ばばあのばあばのはなし
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それは、突然だった。3月11日、新潟市にいた私は、用を済ませて帰ろうと、あるビルの3階のエレベーターに乗り込んだ。1階のボタンを押した次の瞬間、ガタンという音がして、警報音が鳴り、エレベーター内は真っ暗に・・・・訳もわからず、閉じきっていなかったドアからなんとか廊下に出た。揺れている。ものすごい横揺れ。近くの柱にしがみつき、「ヤバイ!」・・・・中越地震が脳裏を過ぎった。横揺れは、止む事なく続いた。「私、死ぬの?」恐怖心で頭はパニック状態に。しばらくして、揺れが弱まった瞬間、3階から階段を駆け下りて、ビルの外へ出た。通りには、周りのビルから逃げ出した人たちが、揺れが収まるのをまっていた。どのくらいの時間が経っただろうか・・・・。携帯は、一切繋がらない。家は・・・子供達は・・・・何度も何度も何度も、電話するけど携帯の電波は、無常にも切断されてしまう。新潟駅前のdocomoショップへ向かう。携帯のバッテリーを充電しながら、携帯が繋がるか何度も試みる。店内のテレビには、今日起きた地震が報道されている。そして、津波のニュースが流れ、そこにいた大勢の人間は、ほとんどみんな愕きの声をあげた。みんな、テレビ画面に釘付けになった。そろそろと忍び寄る波にのみ込まれて行く家、街、車、そこにあるすべての物。信じられない光景に、涙が流れた。携帯は・・・・繋がらない。私の横に、娘の学校の制服を着た女の子が、電車が止まって帰れず、なんとか家族に連絡を取ろうとしていた。娘は、下宿に無事に帰れただろうか。地震が起きてから、3時間・・・・やっと、娘からのメールが私の携帯に届いた。「お母さん、学校、すごく揺れた。今、家に着いたよ。」涙が溢れた。
2011.03.16
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