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最近、中也の詩集を読み返して、あらためて胸キュン♪鼻水グスン(花粉症なので^^;)
なので、、、今夜もせつなくなるような彼の詩を紹介します☆
「月夜の浜辺」
月夜の晩に、ボタンが一つ
波打ち際に、落ちてゐた。
それを拾つて、役立てようと
僕は思つたわけでもないが
なぜだかそれを捨てるに忍びず
僕はそれを、袂に入れた。
月夜の晩に、ボタンが一つ
波打ち際に、落ちてゐた。
それを拾つて、役立てようと
僕は思つたわけでもないが
月に向かつてそれは抛れず
浪に向かつてそれは抛れず
僕はそれを、袂に入れた。
月夜の晩に、拾つたボタンは
どうしてそれが、捨てられようか?
中原中也 『在りし日の歌』より