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私の働く会社は、沿岸部から峠をひとつ越えた、佐伯町というところにあります。通勤時間は15分ほどなのですが、標高は300Mくらい上がると思います。途中に超えてくる峠というのは「明石峠」というのですが、今年はコブシの花がびっくりするくらい咲いています。既にこのルートで通勤を始めて10年以上ですが、こんなにコブシがきれいに咲いた年は記憶にありません。毎年、確かに咲いてはいましたが、「あ、咲いてるな」くらいでした。それが今年は「今年は良く咲いてる」と話題になるくらいで、うちの父親も、わざわざ母親を連れて見に行ったくらいです。この写真を撮ったのは先週土曜日の朝、通勤の途中でしたが、写真を撮っていると、もう一台車が止まって「今年はきれいですねえ」と声を掛けられました。こういうことって、今年の世相と関連があるんでしょうか?よく、木を切ろうとすると、頑張って沢山の花を咲かせる、なんて話もありますね。1000年に一度という大きな地震と津波があったり、原発事故があったり、震度6クラスの余震は今も続いています。いづれにしても、今年は試練の年にはなりそうです。腰を落として、しっかりと地に足を付けて、いろんな試練をしっかりと受け止める心構えだけは常に持っておく必要がありそうです。野球でも、相撲でも、テニスでも、状況にすばやく対応しようとするときには、膝を曲げ、腰を落とし、重心を下げ、関節をやわらかく保ちますよね。そして、しっかりと前を見て、情報をすばやく吟味しなければなりません。心構えとしては、そういう一年になりそうな気がします。そして、いざという時には、溜めた力を一気に出せるように。新しい年度も始まりましたが、心を引き締めて、元気を出して、少しでも復興の力になれるように頑張りまます。ご訪問、ありがとうございます。
2011/04/13
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先週の末には、まだまだだと思っていた桜の開花状況ですが、ここのところの暖かさのせいで、一気に満開に近づいてきましたね。通勤途中の見える公園の桜なども、いつのまにか見事な咲きっぷりになってきました。まさしく、春爛漫と言う感じですね。昨日、うちのスタッフが、通勤途中に見事な枝垂れ桜があると話しておりまして、そこはたまたま私が週末に写真を撮りに行った場所だったので、旬なうちにと思い、ブログにアップいたしました。ただ、急いで撮ったので、遠景とか、周囲の状況が分かりやすい写真がなく、失礼いたします。廿日市市宮内から佐伯町方面に向かう、県道沿いの川沿いにこの場所はあります。川に向かって枝垂れ桜が3~4本。その奥に、少しピンクの強い、立派な枝垂れ桜があります。最初の写真は、奥の枝垂れ桜を撮ったもので、後ろの白い花はハクモクレンです。この日は、まだ5分咲きといったところでしたが、それでも数名の見物客と、三脚を持った本格撮影者が数名いました。ここは個人の持ち物で、本来は勝手に入ってはよくないのだろうと思いますが、一昨年、ここで草を刈っておられるオーナーの方に出会いました。「写真を撮らせてもらってもいいですか」と聞くと、「どうぞ」と快く承諾いただきましたが、誰もが花を観賞できるように、事前に草を刈り、整備をしておられるようです。それだけに、鑑賞のマナーを守って、感謝しつつ楽しみたいですね。ほんとに、箱でも置いてあれば、お金を入れたくなるくらいに見事な桜なんですよ。今後は、もう少し遠くから分かりやすい写真を撮ってきます。なんとなく、ぼわーと紗がかかったように写るのは、レンスにソフトフィルターを付けているからです。写真の効果を高めるフィルターには沢山の種類があって、代表的なのは、・反射をコントロールするPLフィルター・紗がかかったようなほわんとした写真にするソフトフィルター・わざと暗くして、シャッター速度を遅くするためのNDフィルター・強い光源を十字などで光らせるクロスフィルターなどなど。
2011/04/07
