で勤める注目の舞台です。

≪ワンポイント記録≫
さあ、待ちかねたぞ、与兵衛。掛け声も松嶋屋~、与兵衛~、だったもんね!!

わざわざ初日狙いをしたのは、この方の演じる河内屋与兵衛を一度も観られないうちに演じなくなってしまうのではないかと諦めていたのでありますが、さよなら公演ってことで仁左さんの与兵衛が上演されるからであります。
しかも、細やかな心理描写をどのように表現するか、さらに与兵衛は花道の出と引っ込みが三回あり、最後の引っ込みが最重要だそうですから、一階席にしました。
いつもの三階席だと観られませんからね。
それに、松嶋屋家族が脇を固めていますし、手に入った演目でしょうから、初日でも安心して観られました。(一度、三越劇場でとんでもない女殺油地獄を見せられて懲りてたんです
油地獄ですから、油まみれ(100%の油ではありませんけれど)になってしまうので、始まる前に歌舞伎座の方が最前列や花道の両脇の方にビニールを配っていましたよ。
(もちろん透明のビニールです)

義太夫は、竹本協会のトップ、綾太夫さん、三味線は宏太郎さん。

と、こちらも床の油に滑りながら匕首を振り回す与兵衛の鬼気迫る演技をさらに一層緊迫感を高めておりまして、大変宜しかったであります。(目は与兵衛、耳は宏太郎の三味線と言う場面が多かったぁ~)

さて、舞台のほうを振り返ると、親に駄々をこねたり凄んで脅したり暴力を振るったりするなど与兵衛と父徳兵衛(歌六)、母おさわ(秀太郎)との絡みが、息子の家庭内暴力に手を焼く現代の社会にもだぶって見えました。

当たり前と言えば当たり前なのですが、実に真に迫った舞台の演技と言うよりも実際の出来事のようです。

しかも、勘当されて家を飛び出した息子が立ち寄るであろう、豊嶋屋のお吉さんのところへ行き、息子が訪ねてきたらこれを渡してくれと、お金を置いてくるなど歌六さん、秀太郎さん演じる渋い上手さの親心が泣かせるのでありまする。

大詰めの真っ暗な豊嶋屋の場面は、こぼれた油に足を取られながら匕首を持ってお吉を追い回して凄惨なはずなのですが・・・。

最初は殺すつもりなど無いかのような表情で、次第に狂気に憑かれたかのように変化してゆく優れた心理描写のおかげで与兵衛がたどる心理経過をたっぷりと鳥肌たてて拝見させていただきました。

これって、薄暗がりで、床を這いずり回るような姿勢での表情や目線の変化ですから、一階席が大正解でありました。

河内屋与兵衛は、「若い役者でなければ・・・」と仁左衛門さんはおっしゃるようですが、まだまだ出来ると思いますけど、ご覧になった他の方はいかがでしょうか。

いずれにしましても、本当に観られなくなるといけませんから、もう一度、別の日に観る事にしています。





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最終更新日  2009年06月04日 21時10分44秒
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一世一代といわないで  
こんばんは。初日にご覧になったんですね。


10代で孝夫与兵衛に魅せられて、40代後半でこの一世一代を拝見できる幸せを感じつつ、20代の若者にしかみえない仁左衛門与兵衛に「まだまだ演じていただきたい」思いでいっぱいです。
ファンのわがままですが・・・

(2009年06月08日 22時38分53秒)

Re:一世一代といわないで(06/04)  
あいらぶけろちゃんさん、どうもどうも。

>こんばんは。初日にご覧になったんですね。

初めて観る仁左衛門さんの油地獄ですので、兎に角初日を取りました。

>私は 5日に幕見で拝見しました。殺し場では双眼鏡が手放せず、腕がプルプルしそうになりました。

あの場面、ずっと双眼鏡を握り締めていらしたのですね。

>10代で孝夫与兵衛に魅せられて、40代後半でこの一世一代を拝見できる幸せを感じつつ、20代の若者にしかみえない仁左衛門与兵衛に「まだまだ演じていただきたい」思いでいっぱいです。
>ファンのわがままですが・・・

あれを観ていると、年齢に関係なくまだまだ出来ると思いますよね~。もったいないなぁ~。 (2009年06月09日 21時20分01秒)

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