2002年に公開された 「阿弥陀堂だより」
信州の豊かな四季が美しい映画。
限りなく自然は豊かで
限りなく人は優しく
生きるとはこういうことなんだと気付く。
時折、この映画の舞台となった
長野県飯山市を訪れる。
飯山は菜の花と寺の町
セットで作られた「阿弥陀堂」は 今でも現存する
まるで ずっと昔からそこにあったように。

急な坂を上り、阿弥陀堂の前に立つと
北林谷栄さんが演じた おうめさんが出てきそうな気がする。
「春になればナス、インゲン、キュウリなど、
次から次へと苗を植え、水をやり、
そういうふうに目先の事ばかり考えていたら
知らぬ間に96歳になっていました。
目先しか見えなかったので、
よそ見をして心配事を増やさなかったのが良かったのでしょう。
それが長寿のひけつかもしれません。」
「雪が降ると山と里の境がなくなり、どこも白一色になります。
山の奥にあるご先祖様たちの住むあの世と、
里のこの世の境がなくなって、どっちがどっちだかわからなくなるのが冬です」
ここにちょこんと座って、おうめさんが語る。
縁側に座り 豊かな信濃川と北信の山々を眺めると
自然の前では、日々思う事なんて、ほんの小さなことで
生きることも 生を終えることも とても自然なことなんだと思う。


ちょっと肩に力が入ってるなぁと思う時
この映画で、自然に抱かれ優しさに癒されている。