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昨日は田舎に野良仕事の手伝いに行ってきました。田舎というのは、私の住む廿日市から中国山地に向かって1時間ほど走った、吉和村なのですが、そこに向かう途中に、進行方向の左側、川の向うにかなり広い菜の花畑が見えます。去年も立ち寄ってみたのですが、観光用の菜の花ではなく、田んぼの肥料として植えてあるようです。菜の花は緩やかに長く窒素を放出するらしく、その分肥料を減らすことができ、おいしいお米ができるとのこと。昔、たんぼと言えば一面にレンゲが咲いている光景が当たり前でした。きっと同じような効果があるのでしょう。山間部にあるうちの田舎でも、いよいよ雪が解け、春は始まりました。ただ、まだ梅も咲いておらず、花といってもほとんどない状況で、景色としては1カ月くらい遅い感じですが、雪の消えた畑を耕やすと春が来たことを実感します。
2011/04/03
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3月の三連休でしたが、東北大震災の直後でガソリンも不足しているということで、遠出はやめて、お墓参りと広島市内の散策を行うことにしました。19日(土)は、三連休の中で、唯一晴れ間の出た日でしたが、この日、生まれて初めて、広島市中区幟町にある、世界記念聖堂に行ってきました。実は、その前に絵図屋の部屋さんのブログで見たりして興味を持ったのですが、それまで全く知らなかったというのが正直なところです。周囲はマンションなどに囲まれて、目の前を通らないと目立ちません。ときどき眼にすることはありましたが、クリスチャンでもない者が立ち寄るような場所ではないと勝手に思い込んでいたので、なかなか立派な教会じゃん、と思いつつ、素通りしておりました。行ってみると、実にオープンな教会でした。あとで説明を聞いて知ったのですが、教会の入り口にある門は、神社の鳥居をイメージしたものだといいます。この門をくぐり、参道を歩くと、両脇にはしだれ桜が植えてあります。そして、教会の手前には太鼓橋。教会の入り口の上部には、欄間風の彫刻。「戦争の原因というのは、宗教や民族の違いから起こってきました。だから、この教会は、神社やお寺といった日本の宗教や文化を取り入れて設計されています。」とのこと。それゆえ、この教会は、カトリック教徒に限らず、すべての宗教と民族を超えて祈りをささげる場所なのですね。ステンドグラスも、梅をモチーフにしたものが使われています。夫婦で教会に入ったものの、正直なところ、お祈りの作法も知りません。ま、手を合わせてお祈りすればいいのだろうということで教会の中に入ったところで、一人のおじさんに声をかけられました。そのおじさんは、この教会の方で、説明も担当しておられ、初めての方を普段入れない場所にも案内くださるとのこと。本当なら、さっとお祈りをして、さっと帰れば20分か30分でここを出たと思うのですが、運よく、ほか、数名の方と一緒にご案内いただけることになりました。さて、どこを見せていただけるのだろうと思いつつ、ついて行くと、どんどんと上へ上へと上がっていき、なんと、教会の塔の上まで。高さ45mの塔の上から広島の町を見降ろしつつ、いろんな話をしていただきました。広島城の向うに見える基町構想アパートは、広島城背後で、屏風に見立てた設計になっているとか・・・。上の写真の右側は、塔の途中にあり鐘堂です。この教会ができたのは、1953年だといいます。昭和28年。なんと、戦争が終わって8年後に、この教会はできました。ここもまた、原爆で焼け野原になった広島復興のシンボルでもあるんですね。この教会ができたときには、周囲の高いビルもなく、遠くまで見渡せたのだと思います。東北地方を襲った大地震と津波では、本当に大きな被害がでてしまいました。肉親や家を失った方の心中を察すると、軽はずみなことは口にできませんが、とのかく、一日も早い復興を願ってやみません。原爆の三日後には、広島市内を路面電車が走り始めたといいます。すでに他界したうちの祖父は、原爆投下の翌日には広島に行き、その片づけに従事しました。広島も、長崎も、東京も、神戸も、戦争や天災で被害を受けた多くの町が、これまで幾度も、日本人は大きな試練を乗り越えて復興してきました。今の私には、被災者の方々を励ます言葉も力もありませんが、復興はこれからです。少しでもお力になれればと思います。東北地方を襲った地震と津波、そして原発事故によって、多くの被害を受けられた皆さまが、一日も早く、いつのも暮らしを取り戻されますよう、心よりお祈りいたします。※この世界平和記念聖堂ですが、とてもオープンで清らかな場所でした。意外に広島の人でも行ったことのない人が多いようです。原爆ドームや平和公園から少し離れていますが、広島駅からはさほど遠くないので、ぜひ一度どうぞ。
