BerryCafe

March 23, 2006
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カテゴリ: 最近の出来事
今日は 小児科医中原利郎さんの過労死認定を支援する会

今日は中原利郎さんの民事裁判の証人尋問の3回目でした。あいにく私は証人尋問には傍聴できませんでしたが、懇親会にちゃっかりお邪魔して盛り上がった雰囲気に一緒に酔わせていただきました。

私は過労死遺族のケアの会を運営しています。そしてこの会のメンバーでもある中原さん(利郎さんの奥様)の支援の会にも入っています。しかし・・・前にも書いていると思いますが、私は自分の活動が社会を変える、あるいは国の政策を変える、というところを目標にはしていません。確かに以前は、過労死遺族という体験を持った私たちが声を上げて、はじめて世間の人たちは過労死と言う問題に気づいてくれる、だから私たちはこのことを少しでも多くの人に知ってもらわなければならない、そしてそのためにも、自分たちの活動(労災申請、裁判)を続けていかなければならない、と思っていました。

これらはいずれも正論です。そして過労死の問題に関わる人のほとんどが、これらを当然として受けとめています。ただ私には、体験者である私たちが社会に訴える、と言う事の内容が、ただ自分たちの労災申請が認定されるよう助けてください、と言う単純なものである限り、それはその申請者のエゴで終わるような気がします。多くの人に知ってもらうことは大事ですが、私はこんなに不幸です、ですから過労死と認めてもらうように助けてください、では、病気で亡くなった家族はどうでしょうか、犯罪被害者の家族はどうなのでしょうか。彼らは助けてください、と訴える場もなければ、救済する行政措置も過労死のように整っていないのです。

一体私たちは社会に訴えるといっても、社会のどの部分の人に共感を持ってもらい、そしてどんな社会にしていくかということをちゃんと議論しているのでしょうか。過労死の無い社会、とよく言われますが、人が働くところには、必ず一定の組織があってストレスがまったくないということはありえません。労働つまり、働くということは、現代社会では生活の糧を得る手段でもあります。そこで働く人たちにとって、会社とは労働を提供し、交換に給料を提供してくれる存在です。そこでたまたま過労死で倒れた人がいて、その人に同情こそすれ、その家族が裁判でも起こそうものなら、「やっぱりお金が目当てなのか」、という見方をする人も多いのです。

こういったことをきちんと片付けた後ではないと、少なくとも私は自分のケースを支援してくれ、とはいえないのです。ただ、中原さんの場合は、そういったことを抜きにして、彼女を応援したい、と言う気持ちで参加しています。彼女が訴える小児科医療の問題もあります。様々な問題が彼女のケースには含まれています。このケースが解決するということは、いろいろな面での波及効果は絶大ですが、それはそれとして、私は個人的に彼女を応援しています。そして彼女の支援の会の人たちは皆さんとても素敵な方たちです。

一見矛盾しているように見えるかもしれませんが、今の私はHOW的生き方ではなく、WHYを追求しようとしていますから、過労死問題ということも、どうしたらなくなるか、というHOWではなく、そもそもなぜこういったことが問題になるのか、といったところから議論すべきだと思っています。ですので、それがあまり見えない研究会とか交流会には参加していません。それよりも、今はまだ自分の生き方に忙しい、というのが本音なのです。

とにかく今日は頑張った彼女に乾杯!





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最終更新日  April 18, 2012 01:38:04 AM
コメント(6) | コメントを書く


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一緒に乾杯させてください  
moiNo1 さん
個人の力は小さい様に感じますが、それでも、応援したいという人の数の分だけ、心強さや、命の力は広がりを見せるように感じます。 その広がりに、今日を生きる力を受け取っているようにも感じています。 AYAねえさん、私も、応援しています。 乾杯!!(朝だけれど、、、本番は、夜に、笑) (March 24, 2006 08:55:08 AM)

Re:一緒に乾杯させてください(03/23)  
AYAねえ さん
moiNo1さん、こんばんは。
何か社会を変えようとか、崇高な使命を持とうとした瞬間に、あるいは組織化されてしまったときに、人のつながりのエネルギーがなえてしまうのではないか、と此の頃思います。

