~*卒業TIME*~

~*卒業TIME*~

2007.04.01
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カテゴリ: *※小説2※*
月日が流れるのは早いね。
でも、あたしにはそんな感じがしない。
中三のあの時のまま止まっている。
ねぇ、平太、美優・・・
会いたいよ・・・
あたしの前に来てよ・・・

「莉花ちゃん!」
ふっと今の世界に戻った。
「あ・・・」

「・・・」
≪よく見ると似てないな。≫
「この間はごめん。」
「えっ」
「なんか嫌な思いさせて。」
「違うよ。あなたが悪いわけじゃないから。こっちが謝るべきだよ。ごめん。」
「莉花ちゃんはいいよ。俺、なんかいろいろ勘違いしてたみたいで・・・」
「勘違い?」
「何でもない。ごめん。」
≪言えるわけないよ。≫
「謝ってばっかだね。」

「何」
「笑った。莉花ちゃん、笑った。」
「笑ってないよ。」
莉花はうつ向いた。
「ねぇ、莉花って呼んでもいい?」

「ごめん。」
≪何回も謝る。おもしろいこの人。≫
「じゃぁ、俺のことは修二でいいから。」
「わかった。」
うっとうしくなっていた。
「本当!?」
修二はその場から去って行った。
≪やっぱ、全然似てない。平太はあんな性格じゃない。ごめんね、修二≫

智歩、修二、逸希君といると心が少しだけ開けるようになっていた。
「桜井さん、あたし智歩っていうの。友達になってくれる?」
「え・・・」
「いい?」
「・・・いいよ。」
智歩の勢いに莉花は流された。
「じゃあさ、智歩って呼んで。あたし、中学の頃、名字で呼ばれてたんだよね・・・。“はなちゃん”って。あたし、葉中だから。高校になったら名前で呼んでほしかったんだぁー。一応ね、智歩って呼ばれてたんだ。でも、幼なじみにね。しかも、男子。高校でも一緒。だからね、女子にも呼んでほしかったんだ。」
「わかった。」
「じゃあじゃあ、莉花って呼んでもいい?」
「うん」
智歩と最初に話した会話を思い出して、面白くなった。二人って似てるな。

「逸希♪」
「何、修二。笑顔がキモイ。」
「うるさいなぁ!」
「いいことあったんだろー。あっ、莉花ちゃんと話したんだな。」
「よくわかるな。」
「お前と何年一緒にいると思ってんだよ。」
「そっか。それでさぁ、俺のこと修二って呼んでくれることになった。」
「よかったな。」
「おう。」
「それに、ごめんって謝ってた。やっぱり思い込みだった。」
「そう。」
「逸希、最近話してるのか?」
「少しは。」
「ふーん・・・」
「智歩とは?」
「何で?」
「いや、」
「普通に。会ったら話す。」
「そっか」
「何」
「何でもないって。流れで聞いただけ。」

「莉花ってどこの中学だっけ?」
「K中学」
「ここの高校にいる?」
「いないよ。あたしだけ。」
「そっかー。」
「あたしんとこもあんまいないけどね。あたしと修二と逸希だけ。」
「ずっと一緒なんだね。」
「保育園からずっと同じ。もう、顔見飽きた。」
「仲いいんだね。」
「まぁ・・・莉花は?」
「あたし・・・そんなには」
顔が引きつった。なるべく智歩の前では悲しい顔をしたくない。心配掛けたくない。

仲良かったよ。
莉花
美優
平太

ゆかり
みんなとっても仲良しだった。
でも、もうあの時には戻れない―





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Last updated  2007.04.01 12:24:11
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