2011/03/21
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広島市植物公園で撮った写真です。葉牡丹に霜が降って、それが朝日で溶けたものが、葉の先端に水玉となってついていました。こういう細部のアップには、マクロレンスというものを使います。おしべやめしべのアップや、昆虫の柄など、普段はほとんど気にしていない細かなところに、結構美しい景色があったりします。ものに近づいてよーく見てみると、新鮮な発見がありますよ。ちなみに、今回左下につけたマークですが、甲骨文字の「栗」を使って作ってみました。三つに分かれた先端についているのが、栗の殻で、トゲトゲしているものです。「栗」と言えば、マロンの甘いイメージも強いのですが、「おののく」という意味もあります。「戦慄」という字の右側の字は、りっしんべんに栗ですが、まさしくそういう意味ですね。トゲトゲした痛いイメージからか、結構厳しい字のようです。
2011/03/10
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オレンジ色の光が、漁港の朝を包みます。牡蠣のシーズンもそろそろ終わり。厳しかった朝の寒さも、少しづつ和らいできて、朝日が昇るのも早くなりました。2月26日 6:54 撮影 広島県廿日市市地御前漁港
2011/03/03
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広島県大竹市と山口県和木町の間を流れる小瀬川の河口には、両県にまたがる橋が架かり、その中央には塔が立っています。その塔を初めてみたときはちょっとした感動も覚えたりもして、エッフェル塔のようだと思った次第です。もちろん、実物など見たことはありませんし、フランスの方が聞いたら怒るに違いないとは思うのですが、ご容赦の程。もちろん、この橋は人や車が走るためのものではありません。県をまたがる、三井石油化学の工場をつないで、原料を送るためのパイプラインです。中央の塔は、そこから生まれる燃焼性ガスを抜くためのものでしょう。最近は、「工場萌え」とか、「廃墟萌え」とか、「巨石萌え」とか、とてもマニアックな趣味の人がいて、それぞれ興味のない人には全く意味のない細かな部分に意味を見出したりします。「萌え」というのは、私が若かった頃には使わない言葉でしたが、「うっとり」というような、強く心を奪われる様子でしょうか。調べてみると、コンビナートという言葉はロシア語のようで、英語では、industrial complex というようです。ただ、industrial complex というと、工業団地というような意味合いになるので、コンビナートのイメージとはかなり違いますね。うちの会社があるのは「佐伯工業団地」ですが、とても、工場萌え~の対象になるような場所ではありません。あ、そうか、コンビナートのイメージは、石油化学コンビナートなんですね。ということで、石油化学コンビナートを調べてみると、petrochemical complexでした。同じように、臨海部にある工場でも、鉄鋼関係の工場はコンビナートのイメージとはちょっと違う。ま、そんなことはどうでもいいことですけど。----------------------------------------------------余談です。実は、大学時代に、この三井石油化学のコンビナートの中でで、1週間程働いたことがあります。三井石油化学のことは「さんせき」と呼んでいました。先輩に誘われたアルバイトで、コンビナート内のタンクを洗浄する仕事です。と言っても、タンクの中に入るわけではなく、コンビナートの比較的高い位置に簡易の水槽を設置して、その水だか薬品だかをパイプラインとタンクの中を循環させてきれいにするという仕事のお手伝い。初日と最終日こそ、その設置、撤去という仕事があるものの、その他はただぼんやりと「問題」が起こらないように見張るわけです。それ自体は楽なのですが、なにしろ時間が長い。朝の7時くらいから、夜中の12時くらいまで。それを1週間くらい続けると10万円ほどになるのですが、当時の私からすれば驚くべき大金です。コンビナートの夜景というのは、ほんとに近未来的です。機能的に配置された銀色のタンクとパイプ。それが夜間には照明で照らされます。ただ、当時の私は、そんなものにはあまり興味がなく、帰りに食べたラーメンがとんこつであったことや、駅のキオスクで買った「銀チョコ」というパンを、コンビナートの入り口で食べたことの方が記憶に残っています。かれこれ30年近くも昔の話です。