でもこの会は、そういったスローガンよりも、人と人のつながりをこよなく愛する人たちの集団なので、私はいられるのだと思います。

今のところ懇親会だけ顔を出している私ですが。。

moiNo.1さん、乾杯!
(March 24, 2006 11:37:23 PM)

私も、同じように感じていました。  
moiNo1 さん
AYAねえさん
>何か社会を変えようとか、崇高な使命を持とうとした瞬間に、あるいは組織化されてしまったときに、人のつながりのエネルギーがなえてしまうのではないか、と此の頃思います。

変化、使命、組織、離散していく様、私にも思い当たることがありました。

私も、今向かっている場所は、つながりを大切に考えてくださる方が沢山いらっしゃるので、何かを求めて、というよりは、その方達にお会いしたくて、、、そんな感覚であったことに、昨日、気がついたところです。 笑

そのことに気が付いたら、なんだかすっきりしました。

ありがとうございました。 (March 25, 2006 04:56:48 PM)

Re:私も、同じように感じていました。(03/23)  
AYAねえ さん
moiNo1さん
結局は人と人が作るものなんですよね。もちろんそのつながりの共通となる軸は必要でしょうが、その軸そのものが素晴らしくとも、それを動かす人がつまらないと発展しないような気がします。

何かで読んだのですが、NPO法人などは必ず創設期にカリスマのある人がいてその法人を立ち上げていることが多いとありました。やっぱり人から始まって人で終わるか・・・と思いました。

ありがとうございました。
(March 26, 2006 10:23:36 PM)

一言  
ANPANMAN さん
こんばんは。元気に活動されているようで嬉しく思います。
過労死の認定の遺族の願いは「大切な方の死の真実〈原因)」を知る事であろうかと思います。犯罪被害者のみならず、自営業者に至っては働きすぎによって死に至ったとしても何の補償もありません。ある方に「サラリーマンはいいわね、救済の道が有って」と言われた事があります。大切な方を亡くしたことは同じですが、自営業者は国民年金の遺族年金なんて、微々たるお金です。
大切な人の死の真実を知ろうとした行動から始まり、今の社会がおかしいという所に到着するわけですが、それでも社会に訴えを発信出来る人もいますが、出来ない人もいます。私は、それで良いと思っています。お金の為にやっているのでしょうと言う偏見もあります。しかし、そう言っている人が、大切な方を亡くした時、他の遺族と同じ思いをするであろうという事は想像出来ますし、現に「過労死なんて自分の身に降りかかるとは思っていなかった」と言っている人がほとんどです。問題は、会社においても社会においても、「無関心」という事です。何も、支援をしろとは言っておりません。無関心を装うのではなくて、心の隅に過労死は自分の家族にも襲い掛かる可能性があるということを認識してもらうだけで、大きな前進であると思います。
私は「支援」という言葉はあまり好きではありません。「○○さんの労災認定を見守る会」であるべきで有ろうと感じています。中原さんの会の皆様の気持ちも、私の気持ちと同じであろうと思います。
支援といわれても何も出来ません。ただ温かく見守る事が必要かと最近感じています。 (March 28, 2006 01:02:30 AM)

Re:ありがとうございます  
AYA ねえ  さん
ANPANMANさん
素敵なコメントをありがとうございます。嬉しいです(^^)。

マザーテレサの言葉に、愛と反対の言葉は憎しみではなくて、無関心である、というのがありました。今の日本の社会には、この無関心があふれています。

ただ、無関心と言うのと、見守るというのは外側から見てあまり違いがわからないところがミソです(滝汗)。関心を装って、でもほかに他意がある、というのもありますが、いずれにしても、おっしゃるとおり、「自分には絶対に起こるはずがない」という思い込みをちょっと外してくれると、遺族も随分と心が軽くなると思います。

世の中絶対にない、ということはないのです。まさに一寸先は闇です。(ため息)

(March 28, 2006 11:22:25 PM)

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