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糸山英太郎資産4150億円男の頭の使い方



“オヤジ殺し”ができる奴は必ず出世するし金も儲ける!

『うわべだけのつき合いでは結局損をする』

私の資産総額は4150億円(2001年時点、フォーブス誌調べ)で、現在は4つの会
社で社長・会長職に就いています。それを受けて、「なぜそこまでの財を築き、成
功できたんですか?」とよく質問されるんです。

答えは簡単で、私は20代30代の若いときから年長者を敬うことを心掛けた。
結果、自分より力のある多くのひとたちから信用され、仕事での成功と大金を手に
できたんですよ。うわべだけのつき合いと割り切っていたら、きっといまの自分は
なかったでしょうね。

とはいえ、年長者に気に入られて信用を得るのは、口で言うほど簡単じゃありませ
ん。若い時分は私自身、「年寄りの考えていることはワケがわからん」と思ってい
ましたから(笑)。

ただ、みなさんと私が違うのは、“年長者の心をつかむ3つの掟”を、必ず守って
いたことにあるでしょう。年長者の信用を得るためと肝に銘じ、日々実践していた
んです。

その3つとは―――

『出世を大きく左右するのは目上の人だ!』

1.時間を守る

 年長者には時間に厳しい人が少なくありません。約束の時間にほんの数分遅刻し
 た、ただそれだけで相手の心証を悪くしてしまうものなんです。

 サラリーマンなら当然、年長者に可愛がられるかどうかが、のちの出世を大きく
 左右します。目上の人を待たせるようでは社会人としても失格。最低でも5分前
 に行くことです。

2.聞き役に徹する

 最近の若いひとたちは自己主張が強く、年長者の話に耳を傾けない人が多いんで
 す。ただ聞き流すだけで、自分の意見ばかり押し通そうとする。これでは年長者
 から「生意気なヤツ」と目をつけられ、心をつかむことはできません。まずは年
 長者に話の主導権を与え、興味深くその話を聞いてあげてください。そして自分
 はあくまで質問者の立場をとる。「どういうことなんですか?」と相槌を入れな
 がら、「すごいですね」と褒めたり、感動したりしてね。すると相手はいい気分
 になって話を進め、少しずつ好感を抱きはじめるんですよ。

 年長者というのは、腹を割って話のできた相手を必ず覚えています。ほかの人と
 は違った目で見るわけですね。それが大きな財産になる。なにかと仕事で面倒を
 みてくれたり、有益な情報を与えてくれたり・・・・・・、と。

 私が年長者の話に耳を傾けられたのは、「あとで必ずお金になって戻ってくる」
 と考えていたからなんです。相手の話を聞けば聞くほど、お金になるはずだとね。
 そう思っておけば、長くて自慢げな話を聞いても、腹が立たないでしょう(笑)。

3.フットワークを軽くする

 年長者は年齢とともに身体の動きが鈍いせいで、逆に口やかましくなるんです。
 それをうるさい小言だと思ったら、年長者との距離は開くばかりでミゾが深まり
 ます。

 重要なのは、口やかましさを逆手にとって、年長者が考える一歩先、二歩先と、
 先回りして行動すること。相手の思いを先に叶えてあげるフットワークの軽さが、
 信用を勝ち取ってお金を呼び込む。口やかましく怒鳴る年長者ほど、その素早い
 行動が効果を生みます。

 上司、先輩など、目上の人の心をつかむ3つの掟、それを日々実践することで年
 長者から信用され、地位とともにみなさんの財産は確実に殖えていくのです。

●いとやまえいたろう 1942年、東京生まれ。血液型O型。20歳のとき中古自動車
 販売の会社に勤め、トップセールスマンとなって独立。68年中曽根康弘元内閣
 総理大臣の秘書を経て、74年参議院議員選挙に最少年当選を果たす。
 現在の小泉純一郎内閣総理大臣とは同期にあたり、農林水産政務次官、自民党
 副幹事長を歴任。その後、83年に衆議院議員選挙に当選。建設政務次官、
 国会対策副委員長、議院運営委員会理事などで活躍して、96年に議員辞職。
 同年、日本最大のゴルフ場開発・管理会社である新日本観光グループ各社の社長
 兼会長に復帰。同時に湘南工科大学学長に就任。若い才能を育てるとともに、
 アメリカのペンシルバニア大学や韓国のソウル大学と研究提携を結ぶなど、国際的
 な人材育成に努める。またアフリカ/ザンビア大学糸山英太郎奨学基金やカンボジア
 病院設立基金など、発展途上国の援助にも尽力。現在、JALの筆頭株主で最高顧問
 に選ばれるなど、財界人として注目を集める。

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