2011/03/02
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もうすぐ3月ですね。例年、冬の時期には、春に向けての新商品を試作したり、工場の配置を変えたり、既存商品の作り方を再検討したり、売上が少ないからこそできることをしっかりとするようにしています。そしていつも時間切れで、思った半分もできないのですが・・・。今年はどうかな?いろいろ新商品も考えてますが、あともう少しでお披露目できそうです。梅の写真は、コンビナートで夜明け前の写真を撮った帰りに立ち寄った「チューピーパーク」で撮ったものです。曇っていた上に、まだ朝も早いので、ちょっと薄暗いです。チューピーパークは、廿日市市大野にある中国新聞の施設ですが、桜まつりの時期以外は駐車場も無料。見ごたえのある梅園もあるので、これからのシーズンはオススメです。写真を撮るということを趣味にし始めて一番変わったのは、季節の変化に敏感になったことですね。太陽の昇る位置が日々変わってくることや、花の咲く時期。雲の形。海に発射する陽射し・・・・。写真のうまい下手はともかく、それを感じられるようになっただけでも、人生が豊かになるなあ、なんて思います。
2011/02/23
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広島県の西端、大竹市のコンビナートです。大竹市から山口県の岩国市にかけては、埋立地にコンビナートが立ち並び、空に向かって煙を立ち上らせています。この日は日曜日の早朝でしたが、それでもコンビナートは稼動しており、周辺にはかなり強い臭いがありました。さて、企業の価値って何だろう?と考えて見ました。企業の大きさを測る目安に「売上規模」というのがありますね。これはとても分かりやすい指標ですが、必ずしも企業の価値の大きさを表してはいません。企業というのは、あるものに「付加価値」をつけて売ることによって成り立っています。「付加価値」というのは、商品の販売金額から、原材料などの仕入れにかかった経費を引いたものだと考えられます。10億円の売上規模の会社があったとします。これがメーカーの場合には、原材料を仕入れて、それに手を加えて、最終的な製品に仕上げた上に、さらに販売のための手をかけます。そのため、売上に対する原材料の比率は低くなります。例えば、10億円の内、原材料の3億円を引いた7億円が付加価値。これが卸売りの場合には、仕入れたものをそのまま転売するだけなので、10億円の売上の中の9億円が仕入れだったりします。そうすると、付加価値は1億円だけです。企業の価値を「付加価値」をどれだけ付けたか、という点に置けば、7億円と1億円で7倍の開きがでます。本当の企業の価値というのは、売上や利益額、利益率ではなくて、「付加価値額」だと思います。ただ、意外にも、この点に重きを置いた資料を見ることはほとんどありません。さて、このコンビナートで働く人が何人かご存知ですか?実は私も知りません。ただ、大竹市の狭い平地の中で、コンビナート群が占める割合が極めて大きいことは間違いありません。大竹市の人口は30000人程度。人口のピークは、1975年の38000人のようです。そこから少しずつ減り続けています。平成の大合併の際には、隣の宮島町や大野町は廿日市市と合併しました。その中で、ぽつんと取り残された形の大竹市。大型の工場を沢山かかえている関係で、他の自治体よりも収入が多いことが合併の障害となっているようです。
2011/02/21
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日曜日、目覚めると5時半。夏であればもう明るくなっている時間帯ですが、この時期は真っ暗です。これは久しぶりに日の出でも撮りに行こう、と思い、さっと着替えて近くの漁港へ。そこで夜明け前の海に出て行くカキ漁の漁船を撮ろうと思ったのですが、どこも休業のようで真っ暗。やむなく、近くのカキ棚スポットに移動して、カキの棚のシルエットと日の出を撮ることにしました。空の色はいまひとつ鮮やかさに欠けていましたが、朝の空気は冷たいけど、清々しいですね。景色もどこか神々しく見えます。カモメや白鷺も目を楽しませてくれますね。この場所は、初日の出ともなるとカメラマンが列をなす撮影スポットです。カキ筏というのは、沖合いにあって、その筏にワイヤーに通した帆立貝にくっついたカキを垂らして養殖します。カキ棚というのは、満潮には水没し、干潮には姿をあらわす干潟に杭を打って作った棚で、カキの子どもを育てています。養殖初期には、常時海水の中にいるよりも、出たり入ったりしているほうが質のいいカキができるようです。もう少しアップで撮れば分かりやすかったと思うのですが、ホタテ貝の殻の表面に小さなカキが一杯付着しています。これがある程度育ってきたら、ホタテ貝とホタテ貝の間にストローを切ったようなものを入れてホタテの間隔を広げ、沖合いのカキ筏に移してさらにカキを成長させます。植林の場合には間伐というのをして、木の密度を下げますが、カキの養殖の場合には、ホタテ貝の間隔を広げることで成長に必要なスペースを確保します。以上、広島カキのミニ知識でした。
2010/12/02
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瀬戸内海国定公園の一角、広島県廿日市市極楽寺山の頂上にある「蛇の池」の睡蓮です。睡蓮と蓮は違うものらしい。ちなみに、極楽浄土に咲いているのは「蓮」。蓮の根はいわゆる「蓮根(レンコン)」で、泥深い池に根を張り、水中から茎を出し、大きな葉を広げ、花はそのさらに上に咲きます。泥の中に根を張り、きれいな花を咲かせるところが、「蓮」が極楽に咲く花である由縁ですね。確かに蓮根畑の風情は泥の池から、芋の葉のようなものが広がっている印象がありました。仏様が座っているのは「蓮」の花の上であって、「睡蓮」の上ではありません。睡蓮は、切れ目の入った葉を水面に浮かべ、花も水面に浮かぶように咲きます。ということで、この写真は睡蓮です。日中は花が開き、夜は閉じるので眠る蓮、「睡蓮」と呼ばれていますが、実際には「蓮」の方も夜は閉じるらしいですね。
2009/05/31
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朝早く目覚めたので、カメラを持って出かけたのは、家から15分ほどの「地御前漁港」。「広島かき」を陸揚げする漁港である。東の空がぼんやりと明るくなってきたころ、西の空には月があり、少し霞んで藍色の空に光っていた。今日もこうして西に月が沈み、東に太陽が昇る。こんな普通なことがとても新鮮に感じられる今日この頃。でも、とても寒い朝でした・・・。
2009/03/26
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広島県の西の端に大竹市がある。この大竹市から岩国にかけての臨海部にはコンビナートが並んでいる。高度成長の象徴ともいうべき大規模設備型の工場である。最近「工場萌え~」というマニアがいて、写真集だとか、DVDだとか、海からコンビナートを見るツアーなどもあると聞く。不思議な時代だ。この写真は2月のある日、早起きをして車を走らせ、大竹市にある亀居公園という城跡にある公園から撮影した。早朝からもくもくと煙を吐き出している。こういった「大型設備型」の工場というのは人件費よりも設備への投資が大きいということもあり、フルに設備を活用するため、三交替制をとるケースが多い。そうすれば、一日8時間操業よりも、3倍も早く投資を回収できる。また、一度設備を冷やしてしまうと暖めるためのエネルギーも必要になる。そのため、コンビナートは夜昼関係なしに24時間操業を続けるケースが多い。世の中は未曾有の大不況。時期が時期なら、「朝っぱらから公害を撒き散らして」なんて思うところだか、この時期には妙な頼もしさを感じたりする。よくも悪しくも、工業立国日本の象徴的風景であることは間違いない。
2009/03/18
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海には干潮と満潮がある。それが月の影響であることは小学生でも知っている。我が家から4キロくらい海沿いを西へ。大野の栄慶寺川河口には、干潮時に広い砂地が姿を現す。そこには一面、太さも長さもバラバラな杭が打ち込まれている。当然満潮時には水面下となるので見えないが、干潮になると見える。ここは「アサリ畑」らしい。アサリを養殖しているのだが、満潮時には当然水面下であるので、アサリを狙ってエイの群れがやってくる。それを防ぐために杭が立ててあるらしい。砂地に体をつけようとすると、杭が当たって痛いから近づけない。有刺鉄線のようなものだ。干潮で姿を現した砂地の先端では、漁師さんが作業中。沖に見える小さな灯台らしきものは「亀石灯標」といい、宮島と本土との間の水道お安全を守っている。その向こうに青く見えるビル軍が広島市になる。生命が地上に上がっていけたのは、海に干潮と満潮があったからだと思う。海にも陸にも馴染める環境があってこそ、生命は海を抜け出して陸へと上がっていけたのだ。月がなければ、生命は今も海に閉じ込められていたかもしれない。干潮の海を見ながら、そんなことを考えていた。
2009/01/08
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この週末は、父親の実家のある広島県吉和村(現在は廿日市市と合併)に行ってきました。広島県の西側半分は「安芸」の国。芸州といいます。その安芸の国の北側を「芸北」といいますが、島根県を接するこのエリアが広島神楽の盛んな地域。秋祭りともなれば、どこの神社も夜通し「神楽」です。一般に「舞い」といいます。百万は下らないというきらびやかな衣装。よく稽古された息の合った動き。決してプロではありませんが、なかなか見事なものです。今回は吉和の祭りでもあり、「吉和神楽団」の舞いでした。さて、この写真は神楽のひとコマ。「塵倫(じんりん)」という演目です。翼を持ち、自由自在に空を飛ぶという神通力をもった大悪鬼が配下とともに海を渡って日本に攻めてきて村々を滅ぼすが、誰ひとりとしてかなわない。そこで、天皇はと従者高麻呂は天照大神の威徳をもった弓でもって退治する、というお話。このお面の大きさと、しゃくれた顎。これぞ神楽、という迫力なのです。広島の秋祭の風物詩ですね。今年は天候にも恵まれ、お米は豊作だったようです。その年の収穫を神に感謝し、奉納するのが「神楽」です。さて、田舎に一泊し、翌日は残念ながら雨。ただ、廿日市から吉和に向かう山々はすでに紅葉をはじめ、とってもきれいでした。いわゆる「もみじ」はあまりないのですが、それでも山は赤や黄色に色づいて、目を楽しませてくれます。雨の中、道端に車を止めて、急いで一枚。(
2008/10/26
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久しぶりに夫婦で宮島に行ってきました。天気は一応晴れでしたが、秋らしい日本晴れとはいかず、なんだか少し霞がかかったような、一日でした。昼ごはんを食べてから出発。宮島に着いたのは2時ころ。予定では、夕方ロープウェイで弥山(みせん・厳島の山頂)に登り、夕焼けの瀬戸内海を堪能して下山。厳島神社のライトアップを撮影して帰宅、というものでした。宮島につき、「揚げもみじ」を食べたりしながら厳島神社に到着。ちょうど干潮で、神社が海に浮かぶ様は見れず。厳島神社の回廊を渡って参拝。そこを出てから少し山手に入ってしばらく行くと、「見晴らし最高。天皇陛下、展望の地」なる手書きの看板があり、それに誘われて上ると、階段の途中には「ここより店内」の看板。一種躊躇したものの、とりあえず上がろうとしたら、階段の上から店主が顔を出す。「景色がいいですよ」逃げ出すわけにもいかず、そのまま上にあがって紅葉まんじゅう付きの抹茶を注文。厳島神社の上に位置する高台で、若干怪しい雰囲気があるものの、確かに景色は最高。その店の下にあった看板。お化け屋敷の看板みたい。残念ながら、ロープウェイは5時までということで断念。鳥居のライトアップを写真に収めて、宮島を後にしました。
2008/10/04
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